2014年1月7日 (火) 掲載

◎年末年始、JR札幌—函館14%減、HACは前年比増

 JR北海道は6日、年末年始期間(12月27日〜1月5日、10日間)の利用状況を発表した。札幌—函館間の特急「スーパー北斗」などの利用者は前年比14%減の8万3100人となった。減便で座席数が減ったため、利用者は減ったが、ほとんどの列車が混雑。一方、HAC(北海道エアシステム)の丘珠—函館線は搭乗者数が増加。一部で鉄路から空路へ乗り換える動きもみられた。

 同社によると、期間中の主要4路線(本州、函館、旭川、釧路方面)の利用者数は同6%減の33万3200人。札幌—函館間(スーパー北斗など)の前年実績は9万6300人だったが、1万3200人減少の8万3100人。本州方面(スーパー白鳥など)は同2%増の6万7300人だった。

 昨年起きた特急の出火事故やトラブルに伴う車両不足で、年末年始の札幌—函館間の供給座席数が前年に比べて約4割ほど減少。臨時特急を運行するなどの緩和策を行ったが、「ほとんどの列車が満席となり、混雑が目立った」(同社広報部)。同区間は雪などによる運休はなかった。

 HACも同日、年末年始(12月20日〜1月5日)の搭乗実績を発表した。丘珠—函館線は同34・2%(730人)増の2865人で、搭乗率は68・6%だった。

 丘珠—釧路も同44・5%増の1877人と大幅に増加。全路線でも同38・7%増の6764人となった。同社は「例年よりも利用は好調。JRの減便の影響で空路にも流れたが、それも一部だったのではないか」とした。(松宮一郎)



◎函館駅にジャンボ絵馬

 JR北海道函館支社は6日、函館駅のコンコースに「ジャンボ絵馬」を設置した。受験シーズンが本格化する前の恒例行事で、駅利用者らが「希望の学校に入れますように」などと願いごとを書き込んでいった。

 同支社では1982年から毎年設置しており、今年で33回目。絵馬の大きさは縦1・2b、横2・4b。干支の馬のイラストは社員が書いたもので、「夢をつかめ」というメッセージも。毎年、合格祈願のほか、家内安全、健康、景気回復への願いなどさまざま書き込みであふれる。

 この日は絵馬が設置されるとすぐに受験生の家族が「孫が志望校に合格しますように」などと書き込んだ。同支社では「合格祈願はもちろん、いろんな願いを書いてほしい」としている。

 絵馬は2月7日午前10時まで設置。その後、函館八幡宮に奉納する。(松宮一郎)



◎ガゴメマンがPR作戦

 函館がごめ連合(布村重樹代表、38社)が、「ガゴメマン・チャレンジ」と題したPR作戦に乗り出した。営業部長のガゴメマンが、いろんなスポーツに挑戦しながら露出度を増やし、ガゴメコンブや函館観光を広く発信する狙い。6日には、函館市民スケート場で初滑りに挑戦した。

 知名度不足が課題となっており、ほかのゆるキャラにはない「多彩な動き」という特徴を生かし、継続して話題性をつくることが必要と判断。第1弾として昨年12月中旬に、函館七飯スノーパークでスキーを体験した。

 第2弾のスケートでは、トリノ冬季五輪女子フィギュアスケートで金メダルに輝いた荒川静香さんの得意技「イナバウアー」を披露。銀盤に登場したユニークで俊敏なキャラは子どもたちの人気を呼び、手をつないで滑るなどして触れ合った。

 チャレンジの様子を撮影し、動画投稿サイト・ユーチューブで公開。函館のロケーションや観光地などをうまく取り入れ、ブランドイメージを発信する。

 今後1カ月に1回程度のペースでそり滑り、テニス、ボート、マラソンなどに挑む予定。要望があれば、スポーツ以外でも施設のPRに一役買う考えだ。  目標は2020年東京五輪への出場=B同連合事務局は「何事にも粘り強く挑戦することの大切さを知ってほしい。施設のPRも応援するので、ぜひ声を掛けて」と呼び掛けている。

 問い合わせは同連合事務局(電話0138・27・4777)へ。(山崎大和)


◎函館市年賀会、飛躍と発展を期す1年に

 新年恒例の函館市年賀会(市、市議会、函館商工会議所主催)が6日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。各界から約900人が参加、2016年3月予定の北海道新幹線開業に向けて、飛躍と発展を期す1年とすることを誓った。

 工藤寿樹市長は冒頭あいさつで、「今年が衰退から発展に転換する年となることを強く念じている」と述べるとともに、「大間原発の問題を含め、闘う市長としての姿勢を貫きたい」と所信を述べた。

 函館市議会の松尾正寿議長は祝杯に際し、新幹線開業に触れ「いかに開業効果を最大限に発揮し、地域発展につなげるかが問われている」と述べ、行政と経済界、議会が一体となったまちづくりが必要と指摘。ステージでは新春らしく獅子舞が披露され、出席者は年始のあいさつや名刺交換などを行いながら、和やかに懇談した。

 最後に函館商工会議所の久保俊幸副会頭が万歳三唱を行って締めくくり、出席者は今年の躍進を願った。(千葉卓陽)