2014年1月31日 (金) 掲載

◎極東大公式ゆるキャラ「スーシキン」誕生

 ロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)の公式キャラクター「スーシキン」がこのほど誕生した。ロシアの国民的詩人として知られるプーシキンと、同国の伝統菓子「スーシカ」を合わせたゆるキャラで、2月11日に同校で開かれるはこだてロシアまつりで、函館高専の協力を得てキーホルダーなどの関連グッズを販売する。

 極東大は昨年11月に学内でゆるキャラコンテストを開き、学生をはじめ教授、職員がアイデアを持ち寄った。約15作品の中から、ロシア地域学科4年の鍋谷真依さん(22)が発案したスーシキンが優勝した。

 モチーフとなったプーシキンは天然パーマが特徴だったことから、乾パンのようなドーナツ型の菓子・スーシカで独特のヘアースタイルを表現した。

 ロシアまつりでスーシキンのポストカードとキーホルダーを製作、販売することになり、同大が函館高専にキーホルダー作りを依頼した。30日には同高専の次世代デザイン研究会(福士優介会長)に所属する機械工学科の4年生が、専用のレーザー加工機を使ってアクリル板を切り、2種類のキーホルダー(青、ピンク)を作り上げた。

 作業を見守った同大ロシア語学科2年の久保井俊樹さん(20)は「長い目で見て、新入生の増加につなががるのでは。いずれ何かの形で、高専にお返しができれば」と笑顔。同高専機械工学科4年の清野公宏さん(19)も「極東大と交流できて、貴重な体験になった」と話していた。キーホルダーは200円で販売する考えで、収益はチャリティーとして寄付する。 (千葉卓陽)



◎みずみずしくて甘い! 地熱利用キュウリ出荷

 【森】地熱を利用した施設園芸が盛んな森町濁川地区で、促成キュウリの出荷が始まった。ハウス内に艶やかで、みずみずしいキュウリが実っている。

 JA新はこだて森基幹支店きゅうり生産部会(15戸)部会長の柴田理(おさむ)さん(44)方では、ハウス4棟(1584平方b)で栽培。畝沿いのダクトホースに60度の熱水を流し、地温と気温を確保。室温は日中で28度、夜間でも14度に保つという。  29日から出荷を始め、Mサイズ(20〜22a)で1箱50本(5`)入り。柴田さんは「日照にも恵まれ、生育は順調。みずみずしく、甘みもあるキュウリをぜひ食べてほしい」と話す。6月末まで続く。

 部会の5戸が函館市場へ出荷しており、量が増えると札幌へも。森産キュウリは道内一早く出回る地物として市場評価も高い。(山崎大和)



◎新幹線に重点配分 北斗市が骨格予算案

 【北斗】北斗市(高谷寿峰市長)は30日、2014年度予算案を発表した。一般会計は197億4460万円で、本年度当初比1・2%増。2月23日に市長選があるため、継続事業を中心とした骨格予算で編成したが、北海道新幹線関連の建設工事が集中し、予算規模が膨らんだ。来月6日開会の第1回定例会に提案する。  6特別会計と水道事業会計を合わせた全会計総額は同0・5%増の332億1395万円。

 一般会計の歳入は、市税が同0・4%減の47億9157万円。全体の3割を占める地方交付税は同4・8%減の56億2967万円、借金にあたる市債は、同16%増の19億9210万円。

 歳出は、民生費が障害者総合支援給付事業の給付金が増えるなどして同3・6%増の77億9319万円。土木費は同10・2%増の28億3776万円。市債の返還に充てる公債費は同1・9%減の23億4211万円を計上した。

 主な事業は、ソフト、ハードを含めた北海道新幹線開業対策に15億1225万円を計上し、本年度当初の3・6倍となった。市が負担する新駅の付帯施設建設費に4億8900万円、新駅南北連絡通路整備の負担金4億49万円。館野に整備しているごみ破砕処理施設建設費に6億2653万円を充てた。スポーツ合宿の補助金は本年度の実績を踏まえ180万円増の630万円を見込んだ。

 新規事業は、函館港幹線臨港道路(函館市豊川町—北斗市七重浜)の工事に伴い移設する七重浜海浜公園駐車場整備に2500万円、地域密着型特別養護老人ホーム建設補助に1億6820万円、議場中継配信システム整備に194万円など。  (鈴木 潤)


◎チサングランド函館 大阪旅行会社が運営へ

 函館市宝来町のチサングランド函館(136室)の運営が3月、外資系のホテル運営会社ソラーレホテルズアンドリゾーツ(東京)から大阪の旅行会社ホワイト・ベアーファミリーの子会社ジオ北海道(札幌)に変わることが分かった。3月27日からジオ北海道の運営となり、名前を変えて再出発する。

 ソラーレ社のグループ会社が同ホテルを所有していたが、昨年秋、売却について合意に達した。北海道新幹線開業による観光客増加を見込んだ買収とみられる。

 ホワイト社は、子会社が本道と沖縄を主な拠点としてホテル運営を展開。道内では札幌と釧路で「ラッソ」の名前のビジネスホテル4軒を運営している。売却額は非公表。正社員をはじめ、パートなどの従業員36人は引き続き雇用される。

 同ホテルは1995年に青函観光開発(函館市)が「ホテルJALシティ函館」として開業。08年に契約解除で閉館したが、同年にソラーレ社のグループとなり、「チサングランド函館」として再オープンさせた。  (松宮一郎)