2014年12月28日 (日) 掲載

児童ら木琴づくりに挑戦

 木琴づくりを楽しむ体験学習プログラムが27日、函館市青少年研修センターふるる函館(赤石哲明館長)で開かれた。小・中学生50人が参加し、木の手触りや香りを感じながらものづくりの楽しさを体感した。

 同センター主催。木を押さえる係など数人でチームを組み、のこぎりで木材をカット。その後、錐やドライバーを使って鍵盤を固定。赤石館長から「固定しすぎると音が響かない。ねじははずれないようにゆるく留めて」とアドバイスを受け、子どもたちは鍵盤を叩いて一つ一つ音を確かめながら取り付けた。完成すると、木琴の心地よい音色が室内いっぱいに響き渡った。

 附属中1年の栃木澪さん(13)は「鍵盤を取り付ける作業が大変だったけど、音を鳴らしてみるときれいな音が出てうれしかった」と話していた。(平尾美陽子)



函館空港に初のイルミネーション

 函館空港国内線到着出口横の屋外広場を彩るイルミネーションが、観光客らの目を楽しませている。

 函館空港ビルデング(東陽一社長)が、空港を訪れる市民や年々増加している外国人客などをもてなそうと、ことし初めて実施した。アーケードには流れ星をイメージした電飾を施したほか、植え込みにも電球を配置し、〝光の花壇〟を作り上げている。

 同社は「2月の『大沼函館雪と氷の祭典』前には、雪だるまなどを広場に作り、イベントのPRをしていきたい」としている。イルミネーションの点灯は、2月末までの午後3時半〜同8時。

 また、同社は20、21日の「クリスマスイベント」で子供たちが描いた塗り絵の作品を、同空港国内線ターミナルビル3階の多目的スペース「HakoDake HaLL」で、来年1月31日まで展示している。(山田大輔)



帰省ラッシュ本格化

 年末年始を古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが27日から本格化し、JR函館駅や函館空港は荷物や土産を手にした人たちで混み合った。JRは札幌—函館間は上下線ともほぼ満席。函館空港も本州各地と結ぶ便が予約でいっぱいの状況。陸路、空路ともに年内は混雑が続く見通しだ。

 JR函館支社によると、この日の札幌発函館行きの列車は午後7時台を除いてすべて、函館発札幌行きも最終便を除き満席。年内の指定席はほぼ埋まっており、Uターンによる混雑は年明けの3日に始まる見通し。

 乗客で混み合う特急北斗6号で帰省した大学生の中村亮介さん(22)は「前々から切符を予約しておいて良かった。学生生活最後の帰省なので家族や友人と思い出を作りたい」と話した。関西から札幌を経由して、家族と観光に訪れたという木村良太朗くん(8)は「雪遊びとイカ釣りがすごく楽しみ」と胸を躍らせていた。

 函館空港も、羽田、関西などの到着便が重なった午後1時半には、ロビーは帰省客と出迎えに訪れた家族らで混雑した。

 東京から帰省した娘夫婦の家族に、半年ぶりに再会を果たした雨池裕子さん(70)は「孫が大きくなっていてびっくり。久しぶりに会えてうれしい」と笑顔がはじけていた。孫の植田麻理子ちゃん(4)は「雪だるまを作って遊びたい」と興奮した様子で話していた。

 全日空(ANA)によると、年内の羽田からの到着便は全便満席で、関西からも残り座席はわずか。日本航空(JAL)も同様で、ラッシュが続く。両社はUターンのピークを2〜5日とみている。(山田大輔、蝦名達也)


子育て世帯家賃補助の利用増加

 函館市の子育て世帯向け家賃補助事業「ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業」の利用が伸びている。12月末までに18件の申請があり、昨年度実績の16件を既に上回っている。市住宅課は「導入2年目で制度が子育て世帯に浸透しつつある」としている。

 市は2012年度まで西部地区で若年夫婦を対象とした家賃補助制度を展開。昨年度から中心部への若年世帯の居住促進を目的に制度を全面的に見直し、同事業を導入した。対象地区を西部地区と中心市街地活性化基本計画のエリアが含まれる計29町とし、中学生以下の子どもがいる世帯に拡大した。

 対象地区以外から地区内の民間賃貸住宅に入居して1年以内であれば申請が可能で、世帯所得月額31万3000円以下などの条件があるが、月額1万5000円を上限に家賃の補助を受けることができる。

 本年度の18件は市内間の転居で12件、市外からの転入で6件の利用があった。このうち、11件が函館駅前地区から市電沿線、本町地区の中活エリア周辺での利用となった。

 同課はこれまで、乳幼児健診時などの機会にチラシを配布したり、市内で発行するフリーペーパーなどを活用したりして制度の周知を図った。同課は「子どものいる世帯にある程度周知は図られ、浸透している。今後、利用者からの口コミ効果も期待したい」としている。

 本年度の受け付けは2月末まで。問い合わせは同課(TEL0138・21・3385)へ。(今井正一)