2014年1月22日 (水) 掲載

◎アイヌの言葉「イランカラプテ」入りバッジでおもてなし 道協会支部が全道先駆け製作

 北海道アイヌ協会函館支部(加藤敬人支部長)は、アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ」(こんにちは)を広めようと、このほど丸型缶バッジを作成した。全道各地の協会に先駆けて、観光客におもてなしの心を発信しようと作り、函館ホテル旅館協同組合(遠藤浩司理事長)と共同で、市内の観光業界関係者に配布を始めている。

 内閣官房アイヌ総合政策室が「イランカラプテ」を合言葉にしようと展開しているキャンペーンを後押しするのが目的。「自然や食とともに、北海道の文化を観光客に売り込んでいきたい」(加藤支部長)と企画した。

 バッジは1000個作り、イランカラプテの文字とともに、民族衣装をまとった女の子をキャラクター化したデザイン。観光関係者への配布を始めているほか、函館湯の川温泉旅館協同組合の協力も得た。

 函館市も「函」の文字をあしらったロゴマークの缶バッジを作っており、「ホテルの従業員に一緒に身につけてほしい」と加藤支部長。遠藤理事長も「北海道新幹線開業の前から、おもてなしの心をPRしたい」と話している。

 一般向けには1個200円で販売しており、函館空港売店や函館元町ホテル(大町)、カフェダイニングJOE(末広町)と、アイヌ雑貨店コポロ(元町)で扱っている。問い合わせは同支部(рO138・22・1226)へ。(千葉卓陽)



◎冬の寒さ 吹き飛ばせ 来月11日にロシアまつり 伝統行事「マースレニッツァ」初公開

 ロシア極東大函館校の学校祭「第16回はこだてロシアまつり」(実行委主催)が2月11日午前11時から、函館市元町14の同校で開かれる。冬の時期に初めて開き、寒い冬を追い出し、暖かな春を呼ぶロシア伝統の行事「マースレニッツァ」を一般公開する。同校では多くの来場を呼び掛けている。

 ロシアまつりは校内自治会が実行委(鍋谷真依委員長)をつくり開催。これまで秋や夏に開いていた。

 メーン行事の「マースレニッツァ」は午前11時10分から。謝肉祭に当たる農民の祭りで、冬を象徴する高さ2bの「モレーナ」(わら人形)を燃やして春の到来を喜ぶ。2001年から毎年2月に校内行事として行っており、今回は一般向けに初公開する。

 校内ではマースレニッツアに欠かせない、ロシア風クレープ「ブリヌィ」2種類を提供するほか、人気キャラクター「チェブラーシカ」関連グッズの販売コーナーも設ける。学生が考案した同校の公式ゆるキャラ「スーシキン」のTシャツなども販売する。

 このほか、民族衣装の試着やロシア語を学べるクイズ、マトリョーシカの絵付け体験(先着15人)など、数多くの催しを用意。同校は「ソチ五輪の期間中でもあり、ロシアに関心を持ってもらいながら冬を楽しんでほしい」としている。  問い合わせは同校(рO138・26・6523)へ。(千葉卓陽)



◎ずーしーほっきー フェイスブック開設

 【北斗】2016年3月予定の北海道新幹線開業まで最大800日の節目となった21日、北斗市は公式キャラクター「ずーしーほっきー」の公式フェイスブックを開設した。

 この日は午後6時すぎに「ハローキティ」誕生40周年にちなんだ企画で、キティちゃんとハグ(抱きしめる)する友達候補に選ばれたことを発信。午後9時までに「いいね」の返信が22件寄せられた。

 ずーしーは市特産のホッキ貝の握りずしの形をした胴体に細い手足が伸びた奇抜なキャラクター。性格は何を考えているか分からず、突然4本足で歩きだす。「ホキホキホキ」が口癖。

 市は今後、ずーしーを市の宣伝隊長にして、PRを展開していく考えで、市企画財政課は「市の魅力や地域の細かな情報を発信し、北斗市を知ってもらうよう運営していきたい」としている。

 フェイスブックと合わせて企業、団体向けの「利用の手引」も完成。ずーしーを使って事業活動をする場合、原則として申請が必要で、市の許諾によって利用が可能となる。利用料は無料だが、商品などに著作権表示や「北斗市公式キャラクターずーしーほっきー」の明記が必要。

 3月には着ぐるみが完成する予定。フェイスブックのアドレスは(http://www.facebook.com/zushihocky)

 問い合わせは同課(TEL0138・73・3111)へ。


◎来月14、15日に函館港で花火大会 冬の観光盛り上げ 国際ホテル

 冬場の函館観光を盛り上げようと、函館国際ホテル(大手町5、柴田陽子社長)は2月14、15の両日、函館港で初めて冬の花火大会「函館冬花火2014」を開く。2日間で約5000発を打ち上げる予定。来年以降も継続する考えで「周辺のホテルなどと協力し、冬場の観光の目玉イベントにしたい」としている。

 函館で冬のイベントは、12月の「はこだてクリスマスファンタジー」終了後に大きなものはなく、1〜3月は観光客の入り込みが落ち込む時期。花火大会の開催で観光を盛り上げ、集客につなげることが狙い。

 函館港豊川ふ頭の岸壁から約150b離れた海上に台船を浮かべ、両日とも約2000発以上の花火を打ち上げる。時間は午後7時から約30分間を予定。両日とも特製豚汁やホットドリンク、スープなどを販売し、体を温めながら観覧してもらう。

 同ホテル西館の海に面した高層階の予約も好調。同ホテルは「オフシーズンなので価格は安くなっている。花火を見ながらリゾート気分で宿泊を楽しんでもらいたい」とPRする。今年は同ホテルの主催だが、来年以降は周辺のホテルや民間企業の協力を得てロングラン花火大会にしたい意向。「冬の観光の起爆剤にしたい」としている。(松宮一郎)