2014年4月19日 (土) 掲載

◎仕事帰りに笑顔で乾杯 早くもビアガーデン ホテルテトラ

 ホテルテトラ(函館市梁川町、三浦孝司社長)は18日、恒例の屋上ビアガーデンを開始した。仕事を終えた会社員らが早速訪れ、ビールとジンギスカンの味を満喫した。

 ゴールデンウィークからビアガーデンの雰囲気を楽しんでもらおうと、毎年この時期に営業を始めている。同ホテルは「屋外ビアガーデンは道内で最も早い」とする。予約のピークは例年、7月後半からお盆ごろという。

 この日は午後6時ごろから予約していた客が訪れ、ジンギスカンの鍋を囲み大声で「乾杯」。勢いよくビールを飲み干していった。同僚と訪れた市内の会社員、天野由美さんは「外で飲むビールは格別。ジンギスカンもおいしい」と満足そうに話した。

 期間は9月末まで。7月上旬から8月末ごろまでの日曜日には従業員が浴衣で接客する。時間は午後5時〜同10時。ジンギスカンとビールなどの食べ飲み放題(2時間)で1人4000円。問い合わせは同ホテル(TEL0138・55・1818)へ。  (松宮一郎)



◎駅前大門 LEDで明るく 

 函館都心商店街振興組合(渡辺良三理事長)は、駅前、大門地区の街路灯のLED化に乗り出す。現在は照度が低く、8月の港まつり期間中には少年らによる不良行為が多発、非行防止や防犯効果を高める狙いだ。2年後に迫った北海道新幹線開業もにらみながら、同地区の明るさをアップさせることで安全、安心な地域づくりを進める。

 同組合と函館西署が昨年12月に締結した地域の安全に関する協定に基づく取り組み。同組合は昨年秋、地区内に防犯カメラ22台を設置しており、LEDへの切り替えで、鮮明な画像の撮影など相乗効果が期待できる。

 対象は駅前から松風町までの電車通り沿いと付近の路地一体で、約100本の街路灯。中小企業庁の補助金を活用する計画で、6月にも申請する。事業費は2000万円前後を見込む。8月に着工、11月までに完了させる予定。グリーンプラザ周辺の一部の街路灯については先行的に実施する計画だ。

 きっかけは毎年、函館港まつり期間(8月1〜5日)には同地区に多くの少年らが集まり、飲酒や喫煙など不良行為を繰り返していること。同署によると、2013年の少年補導件数は374件で、そのうち半数の180件がまつり期間の同地区に集中した。同署も今回の取り組みを「大門漁火プロジェクト☆Kirari☆」と名付け、少年の非行防止に力を入れる考えだ。

 18日には同署の砂原広志署長が渡辺理事長に街路灯改善の要望書を提出。同組合はこれを受け、補助金の申請手続きに入る。砂原署長と渡辺理事長は「互いに連携して明るい商店街、まちづくりを進めたい」と話した。  (松宮一郎)



◎ギョーザやカレー宴会にどうぞ 「評判いいよ〜」オープン

 地域活性化支援事業を展開するため昨年設立した「ジョイワン」(加藤省吾社長)は19日、函館市中島町の中島廉売の大通り沿いに飲食店「評判いいよ〜」をオープンさせる。昼は手作りギョーザやカレー、日替わりランチなどを低価格で提供するほか、会合や宴会にも対応し、地域に人を呼び込んでいく。

 島廉売では最近、中島れんばいふれあいセンタービルが完成したり、飲食店が新規開店したりと活性化に向けた動きが活発。加藤社長(30)は「地域のにぎわい創出と活性化に一役買おうと、1号店の出店を決めた」と話す。

 メニューは地産地消を進めるため、地元の素材にこだわった。ギョーザには知内のニラ、肉ももちろん地元産を使う。

 メーンのカレーは400円、サラダ付きのカレー定食、ギョーザ定食(8個)は500円と低価格を実現した。安さの理由は市内、近郊の青果店や海産物卸業者、運送業者らが全面的にバックアップしたため。「異業種が結集したことで材料や輸送費などコストを圧縮することができた」と加藤社長。

 店名の「評判いいよ〜」は響きの良さから名付けた。加藤社長は「名前の通り、お客から『評判いいよ』と言われる店を目指す」と意気込む。

 肉や魚をメーンとした日替わりランチが500円。夜は揚げ物や焼き物、アルコール類などを提供。宴会メニューも用意している。営業時間は午前11時半〜午後9時半。通常は日曜が定休日だが、20日は営業する。問い合わせは同店(рO138・87・0283)へ。 (松宮一郎)


◎豪華客船入港「フォーレンダム」 市民ら歓迎

 米国の客船会社ホーランド・アメリカ・ラインの豪華客船「フォーレンダム」(オランダ、6万1214d)が18日、函館に寄港した。同船は昨年4月以来1年ぶりの寄港。多くの外国人間乗客らが市内観光を楽しみ、半日の滞在後に市民らのいか踊りに見送られ函館を離れた。

 14日に横浜を出港し、青森、函館、釧路を経て、アラスカ方面に向かい、カナダのバンクーバーを目指すクルーズの最中。定員1432人のほぼ満員に近い状態で、乗客の多くはシャトルバスに乗って市内観光に出掛けた。

 船内での歓迎セレモニーでは函館運輸支局の勝木正裕支局長(函館地区クルーズ振興協議会会長)が「観光地としての函館の魅力を十分楽しんでもらえる。新鮮な魚介類をはじめ、地元の味に満足していただけるはず」とあいさつ。ミスはこだての渡辺里沙さんから花束などを受け取ったJ・バイエンス船長は「昨年に続いての寄港は光栄。乗客にとっても素晴らしい日になるだろう」と応えた。

 セレモニーに参加し、船内のインフォメーションデスクで通訳として参加した遺愛女子高校3年の小松鈴花さん(17)は「船内の設備に感動しました。将来絶対に乗ってみたい」と話していた。  (今井正一)