2014年12月27日 (土) 掲載

新幹線疾走260㌔…H5系試験走行 最高速度を達成

 2015年度末に開業予定の北海道新幹線は26日、使用する「H5系」車両で、営業運転で最高速度となる時速260㌔の走行を達成した。

 この日は「速度向上試験」をJR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構が実施。同機構によると、新函館北斗—木古内間を3往復し、始めは最高速度時速240㌔で行い、3往復目で新函館北斗駅を出発して約3分後に260㌔に達した。同区間を約10分で走行する間に、レールにかかる力や車両の揺れ、運転士が信号を注視できることなどを確認した。

 試験走行は、12月1日から最高速度を時速30㌔で実施。7日には初めて青函トンネルを通り、青森県の奥津軽いまべつ駅までを往復。13日からは時速130㌔で行っていた。(山崎純一)



市電車内に繭玉や連だこ…正月雰囲気高まる

 函館市企業局交通部は26日、市電車内に正月飾りを取り付けた。天井には繭玉や連だこなどを飾り、新しい年を迎える雰囲気を高めた。同部事業課は「乗客の皆さんにも正月気分を味わってもらえれば」としている。

 正月の飾り付けは3年目の取り組みで、25日までクリスマス仕様で運行した2002号車を使用。縁起物をぶら下げた繭玉やミニ門松などを設置し、正月気分を盛り上げている。

 市電は31日〜1月2日は年末年始の特別ダイヤで運行。31日は午後8時ごろに運行を終了し、1、2の両日は始発便が午前7時、運行終了も早まる。3日以降は曜日通りのダイヤで運行する。駒場乗車券販売所は29、30、3日が午後3時半で営業を終了、1、2の両日は休業となる。

 また、31日深夜には市内近郊28社の協賛を得て、恒例の無料電車「初詣電車」を運行。湯の川発が午後10時58分から6運行など。同課は「市電沿線での初詣には是非電車を利用して、良い新年を迎えてほしい」としている。

 ダイヤの問い合わせは同課(TEL0138・52・1273)へ。(今井正一)



道新幹線開業に向け連絡会議設置へ…函館市

 函館市は、2016年3月予定の北海道新幹線開業に向け、道南各市町や各種関係団体との情報共有を図るための連絡会議を、早ければ来年1月中旬にも立ち上げる方針だ。各地域で展開しているイベントや、開業を見据えた取り組みを共有することで、内外への発信力を高めていきたい考え。

 新幹線開業に向けた取り組みは、函館市が開業前後のイベントを専門的に扱うプロジェクトチームを設けているほか、駅舎が設けられる北斗市や木古内町も観光資源の掘り起こしや駅前への企業誘致などを精力的に実施。函館商工会議所や市などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構も、アクションプランに基づく事業を展開している。

 ただ、各地域や団体が個別にイベントに取り組む中、横の連携が不足し「各自治体が何をしているのか分からない」との意見も出ている。

 市は現在の状況を踏まえ、各地域・団体が情報共有するための仕組みづくりを検討。片岡格副市長が座長となり、新幹線に関係する自治体や商工団体、観光団体などに加え、市とともに「青函圏観光都市会議」を構成している青森3市(青森、弘前、八戸)や、市との連携を模索する胆振・日高管内も交えて、実務者レベルの会議を設けたい考え。

 現在は、市から各団体や自治体に参加を呼び掛けている最中としており、同副市長は「(イベントを)一緒にやるのではなく、各参加者が情報を共有し、取り組みの参考にしたり調整を図ったりすることが望ましい。それぞれが行っている取り組みを持ち寄ってもらい、まとめた形で道内外に発信できれば」と話している。(千葉卓陽)


和、洋、中 16品 函舘がごめレシピ集発行

 函館地域産業振興財団(松本栄一理事長)は、ガゴメコンブを使った簡単でおいしいレシピ16品を紹介した小冊子「函舘がごめレシピ集」を発行した。ガゴメのレシピ集としては第3弾で、家庭で作りやすいメニューを掲載している。

 物産展などでガゴメを手に取った人から「どう料理に使えばいいのか」との声が多かったことを受け、食卓にガゴメを普及させようと、レシピ集を作った。元函館食品衛生協会指導員の秋保栄さん(81)=湯浜町=と北大大学院水産科学研究院の安井肇院長が監修。

 函館国際ホテルの木村史能総料理長が「たまふくらトーフのガゴメコンブソース」など中華4品、ロワジールホテル函館の和田幸人洋食統括料理長が「チキンもも肉のガゴメ昆布風味ディアブル」など洋食3品、函館山展望レストランジェノバの坂本康孝料理長が「鱈とあさりガゴメの和風アクアパッツァ」など洋食3品、旅館一乃松の井田朋明料理長が「蟹がごめ昆布ジュレ」など和食3品、函館料理旅館池の端の米田春夫料理長が「揚げ茄子がごめあん」など和食3品を開発した。

 B6判、20㌻全カラーで5000部製作。ガゴメの販売店や料理を提供するレストランなどに置く。

 秋保さんは「盛り付けは難しく見えるかもしれないが、ありきたりの材料を使い、どれも簡単に作れる」と薦める。

 また、はがきサイズのガゴメカードも5000枚製作。日本語、英語、中国語、韓国語に対応し、ガゴメの強い粘りやミネラル分が非常に多い特徴を紹介している。

 2つの成果物は「函館マリンバイオクラスターフォローアップ事業」として市と財団が拠出し、製作費は約50万円。問い合わせは同財団(TEL0138・34・2600)へ。(山崎大和)