2014年1月29日 (水) 掲載

◎函館工業・建築と情報技術が2・0倍 公立高校の出願状況発表

 道教委は28日、2014年度の公立高校の出願状況(24日現在)を発表した。全道トップの高倍率となったのは、函館工業・建築と情報技術、旭川農業・生活科学の3学科で、いずれも2・0倍。道南の全日制普通科では函館稜北が最も高い1・4倍で、函館中部、市立函館、函館西が1・3倍で続いた。函館工業以外の職業科では、函館水産の2学科で1・7倍と高倍率になった。桧山管内では江差の1・2倍が最も高く、ほかの3校は軒並み1・0倍を下回った。

 募集定員に対する出願者数の合計は、渡島管内の全日制で2360人に対し、2831人となり、平均倍率は前年度と同じ1・2倍。全日制のみの桧山管内は320人に対し280人で、平均倍率は前年度比0・1ポイント増の0・9倍だった。渡島管内の定時制は、募集200人に対し、61人が出願。平均倍率は0・3倍だった。

 道南の全日制普通科で最も高い1・4倍となった函館稜北の花田祐治教頭は、高い倍率について、新年度から1学級減となる影響を挙げた上で「説明会で本校の特色を発信してきたことが要因の1つ」と分析。「生徒や保護者の信頼感や関心が本校に向けられている結果だとすればうれしい」と話した。2学科で全道トップの倍率となった函館工業は「学校としてさまざまなPRをしてきた中で、中学生が本校の就職や進学状況を見て、総合的に判断したのではないか」としている。

 出願変更は29日から2月4日午後4時まで。変更状況の中間発表は1月31日に、最終的な出願状況は2月14日に公表される。一般入試の学力検査は3月5日、合格発表は同17日。(森裕次郎)



◎函館、人口減加速 昨年1年間で2966人減少

 函館市の住民基本台帳に基づく、昨年1年間の人口減少数は2966人(外国人住民を含む)で、2012年より1377人増、外国人を含まない場合で同605人増と、減少幅が拡大している。死亡数が出生数を上回る「自然減」、転出が転入を上回る「社会減」の下がり幅がともに昨年より大きく、雇用の場の確保や少子高齢化対策など、下がり幅を緩やかに抑えていくための施策が急務となっている。

 市のまとめによると、昨年12月末現在の市の人口は27万4485人(外国人住民を含む)。減少数は2006〜08年に毎年3000人以上を数え、09年からは2500〜2700人台で推移していた。昨年7月に住民基本台帳法が改正され、外国人住民を含んだデータに変更。市はこの際に772人を登録した。

 自然減は1885人で、12年比で68人増えた。死亡数が前年比128人増となったが、出生数は1738人で前年から60人増え、4年ぶりに前年を上回った。

 一方の社会減は1125人で、前年比458人増。周辺2市町(北斗市、七飯町)との人口移動は北斗から差し引き43人増えたが、七飯に同39人流出。道内他全体では368人減、道外は757人減となった。

 市企画部は「周辺2市町との人口動態は以前のような流出超過が収まった感があるが、札幌や東京方面へに進学や働く場を求める動きが表れている」と分析する。

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた人口推計で、2040年の函館市の人口は17万4769人まで減少し、ピーク時(1980年、34万5165人)から半減すると推計。減少傾向は今後も加速していくとみられる中、子育て世帯への支援策や、住民がまちに定着するための施策展開が求められる。

 同部は「新幹線開業を機に観光産業での雇用増加や、交流人口を増やすことでまちの活力維持に取り組む必要がある」としている。(千葉卓陽)



◎壇蜜のゴッコ、色っぽい?…有名人名札入りで好評 紺地鮮魚

 函館市中島廉売(中島町23)内の紺地鮮魚(紺地慶一社長)は、ゴッコ(ホテイウオ)に有名人の名札を付けて販売して好評だ。奇妙な容姿でも、遊び心とユーモアを取り入れてお客を和ませている。

 雄雌が分かりづらいゴッコを区別しようと、店頭に並ぶ一匹一匹に、時の人≠フ名前を付けるのが慣例。

 28日は女優の壇蜜さん、ソチ冬季五輪代表の高梨沙羅選手、浅田真央選手、高橋大輔選手、米国の人気歌手レディー・ガガさん、漫画「ONE PIECEの主人公モンキー・D・ルフィも並んだ。名札書きを担当する幸田早耶香さん(17)は「壇蜜さんが一番人気。やっぱり容姿ですかね」とにっこり。

 お客とのコミュニケーションづくりに役立っており、「自分の子どもの名前を付けて」と要望する人もいるという。同日は1匹当たり雌1100円、雄300〜400円で販売、同店は「2月に入ると、量も増えて価格も安くなります」としている。(山崎大和)