2014年12月25日 (木) 掲載

「ずーしーほっきー」ご当地ナンバープレート交付

 【北斗】公式キャラクター「ずーしーほっきー」などをあしらった北斗市のご当地ナンバープレートの交付が24日、同市役所で始まった。

 ご当地ナンバーは125cc以下のバイクを対象に自治体独自でデザインでき、市は2016年3月開業の北海道新幹線を見据え、市の知名度向上につなげようとご当地ナンバーの導入を決めていた。

 プレートはずーしーほっきーのほか、市で誕生した童謡「赤とんぼ」にちなみ、夕焼けの空をトンボが飛んでいるデザイン。白(50cc以下)、黄(50cc超90cc以下)、桃(90cc超125cc以下)の3色を用意している。

 初日は約20件交付し、ずーしーほっきーが自ら申請者にプレートを手渡した。90cc超で最初に申請し、ナンバープレート「1」を手にした市内の会社員和島勉さん(47)は「ちょうど交換手続きをしようと思っていたときに市のご当地ナンバーを知った。1番はラッキーでした。クリスマスプレゼントになります」と笑顔を見せていた。

 問い合わせは市税務課(TEL0138・73・3111)へ。(鈴木 潤)



笠井さん、将棋の「竜王戦」に出場

 函館市柏木町の自営業笠井将生(まさお)さん(30)=日本将棋連盟函館支部幹事長、アマチュア五段=が、日本最高峰の将棋のプロ公式戦「第28期竜王戦6組」(読売新聞社主催)に出場した。函館のアマ棋士では初となる歴史的快挙だ。22日に対局を終え1回戦で敗れたものの、「プロの世界の厳しさを肌で感じることができた。自分を超えられる人を育てられれば」と決意を新たにしている。

 竜王戦は、全7タイトル戦の中で最高峰の棋戦。出場棋士を1〜6組に分けてトーナメント戦を行う。6組には58人が出場、アマチュアは笠井さんも含め5人。プロ棋士の増田康宏四段と対戦した笠井さんは「序盤からリードを許し懸命に追い上げようと頑張ったが、相手が一枚上手で差がどんどん開き、終わってみたら完敗だった」という。

 笠井さんは、今年6月の第27回アマチュア竜王戦で全国4位の好成績を収め、日本将棋連盟から推薦を受けてプロ戦への出場が決まった。笠井さんは「アマチュアの大会とは別物で、あこがれのプロと勝負できたのは光栄なこと。プロは強かった」と振り返る。

 笠井さんは小学4年から同支部(千代台町)に通い将棋を学んだ。現在も日曜は同支部で腕を磨き、道内の大会にも全て出場。長年指導してきた棋導師範の太田昭夫さん(86)は「プロとアマチュアが対等に戦えるのは画期的なことなので、ぜひ一局でも勝ってほしかった」と教え子の活躍を喜ぶ。

 「将棋の世界では、30歳を過ぎると力が落ちていくといわれる。棋士としては好成績を残せたので、今後は後進の育成に力を入れたい」と笠井さんは前を向く。将棋の普及発展に努めていく考えだ。(山崎大和)



ハリストス正教会で「市民クリスマス会」

 クリスマスイブの24日、函館ハリストス正教会(ニコライ・ドミートリエフ司祭)は、一般市民を対象とした「市民クリスマス会」を開いた。

 同正教会では毎年、聖夜の祈とうを多くの人と分かち合おうと、信徒以外にも聖堂を開放し、市民クリスマス会を開いている。この日は約100人が参加。白と緑のロシア風ビザンチン様式の聖堂では、ろうそくの炎が荘厳な雰囲気を醸し出す中、同正教会聖歌隊のほか、函館MB混声合唱団員など市民の有志が友情出演し、日本語と教会スラブ語による聖歌を響かせた。参加者は原語の雰囲気にあふれる歌と、ニコライ司祭が祈とう文や喜びの言葉に聞き入った。

 約1時間で終了。ニコライ司祭は参加者に「クリスマスおめでとうございます。喜びを持つ正しい心を、いつまでも大切にしてください」と話した。(山崎純一)


五稜郭—木古内の列車運行3セク会社名、「道南いさりび鉄道」に

 北海道新幹線開業に伴い、江差線五稜郭駅—木古内駅(37・8㌔)の列車運行を引き継ぐ第三セクター「北海道道南地域並行在来線準備会社」(社長・荒川裕生道副知事)の会社名が24日、「道南いさりび鉄道」に決まった。1月1日に新たな社名に変更し、開業に向けて鉄道事業の申請などを行う。

 同社が10月1日から11月23日まで会社名を公募。道内外から6207件が寄せられ、選考委員会(委員長・木村健一公立はこだて未来大教授)で審査した結果、21件の応募があった「道南いさりび鉄道」に決定した。24日の取締役会で正式に承認された。

 同社によると、地域を表すワードの中で「いさりび」が多数あり、決め手の一つとなった。

 21件の応募者の中から抽選で東京都の荻野大助さんを最優秀賞に選んだ。贈呈式は来年3月に予定している開業1年前イベントで行う。

 荒川社長は「6000件を超える応募をいただき、皆さんの路線への思いや弊社への期待の現れだと思い、社員一同あらためて責任の重さとやりがいを感じている。開業に向けて魅力ある鉄道づくりにまい進する」とコメントした。(鈴木 潤)