2014年12月22日 (月) 掲載

路地裏探偵団 開業間近レギュラー化目指す

 大門の裏通りや隠れた名所を紹介するまち歩き「だいもん路地裏探偵団」が21日、駅前、大門地区で行われ、探偵に扮したガイドが観光客ら10人を案内した。青森県弘前市の人気イベントにならい、市民有志が始めてから1年。この間十数回行ってきた。リーダーの田村昌弘さん(43)は「新幹線開業は間近。そろそろレギュラー化を視野に入れて活動していきたい」と意気込んでいる。

 「弘前路地裏探偵団」は、ハンチング帽にサングラス、首にバンダナという探偵スタイルのガイドで人気を博している。昨年秋、函館側が〝のれん分け〟してもらい、田村さんら有志5人が弘前と同じスタイルで大門地区の案内を買って出ている。

 この日、まち歩きを楽しんだのは20日の「はこだてクリスマスファンタジーひろさきナイト」に合わせて来函していた弘前観光コンベンション協会の一行ら10人。田村さんら2人がガイドした。

 駅前のホテルを出発し、JR函館駅では北海道新幹線について語ったほか、朝市の中ではクジラ汁など地元の味を次々と紹介した。また、田村さんは「喫茶店が減ったのは、映画館がなくなったからではないか」などと解説した。

 また、昭和の雰囲気が残る裏通りなどを縫うように歩き、参加者に大門の魅力を伝えた。弘前観光コンベンション協会の佐藤遥さん(28)は「函館には何度か来たが、ガイドブックに載っていない話ばかりで興味深かった」と満足した様子だった。

 新幹線開業を見据えて始まった函館の探偵団。ただ、フリーの観光客の申し込みに対応するまでには至っていない。田村さんは「この1年でガイドの内容の充実を図ってきた。なんとか新しいまち歩き、観光の切り口として定着させていきたい」と意欲を燃やしている。(松宮一郎)



中学代表に藤巻さん 道管楽器個人コン地区予選

 【北斗】第51回北海道管楽器個人コンクール函館地区予選(函館地区吹奏楽連盟など主催)は21日、北斗市総合文化センターで開かれ、5部門で審査が行われた。

 計57人が出場。45人の金賞受賞者の中から小学校は小林未来さん(函館日吉が丘、ユーフォニアム)と中学校は藤巻花菜さん(函館戸倉、クラリネット)、高校は佐々木唯さん(白百合学園、フルート)、大学は播磨くるみさん(北海道教育大函館校、ユーフォニアム)、職場・一般は長岡莉花さん(函館吹奏楽団、アルトサクソホン)の5人が来年2月14日、北広島市で行われる本大会の出場を手にした。



短期決戦「就活」手さぐり 活動解禁3月に繰り下げ

 現在の大学3年生から就職活動(就活)の解禁が12月から3月に繰り下げられるのに伴い、函館市内の4大学(北大、道教育大函館校、公立はこだて未来大、函館大)では、手探りながらも活動をスタートさせた。既に業界研究会を開いた大学もあるが、多くは説明会の時期を後ろにずらして対応。短期決戦が見込まれており、学生は解禁前にいかに準備するかが重要となりそうだ。

 学業優先のため、政府の要請を受けて経団連が決定した。今の4年生までは、就活解禁が3年生の12月だったのに対し、2016年卒業予定者から3カ月後ろ倒しに。企業の選考は4年生の8月(今の4年生は4月)から始まり、学生の活動期間が短縮される。

 北大水産学部・大学院水産科学院は、合同企業セミナーの開催を12月から3月にずらした。函館キャンパス事務部は「解禁までは企業からの働き掛けがない分、自分で行う事前準備が必要になる」。

 道教育大函館校も、12月に札幌で開催していた5キャンパス合同企業説明会を3月に変更。函館校独自の業界研究会は、開催の可否を検討している。担当者は「短期勝負で日程が過密になり、学生にとっては厳しい」と話す。

 一方、繰り下げの影響は少ないとの見方も。未来大の担当者は「学生は春休みを利用し、首都圏や札幌に出向いて情報収集するだろう。従来の就活と大差がないのでは」。春休みにインターンシップ(就業体験)を行う企業も多く、学生との接触を早める動きもあるという。

 今月13日に、業界研究会を開いた函館大キャリア開発課の高橋勝美課長は「早い時期での就活に向けての意識づけができた」と手応えを話す。「これまでは大手が失敗したら、中・小企業に目を向けることが可能だった。今度は期間が短いので、最初から業種や企業を絞ることも必要になるのではないか」と指摘する。(山崎大和)


南国風レストランきょう開店

 函館市美原1のMEGAドン・キホーテ函館店の1階に22日、女性客や家族連れに圧倒的な人気を誇るカフェレストラン「ベビーフェイスプラネッツ」がオープンする。道内では、札幌、苫小牧、帯広に次いで4店目。南国のリゾートホテルをイメージさせる店内で、オムライスやパスタ、パフェなど豊富なメニューを提供する。

 全国で飲食店などを運営するフジタコーポレーション(苫小牧市)のフランチャイズチェーン(FC)店。関西を中心に約90店展開している。

 店舗面積は約330平方㍍で、25卓132席を用意。足を伸ばしてゆっくりくつろげるベッドソファタイプの個室座席をはじめ、30人ほどが座れる団体スペースもある。店内のインテリアは、インドネシアのバリ島でオリジナル品を製造し、輸入したものを装飾。2〜3人分の「レギュラー」など、料理は4種類のサイズから選ぶ。ランチはドリンクバー付きで880円から。営業時間は午前11時〜午後11時半。

 同社は「新幹線開業で賑わいが予想される函館で、出店コスト等も考慮しながら、集客が見込めるエリアを探していた」とし、今後も全国で積極的に出店を図りたいとしている。(山田大輔)