2014年3月9日 (日) 掲載

◎長原さん 野菜コロッケ 最優秀賞

 【厚沢部】道の駅で4月下旬から常時販売するコロッケ料理を決める「あっさぶメークイン・コロッケコンテスト」の最終審査会が8日、道の駅であり、厚沢部の看板業長原雅子さん(46)の作品が最優秀賞に輝いた。町内の業者と味付けを改良し商品化する。

 町が100%出資する「素敵な過疎づくり株式会社」(社長・渋田正己町長)などでつくる実行委の主催。揚げたてのコロッケを道の駅に並べ、特産品としてPRしようと初企画。全国から29人による延べ54作品の応募があった。

 このうち書類審査を通過した10作品を、京王プラザホテル名誉総料理長の丸山時能氏が審査委員長となり、作品の味と見た目、厚沢部と道内の関連・商品としての将来性を項目に応募者名をふせて審査した。

 最優秀賞の長原さんの作品は、焼酎用サツマイモ・黄金千貫(こがねせんがん)とニンジン、ゴボウ、手づくりみそなどが材料。長原さんは「2週間かけて3、4回試作した。昔からイモが大好きで、メークインの味を主役にと家族の意見を参考に仕上げた。評価してくれてうれしい」と笑顔を見せた。

 丸山審査委員長は「ヒット商品が出ればいいまちおこしになる」。渋田町長も「多くの人に揚げたてを食べてもらい、厚沢部の良さを感じてもらいたい」と話していた。

 優秀賞にはヤキトリ、八雲牛のすき焼き、シチュー、イカとイカゴロなど個性的な食材を組み合わせた創作コロッケ4作品が選ばれた。実行委は「どれも素晴らしい作品なので限定メニューとして特別販売を検討したい」としている。 (田中陽介)



◎観光客に「ようこそ!」 朝市〜ベイエリアにフラッグ

 北海道新幹線新函館開業対策推進機構(会長・西村憲人函館商工会議所副会頭)は8日、函館朝市からベイエリアまで続く通りの街路灯に「ようこそ! はこだてへ。」と記したフラッグを掲げた。函館を訪れた観光客に歓迎の意を伝えるとともに、新幹線開業に向けて機運の盛り上げを図る。

 同機構が進める開業2年前のPRプロジェクトの一環。2月にポスターを完成させ、市内の企業や団体3700カ所に配布。

 フラッグはポスターと同じデザイン。新幹線を真ん中に大きく載せ、その周りに函館山からの夜景や五稜郭など特徴的な写真を配置した。場所は朝市からベイエリアまで続く約1`の市道。街路灯に25枚を取り付けた。通りの愛称を募集した函館国際観光コンベンション協会との連携で、通りに活気を与え、明るさを演出する。

 ほかにのぼりを公共施設に設置。バス・タクシー用のステッカーも来週中に配布し、一層の浸透を図る計画だ。同機構は「新幹線開業の認知度を一層高めていきたい」としている。フラッグは来年3月ごろまで掲げる予定。(松宮一郎)



◎フードガン移転へ 同じ駅前地区 4月中に再オープン

 JR函館駅構内の道南産品アンテナショップ「フードカン」(伊藤隆史店長)が、今月末にいったん閉店し、同じ駅前地区に移転することが分かった。運営するノーステック(橋本真一社長)は「テナント契約満了のため」と説明。4月下旬にも再オープンさせる考えだ。また、駅構内の飲食店「ブォン・ヴィアッジョ」も今月23日で閉店する。

 フードカンは、渡島総合振興局の委託事業として昨年8月にオープン。39平方bで、タマフクラやガゴメコンブ製品、松前漬けなど300品目を扱う。

 貸主「ジェイ・アールはこだて開発」との契約は当初、昨年12月末までだったが、今月いっぱいに延長。4月以降の営業継続についても交渉したが、話がまとまらなかったという。

 2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、移転先を駅前で選定。スタッフは1人減の4人となる。WAKOビル(若松町)の再開発で、16年には商業施設とマンションの複合ビルがオープンするため、この商業スペースに入居しマンション住人らの需要を見込む。

 橋本社長は「移転先では売り場面積が狭くなるが、道南産品をさらに発掘し新しい発見ができる店づくりを目指す。6割を占める地元客を引き続き大切にしたい」と話す。

 駅構内のショッピングモール「ピアポ」は03年、函館駅のリニューアルオープンに合わせて誕生。ジェイ・アールはこだて開発によると、直営店5店舗、テナント7店舗が入る。JR北海道は駅内をリニューアルしたいという意向があり、2店舗の閉店はそれに伴う措置とみられる。リニューアル計画についてジェイ・アールはこだて開発は「正式にお話しできる段階ではない」、JR北海道広報は「未定」としている。 (山崎大和)


◎手作り作品ずらり 水曜マルシェ拡大版

 函館市地域交流まちづくりセンター(末広町)で毎週水曜日に開いている「水曜マルシェ」の拡大版「水曜?マルシェ・スペシャル」が8日から同センターで始まった。雑貨や布製品などの手作り作家が集まり、温もりのある作品が来場客の目を楽しませている。9日まで。

 水曜マルシェは、同センター1階のカフェ「DripDrop(ドリップ・ドロップ)」の定休日に合わせて毎週開いており、手作り作家が気軽に出店できるとあって人気を集めている。

 拡大版は平日に出店できない作家にも門戸を広げる目的で年に1度開いており、今年で3回目。8日は布雑貨や似顔絵、アクセサリー、足裏マッサージなど16店が出店した。あいにくの吹雪の中でも、午前10時のオープンから来場客でにぎわい、各店のブースに並んだ作品を楽しんだり、買い求めるなどしていた。

 バッグなどの革製品を販売している「ハンドヴェルク」の川崎久子さん(65)と岡部八重子さん(67)は「お客さんに作品を楽しんでいただけた。数多く手作り作家が出るのはいいですね」と笑顔で話していた。

 9日は14店が出店し、午前10時から午後4時まで。午前11時からはライブも開かれる。(千葉卓陽)