2014年12月21日 (日) 掲載

弘前づくし、市民ら満喫…クリファンスペシャルイベント

 青森県弘前市が魅力をPRする「ひろさきナイト」が20日、金森赤レンガ倉庫群前で「2014はこだてクリスマスファンタジー」のスペシャルイベントとして開かれた。多くの来場者は、ご当地アイドルのライブや温かなアップルパイなどを堪能した

 毎年開催し、ことしで4回目。オープニングステージでは葛西憲之弘前市長と函館の片岡格副市長があいさつし、点灯式が行われた。メーンツリーがきらびやかに輝き花火が上がった。ミニライブには、弘前市の農業活性化アイドル「りんご娘」と弘前城ミス桜が出演。かわいい歌や踊りのほか、弘前にまつわるクイズで来場者を盛り上げた。

 会場では、「巨大アップルパイギネスに挑戦する会」が、煮ると甘さを増す弘前産リンゴ「栄光華」をふんだんに使用した、直径約2㍍の巨大アップルパイを焼き上げ、1400人分を無料で振る舞った。訪れた市民や観光客は、甘くておいしいアップルパイに顔をほころばせた。

 同会の門前孝治副会長は「ことしも弘前のリンゴを存分に楽しんでもらえればうれしい」と笑顔。巨大アップルパイを前にした函館市杉並町在住の高橋実来ちゃん(4)は「大きくてびっくり。食べるのがとても楽しみ」と喜んだ。(斎藤彩伽)



うか〜る星人、今季も受験生応援…市電1日乗車券あす発売

 函館市企業局交通部と「シンプルウェイ」(市内本通1、阪口あき子社長)は22日から、受験生を応援する「うか〜る星人」をデザインした市電1日乗車券を販売する。人気キャラクター「イカール星人」が受験シーズン限定で変身した姿で、宇宙の神秘のパワーで合格に導く。

 うか〜る星人は受験勉強を頑張る学生の姿に感動したイカール星人が変身したという設定。普段は〝イカつい〟顔をしたイカール星人も笑顔で応援する姿を描いた。

 乗車券には電車の車輪空転防止用に散布する「滑らない砂」が付く。ことし1月に初めて販売し、約400枚を売り上げた。同部事業課は「孫のために購入した女性から『高校に合格しました』と報告もありました」などと好評だった。

 乗車券は大人券のみ1枚600円。駒場乗車券販売所、通信販売のほか、函館朝市えきに市場内の「イカール星神社」でも取り扱う。22日は午前8時45分から、同販売所に「うか〜る星人」が登場する。同課は「乗車券と滑らない砂で自信を持って試験に臨んでほしい。函館市電も受験生を応援しています」としている。問い合わせは同課(TEL0138・32・1730)へ。(今井正一)



地酒「函館奉行」今年も美味…販売前に試飲会

 函館産の酒造好適米「吟風」と、函館高専(岩熊敏夫校長)が作った菜の花が原料の酵母を使った純米吟醸酒「函館奉行」が、来年1月20日に発売される。市内のホテルで20日に試飲会が開かれ、市関係者や一般市民が地酒の味わいを楽しんだ。

 地酒生産は財団法人北海道食品開発流通地興(谷沢広代表理事)が企画し、昨年から実施。今年も市内亀尾地区の水田約8400平方㍍で吟風を生産、4・8㌧を収穫し、小西酒造(兵庫県伊丹市)が醸造を手掛けた。同社の酵母のほか、函館高専の小林淳哉教授の研究グループが開発した菜の花酵母を用いて「函館奉行」2種類を醸造した。

 試飲は同財団が主催し、約140人が参加した食事会「道南冬の味覚まつり」で行われ、谷沢代表は「6月の田植えからすくすくと育ち、今年もいい酒ができた。この機会に愛飲してほしい」と呼び掛けた。

 今年の酒は16日に出来上がり、この日函館に届いたばかり。参加者は食事とともに2種類の酒を飲み比べ、小林教授は「(菜の花酵母の酒は)昨年よりも若干香りが立ち、やや辛口でおいしい。2年目なので、地域に浸透してくるのでは」と満足そうな表情。販売するイチマス(湯川町1)の加藤隆司社長は「新幹線時代を迎え、観光客に土産として喜ばれるようにしながら、地元の人々に愛される酒にしていきたい」と意気込んだ。

 小西酒造によると、今回は1・8㍑(1升瓶)で2500〜2600本を製造する予定。価格は720㍉㍑で1600円、1・8㍑で2600円(いずれも税抜き)。イチマスや市内観光名所で販売される。(千葉卓陽)


まもなく冬至、せせらぎ温泉でゆず湯

 【北斗】今月22日は二十四節気の一つ「冬至」で、暦のうえで昼が1番短い日とされる。この日にユズを湯船に入れて入浴する習慣があり、函館市内、近隣の温泉や銭湯でも、ゆず湯を行うところがある。

 北斗市本町4の市営温泉、健康センターせせらぎ温泉では20日からゆず湯を実施し、入浴客は季節の香りを楽しみながら湯につかっていた。

 2009年から冬至に合わせて行っているサービスで、この日は男湯、女湯とも中風呂にユズを各10㌔ずつ入れて入浴客を迎えた。市内久根別の男性(74)は「汗がじんわり出るほど体がよく温まった」と満喫した様子。

 ゆず湯のサービスは23日まで。ただし、22日は定休日。営業時間は午前10時〜午後10時。(鈴木 潤)