2014年4月21日 (月) 掲載

◎箱館戦争の激闘 ご覧あれ 五稜郭築造150年祭26日開幕

 26日に開幕する「五稜郭築造150年祭」(実行委主催)の中の催しのひとつ「箱館抜刀隊」の総練習が20日、箱館奉行所前で行われた。箱館戦争の激闘の様子を再現、披露するというもので、この日は本番同様、衣装を身につけて練習に臨んだ。

 抜刀隊は五稜郭築造150年祭のオープニングを飾る催しで、10月まで全18日間の予定。26日を皮切りにゴールデンウィーク期間は27、29日、5月3〜5日に行う。

 出演するのは箱館五稜郭祭で殺陣を担当する箱館稜雲社と函館野外劇の殺陣チームのメンバー。総練習には約20人が参加し、白兵戦の殺陣や動きなどを確認した。五稜郭を訪れていた観光客らは迫真の演技を興味深そうに見つめ、拍手を送っていた。

 土方役を務める箱館稜雲社の佐藤竜也さん(55)は「観光客に喜んでもらえるようなパフォーマンスを披露したい。市民、特に若い人たちに五稜郭150年の歴史を伝えたい」と話した。

 時間は午前11時から午後2時からの2回。ほかにも幕末の衣装を着たスタッフが観光客をもてなす「幕末見廻隊」なども予定している。 (松宮一郎)



◎春風浴び 銀輪35人疾走 城岱ヒルクライム

 【七飯】町中心部と大沼地区を結ぶ町道「城岱スカイライン」を自転車で駆け上がる「第6回城岱ヒルクライム」(函館サイクリング協会主催)が20日、町本町のゲート前から城岱牧場入り口までの登りコース(7・5`、高低差416b)であり、35人が春風を感じながら坂道を快走した。

 同協会の自転車シーズンの幕開けで、今月24日まで冬季通行止めとなっている同町道の本町側ゲートのみ開放して行った。

 函館、北斗、七飯、森から脚力自慢が集まった。自らのペースに合わせてゴールを目指してペダルをこぎ、トップは唯一の外国人、アダム・スミスさん(函館)の21分02秒。現在のコース設定になってからは最速タイムだという。

 開会式で、同協会の高坂克也理事長は「道南、そして青函圏を含めサイクリングの輪が広がってくれればうれしい」とあいさつした。(山崎大和)



◎今年の冬も楽しませて 五稜星の夢

 昨年12月から今年2月末まで、国の特別史跡・五稜郭をライトアップで楽しませた「五稜星の夢(ほしのゆめ)」の実行委は20日、五稜郭公園で電球の撤去作業を行った。市民約40人が参加し、堀沿いに設置した土のうなどを片付けた。

 五稜星の夢は冬の函館観光を盛り上げようと1989年に始まったイベント。節電協力のため2012年度は中止となったが、昨年12月に復活。堀の内周に取り付けた約2000個の電球で星形を浮かび上がらせ、多くの市民や観光客を楽しませた。

 作業は午前9時すぎから1時間ほどで終了。ボランティアの市民らが電球を取り付けた板や土のうを撤去した。実行委は「多くの皆さんからの寄付金が寄せられ、再開して良かったと声も届いている。五稜郭も春を迎え、電球の撤去で花見客を出迎える準備が進む。今冬も継続できるよう支援をお願いしたい」としている。 (今井正一)


◎はしご酒 市民ら満喫 西部地区でバル街開催

 スペインの伝統的な食文化「バル」に見立て、函館市西部地区で酒やおつまみ(ピンチョ)を楽しむ「第21回函館西部地区バル街」(実行委主催)が20日、市内で開かれた。地図を片手に飲食店をはしごする市民や観光客でにぎわった。

 5枚つづりの共通チケットを発行し、1枚で飲み物1杯と料理1品が楽しめる仕組み。青函連絡船記念館摩周丸や旧ロシア領事館などの76店が出店した。  老朽化のため閉鎖中だが、今回特別公開された旧ロシア領事館ではロシアンティーとピロシキを提供。テラスに席が設けられ、参加者は函館港を見渡しながら味わった。

 アクロス十字街前ではワインや生ハム、チーズが振る舞われ、開始午後5時半前から長蛇の列。各所ではジャズライブやコンサートなど協賛イベントも繰り広げられ、地図やチケットを片手にお目当ての店の食べ歩きを楽しんでいた。

 函館市在住の木村優香さんは「いろいろな店の味が気軽に楽しめる。また次も参加したい」とほほ笑んだ。 (平尾美陽子)