2014年3月30日 (日) 掲載

◎イカナポリタンの会発足、ご当地グルメ目指す

 函館の名物であるイカを使ったナポリタンスパゲティを新たなご当地グルメとして広めようと、市内の飲食店5店舗が集まり「函館イカナポリタンの会」(池田洋二代表)を立ち上げた。池田代表(52)は「食を通して道南の地域活性化につなげたい」と意気込む。

 今や町おこしには欠かせない存在となったご当地グルメ。全国各地で地場の食材を使い、新たなメニューを生み出す動きが活発になっている。

 同会は、これまで函館を代表する洋食がなかったことから、名物のイカと道南で採れる食材を使ったメニューを考案。「昔からある良いものに光を当てたい」(池田代表)との思いから、子どもからお年寄りまでに親しまれているナポリタンスパゲティに決めた。

 同会には、ナナパパ(富岡3)、カルドカルチョ(花園町22)、フルーリール(梁川町22)、月夜のうさぎ(戸倉町34)、リコリス(松風町20)の5店が加盟しており、イカスミを使ったものや緑色のケチャップを使ったものなど、それぞれの店で特色を打ち出す。

 今年秋には10店、将来的には20店程度まで増やしていく考えだ。ラーメン店やそば店など、さまざまなジャンルの店からの問い合わせがあるという。

 全店4月1日から、ドリンク、サラダを付けて1080円で提供する。また、スタンプラリーも実施。5店舗のイカナポリタンを食べてスタンプを5つ集めると加盟店で2カ月間何度でも使える会計10%割引パスポートをプレゼントする。

 問い合わせは、カルドカルチョ(TEL0138・54・3737)まで。(金子真人)



◎ずーしーほっきーお披露目、市内巡回

 【北斗】北斗市の公式キャラクター、ずーしーほっきーの着ぐるみが完成し、29日、市内7カ所でお披露目の巡回行事(市主催)が行われた。各所で市民が大勢集まり、実物のずーしーほっきーとの交流を楽しんだ。

 巡回行事のスタート地点となった総合分庁舎前では子供ら約150人が集合。全員で「ずーしーほっきー」と呼び掛けると、ホッキの握りずしをイメージした、独特の風貌の着ぐるみが登場し、「かわいい」と歓声が上がった。

 早速、来場した子供たち一人一人と握手し、オリジナルカードを配布。胸の部分にある米粒を取り外す“隠し芸”を披露したり、「ホキホキ」と腕を前後に動かすポーズを見せるなどし、盛り上げた。

 大野小5年の佐藤昌弥君(11)と神原楓君(11)は「米粒を外せるのが面白かった。これからも市内を回ってほしい」と話していた。

 ずーしーほっきーは市の宣伝隊長を務め、公式フェイスブックを通して市をPRしており、市企画財政課の種田宏課長は「ずーしーほっきーへの期待を感じた。2年後の北海道新幹線開業に向け弾みがつきます」と話していた。

 30日も石別住民センター(午前9時半)を皮切りに総合文化センター(同11時半)など6カ所を巡回する。(鈴木 潤)



◎大食いに大歓声、梁川春フェスタ

 函館梁川商興会(小笠原勇人会長)主催の「梁川春フェスタ」が29日、テーオーデパートで開かれた。初めての試みとして「笑顔で大食い選手権」を開催、出場者がそばやスープカレーなどをもりもりとたいらげた。

 同町内の飲食店自慢の味を知ってもらい、早さだけでなくきれいに食べてもらう趣旨。スープカレーやそば、スイーツなど男性向けに5品、女性向けに4品が用意され、制限時間7分の間にどれだけ食べられるかを競ったほか、子どもはジュースの早飲みなどに挑んだ。

 大食いタレントのアンジェラ佐藤さんがゲストに登場、そば3人前などを軽々と食べると、客席からは大歓声。その後、幼児コースから順に挑戦が始まり、子どもたちの食べ飲みっぷりに声援が送られた。男性コースはアンジェラさんも加わった中、参加者10人が一心不乱に大食いに挑んだ。

 小学3、4年生の部(ケーキ1個)で優勝した函館あさひ小3年の高橋龍麗君は「普段から食べるのは早いので自信があった。ケーキがおいしかった」と笑顔で話していた。

 同フェスタは30日午前10時から、ベルクラシック函館で女性向けイベントを開催。美しい歩き方のレッスンや、ヨガ講座などを予定している。 (千葉卓陽)


◎江差町長選に横山氏、田畑氏が出馬表明

 【江差】8月7日の任期満了に伴う町長選に、町議の横山敬三氏(69)と元町議で会社員の田畑豊利氏(58)が立候補を表明し、選挙戦が確実な情勢となった。29日までに、現職で3期目の浜谷一治氏(68)は進退を示していない。

 横山氏は、江差町出身で上智大卒。会社員を経て2007年から2期町議を務める。学校給食不正問題などを念頭に「現在の町行政の進め方に疑問が多い。不祥事が相次ぎ、役場内の職員の総合力を引き出すこともできていない。透明性のある町政運営、現状と将来に配慮した行政展開が必要。一度リセットし、立て直しのために江差の人間として使命感をもって立候補を決めた」とする。

 田畑氏は、江差町出身で江差高校卒。1999年の町議選で初当選し、1期務めた。前回10年の町長選に続く出馬となり、「年々疲弊する江差を悲観してまちを去る若者を前に涙が出る思い。給食問題の対応などもあって、見るに見かねて立候補を決めた。前回同様『マチに大学を』を政策の柱に、これを突破口に建設的な見解の中でまちづくりを進めたい」とする。

 浜谷氏は2月の新年度予算案発表の記者会見で、自身の進退について「近いうちに」と発言した以外、明言を避けている。自身が組合長を務める学校給食組合の不正問題もあり、慎重な姿勢を貫いている。

 町内にはこのほか、元江差在住の会社員に出馬を期待する動きもある。(田中陽介)