2014年1月9日 (木) 掲載

◎氷上ワカサギ 笑顔も豊漁

 【七飯】冬の大沼の風物詩・氷上ワカサギ釣りが始まり、家族連れなどでにぎわいを見せている。結氷が進む大沼で防寒具をしっかり身に着け、穴釣りを満喫している。

 釣り堀「太公園」(川村幸治代表)では例年よりも10日ほど遅い今月5日から開始。8日現在の氷の厚さは17センチで、ワカサギの体長は6〜7センチが多く、大きいものだと15センチ以上になるという。

 同日には函館市の学童保育所「北美原たいようクラブ」の児童41人が訪れ、続々と釣れるワカサギに歓声を上げていた。

 高田悠叶君(10)は「食いつく時のドキドキ感が楽しい」と笑顔だった。

 午前9時〜午後4時。釣り具のレンタルやワカサギの唐揚げ体験も行っている。料金などの問い合わせは川村さん(TEL090・2810・7347)へ。(柏渕祐二)



◎地酒「函館奉行」に太鼓判 試飲会で関係者に好評

 函館産の酒造好適米「吟風」と、函館高専(岩熊敏夫校長)が作った菜の花を原料とした酵母を使った純米吟醸酒「函館奉行」が20日から発売されるのを前に、8日、市内のホテルで試飲会が開かれた。醸造した小西酒造(兵庫県伊丹市)や市関係者らが地酒の味わいを楽しんだ。

 同社などは昨年、市の仲介を得て市内亀尾地区の休耕田約8400平方メートルで吟風を生産し3・2トンを収穫。同社が持つ酵母のほか、函館高専の小林淳哉教授の研究グループが開発した菜の花酵母を用いて「函館奉行」2種類を醸造した。

 試飲会には小西酒造の庄司明生営業本部長、函館市の片岡格副市長ら約20人が出席。地酒生産を企画した財団法人・北海道食品開発流通地興の谷沢広代表理事は「地域に根差した地酒として観光客や市民に愛されるように、今後生産量を増やしたい」と述べた。

 出席者は2種類の酒を飲み比べ、片岡副市長は「菜の花酵母の酒はフルーティーで飲みやすい。自社酵母の酒もコクがあっておいしい」と太鼓判。庄司さんは「イメージ通り、やや辛口でまろやかな味に仕上がった」と満足そうな表情を浮かべた。

 また、菜の花酵母の開発に取り組んだ小林教授も、地酒完成の念願がかない笑顔。「いろいろな料理に合う。2種類を使い分けて飲んでもらいたい」とヒットを願っていた。

 地酒は、同法人が8日夜に開いた食事会でも提供され、約160人が味わった。自社酵母酒は720ミリリットル入り1700本、1・8リットル入り300本。菜の花酵母の酒は1・8リットル入りを200本作った。価格は720ミリリットルで1800円、1・8リットルで2730円(いずれも税込み)。イチマス(湯川町1)や市内観光名所で販売される。(千葉卓陽)



◎寒中みそぎ 13日開幕 はこだて和牛フェアも

 【木古内】1831(天保2)年から続く伝統神事「第184回寒中みそぎ祭り」が13日から3日間の日程で行われる。今回は例年のプログラムに加え、新たに「みそぎガイドウォーキング」も実施され、冬の祭りを盛り上げる。

 初日は午後6時から佐女川神社(野村広章宮司)で行われる「参籠(さんろう)報告祭」で幕開け。4人の若手行修者が神社で3日間の厳しい鍛練に励む。

 14日は午後5時ごろから、かがり火とみそぎキャンドルが点灯され、「みそぎ行列」が同5時半ごろにみそぎ公園から佐女川神社を目指し出発する。同神社ではみそぎ太鼓の演奏などもあり、同7時ごろからは行修者の水ごりも行われる。

 最終日の15日にはみそぎ浜で行修者がご神体を抱え、海に飛び込む祭りのメーン「海中みそぎ」(午前11時50分ごろ)が行われる。正午すぎにはみそぎ公園で「はこだて和牛魅力フェア」が開かれ、ステージイベントや抽選会、物産フェアなどが催される。

 また、15日午前9時半からは「みそぎガイドウォーキング」を実施する。みそぎガイドが祭りの魅力や楽しみ方などを説明しながら、行修者がたどる道のりを歩く。定員は30人、事前予約(10日まで)が必要で木古内駅舎内に集合する。祭りや同ウォークに関する予約・問い合わせなどは町観光協会(TEL01392・2・2046)へ。


◎治安維持へ決意新た 道警函本で年頭点検

 道警函館方面本部は8日、同本部分庁舎駐車場で年頭点検を行った。警察官71人の服装や携行品を確認して、治安維持への決意を新たにした。

 函本に勤務する警察官に対し、規律を守り1年間の士気を養うことを目的に、毎年実施。服装のほか、手帳、警棒、警笛、拳銃の計6項目を点検した。

 松尾健弘本部長が整列した警察官一人一人の前を歩きながら服装を確認。その後、表情を引き締めた警察官は号令に合わせて、手帳や拳銃などを取り出し、点検を受けた。

 点検後に松尾本部長は「厳正な規律と旺盛な士気のもと、犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道の実現に、全職員一丸となって最善を尽くしていただきたい」と訓示した。(小林省悟)