2014年1月13日 (月) 掲載

◎「丘の駅」オープン…噴火湾パノラマパーク

 【八雲】道立公園噴火湾パノラマパーク内に開設した八雲町情報交流物産館「丘の駅」(浜松368)が12日、オープンした。大勢の来館者が買い物や関連の催しを楽しんだ。

 酪農製品など物産販売をするアンテナショップと道南各市町の観光情報を受発信する機能を備えた物産館。八雲観光物産協会(平野百合子会長)が、町の指定管理者を受け、運営する。

 午前10時の開店前にオープニングセレモニーが行われ、冒頭、平野会長が「町から付託された役割を誠実に果たし、地域の価値を発信していきたい」とあいさつ。次いで岩村克詔町長が「丘の駅には町を活性化させる機能がたくさん詰まっている。道南各地から愛され頼りにされる拠点施設になるよう祈念している」と述べた。

 次いで、平野会長、岩村町長が記念ケーキに入刀。テープカット、さらに地元の和太鼓グループ「どどん鼓座」の演奏が行われ、オープンを祝った。

 先着200人に八雲産牛乳をプレゼント。館内には、チーズやソーセージ、ホタテの加工品、和洋菓子、野菜などが販売され、来場者は好みの商品を買い求めた。

 町内から来館した小川和美さん(30)は「今まで地元にこのような施設がなかったので、できて良かった。今後も機会があれば買い物に来たい」と話していた。

 この日は、同町産のもち米「風の子もち」を使った餅つきの実演も行われ、ついた餅で汁粉も振る舞われた。(鈴木 潤)



◎卒業生の50年 記念誌に…函工高校電気科1963年卒11期生

 函館工業高校電気科を1963年に卒業した同科11期生が、卒業50周年記念誌を制作した。編集事務局代表の森亮さん(69)は「原稿や写真を集めるのに苦労したが、良いものができた」と話している。

 11期生は卒業時のクラスの人数が44人だったことから、自分たちを「エレクトリック44」と呼び、卒業後もクラス会で定期的に集まり、絆を深めてきた。記念誌の制作は、2007年のクラス会で、担任だった荻野慶博さん(80)が「記念誌を発行してはどうだろう」と提案したことがきっかけ。出席していた30人が賛同し、函館近郊に住むメンバーが編集事務局を組織して制作がスタートした。

 完成した記念誌はA4判で3部構成、126nにも及ぶ。前編は入学から卒業までに担任の荻野さんから学んだことや、社会へ旅立つときにどんなことを考えていたのかなどを卒業アルバムや当時の写真、資料を基に構成。主編は卒業後の50年間の人生をどのように過ごしてきたのかを一人ひとりが執筆した原稿をまとめた。後編では卒業後も続く卒業生と荻野さんの絆を記載した。すでに他界した同級生へ向けては追悼文を掲載。家族から感謝の電話もあったという。

 森さんは「荻野先生からは『涙を流して読んだ』との言葉をいただき、作ってよかった」と話している。(森裕次郎)写真説明=卒業50周年記念誌を制作した編集事務局代表の森亮さん



◎昨年の市内火災 5件減67件

 函館市内で昨年1年間に起きた火災は前年に比べ5件少ない67件で、平成に入ってから火災発生件数が最少だったと市消防本部のまとめで分かった。同本部予防課は「住宅用火災警報器の普及や、市民の防火防災意識の向上が減少につながったのでは」としている。

 函同課によると、建物火災が前年比2件増で47件、車両などのその他の火災が7件減の20件、死者数は1人減の3人となった。

 函原因別では、放火(疑いを含む)が前年と同数の11件と8年連続のトップ。コンロは1件減の8件、タバコが1件増の8件、ストーブが4件増の8件となり、暖房機器の取り扱いに注意が必要だという。同課は「昨年連続放火が相次いだが、パトロールの強化や注意喚起を引き続き行って火災予防に努めたい」としている。

 函火災の減少要因として上げられる住宅用火災警報器の函館市内の普及率は84・1%で、家主が不在でも通行人などが住警器の音に気付いて119番通報するなど火災を未然に防止した事例が年々増加しており、今年は22件となった。このほか、火災の拡大を防いだ事例も3件あった。同課は「住警器の普及を進めるとともに、市民の皆さんには暖房機器の周辺や屋外に燃えやすいものを置かない、火を使ったときにはその場を離れないなど意識してほしい」と呼び掛けている。(虎谷綾子)


◎70団体 息合った演奏…アンサンブルコンクール

 吹奏楽の「第35回北海道アンサンブルコンクール函館地区大会」が12日、函館市芸術ホールで開かれた。渡島、桧山管内の小学生から一般まで70団体が出場し、全道大会を目指して練習の成果を披露した。

 函館地区吹奏楽連盟などの主催。小学校の部に14団体、中学校の部に32団体、高校の部に12団体、大学の部に3団体、職場・一般の部に9団体が出場。3〜8人編成で、ステーージの上で息の合った演奏を繰り広げた。

 審査の結果、小学校の部から職場・一般の部まで合わせて11団体が2月15、16日に函館市内で開かれる全道大会への出場を決めた。(松宮一郎)

 全道大会に出場する学校、団体は次の通り。

 ◇小学校の部▽上磯小サクソフォーン四重奏▽久根別小サクソフォーン四重奏

 ◇中学校の部▽上磯中木管八重奏▽木古内中木管八重奏▽戸倉中管楽八重奏▽桔梗中管楽八重奏

 ◇高校の部▽函館白百合学園高フルート四重奏▽市立函館高金管八重奏

 ◇職場・一般の部▽ヌーベルアンサンブルサクソフォーン五重奏▽上磯吹奏楽団金管八重奏