2014年12月23日 (火) 掲載

青森県・函館DCキャッチフレーズ決定

 【青森】北海道新幹線開業後の2016年7月から9月に行われる大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」のキャッチフレーズが22日、青森県庁で発表され、「ひと旅 ふた旅、めぐる旅。青森⇔函館」に決定した。マスコットキャラクターも同時にお披露目され、今後は誘客対策に向けた準備が本格化する。

 同DCは、青森県全域と函館市をはじめとする道南11市町が対象。JR6社と地域自治体などが協力し、3カ月間、全国で宣伝販売活動を展開する国内最大級の大型観光キャンペーン。

 キャッチフレーズは、事前に応募のあった18案の中から決定した。一つの旅で青森と道南の二つのエリアを巡ることで、深みのある旅の思い出を作ってほしいという願いから表現。ロゴには、東北・北海道の各新幹線車両の側面ラインに使用しているピンクとラベンダー、車体の緑を配色した。

 マスコットは、2011年4月〜7月の青森DC以来、県の各種観光キャンペーンで活躍する青色の妖精キャラクター「いくべぇ」が継続登板。青森県・函館DCでは、道南地域の観光素材にちなんで、夜景をイメージさせる星などのかぶり物をつけることなどが考案されている。

 発表を終え、青森県の三村申吾知事は「北海道新幹線で陸の交通ネットワークが結ばれる。道南と青森を一つの圏域と考え、今あるコンテンツをさらに磨きあげて新しい発見を生み出したい」と抱負を述べた。

 今後は、2015年7月に全国の旅行会社などを招いて開かれる「全国宣伝販売促進会議」に向け、DC推進委員会で準備を加速させる見通し。現地視察やプレゼンテーションの方法などについて協議を行う。(山田大輔)



ラベルにうか〜る星人 限定ガラナ来月5日販売

 飲料メーカー「小原」(七飯町中島)は、人気キャラクター「イカール星人」が受験生を応援するために変身した「うか〜る星人」のラベルを張った期間限定のガラナ商品を来年1月5日から販売する。同社の主力「コアップガラナ」と比較し、ガラナ由来のカフェインを約1・7倍に増量。小原光一社長は「眠気を飛ばして、1人でも多くの受験生が志望校に合格してほしい」と話している。

 「うか〜る星人」は今年1月、「シンプルウェイ」(市内本通1、阪口あき子社長)と市企業局交通部のタイアップで生まれた。小原社長が阪口社長に話を持ちかけ、「合格祈願うか〜る星人ガラナ」の商品化に結びつけた。

 今月22日には、小原社長らが函館朝市えきに市場内にある「イカール星神社」を参拝。イカール星人が祝詞を上げ、原材料のガラナエキスに「宇宙の神秘のパワー」を送り込み、全受験生の合格を祈願した。

 小原社長は「ガラナ特有のカフェイン『ガラニン』は集中力向上、思考能力増進効果がある。今後も地元企業とのコラボ商品を考えていきたい」と話す。阪口社長は「普段はこわもてですが、うか〜る星人に親しんでもらえれば」と話していた。  小売価格は162円(税込み)。市内近郊のセブンイレブンをはじめ、主要スーパー、えきに市場内で販売する。(今井正一)



「迷惑電話チェッカー」で特殊詐欺被害防止を…中央署設置呼び掛け

 全国的に特殊詐欺被害が深刻化する中、函館中央署はブラックリスト入りしている電話番号を自動に拒否できる「迷惑電話チェッカー」の設置を呼び掛けている。同署管内では昨年の被害額が1億円を超え、道内69署でワーストワンだったが、同署生活安全課は22日までに8軒に設置しており、「1件でも被害が減るように普及させたい」と意気込んでいる。

 特殊詐欺被害防止に効果があるとされる「迷惑電話チェッカー」は道警と事業者が連携し、モニターとして2016年9月まで無料で貸与している。

 固定電話につなげて使用。チェッカーに許可として登録されている電話番号からの着信は青点灯となる。ブラックリストに入っている番号や非通知から着信があった場合は赤く点灯し、着信音は鳴らず「迷惑電話のおそれがあります」とアナウンスが流れる仕組み。登録していない電話番号からの着信は黄点灯となり、家族や友人の場合は許可のボタンを、怪しい相手だった場合は拒否を押すと、次回の着信際に迷惑電話の判別ができる。

 22日午前に函館市富岡2で呉服店を営む千葉敬司さん(77)はチェッカーを設置し、同署員から使用方法などの説明を受けた。千葉さんは「相手は詐欺のプロで、いつ電話が掛かってくるか分からないので不安はあった。しっかりと操作に慣れて万全を期したい」と話した。

 同課は「弁護士や警察官などを名乗って動揺させるなど、巧妙化な手口による被害が出ている。ブラックリストの番号を自動的に拒否できることは効果的。興味や関心がある人は連絡してほしい」。問い合わせは同課℡0138・54・0110まで。

 同署は昨年1年間で認知した被害件数が20件で、被害額も約1億3370万円だった。今年は1〜11月末で被害件数は6件(前年同期比9件減)、被害額は約1790万円(同約1030万円減)。(小林省悟)


来年のANAカレンダーに函館の風景初採用

 全日空(ANA)が発行した来年の公式カレンダーに函館クリスマスファンタジーの写真が使われた。函館の風景が採用されるのは初めて。同社函館支店は「函館の冬の魅力が多くの人に伝わるのでは」としている。

 函館の写真が掲載されたカレンダーは「Welcome Aboard」というタイトル。同社は十数種類販売しているが、その中でも最多の70万部を発行している。国内外の風景が美しい写真で楽しめるとあって一番人気という。

 函館は12月のページ。雪が降る中、金森赤レンガ倉庫とツリーがきらめく様子を写したもので、冬の函館を魅力的にとらえている。ほかには富士山(1月)、奈良の吉野山のサクラ(4月)、パリ(5月)、ニューヨーク(7月)、沖縄(8月)など。11月は青森県の奥入瀬渓流が使われた。同支店は「青函を合わせてアピールすることができた」としている。

 公式ホームページ「ANA SKY WEB」(http://www.astyle.jp/)や全国の有名書店で販売している。2160円。(松宮一郎)