2014年4月23日 (水) 掲載

◎厚沢部にご当地アイドル誕生へ

 【厚沢部】平均年齢31歳のご当地アイドル—。町内の3保育所の保育士10人が住民の要望に応えてご当地アイドルを結成した。チーム名は「館櫻娘☆おらいもファイバー」。5月10日の館城跡まつり(館観光促進会主催)で電撃デビューする。「笑いと元気を伝えたい」とメンバーは意気込む。

 催しの“花”にと、館観光促進会の佐藤永吉会長や同促進会の若手でつくる「進盛部(しんせいぶ)」(山田克哉部長)が昨年末に打診したのがきっかけ。  メンバーは厚沢部保育所の橋端純恵さん(39)と松原樹里さん(34)、丹保沙知子さん(26)、月居茜さん(22)、佐藤舞さん(21)。鶉保育所の西村智香さん(38)と小西蘭さん(37)。館保育所の小橋朱理さん(39)と朝倉美樹さん(27)、そして元保育所勤務の大口美里さん(27)。

 大半が既婚者で、チームのルールは「仕事と家事をこなした上でのアイドル活動」。年明けから定期的に集い、「筋肉痛を我慢しながら頑張っている」と振り付けや自己紹介マイクパフォーマンスに磨きをかける。

 4月に入り、催事ポスターに顔写真が登場。近郊のスーパーやコンビニに貼り出され、「まちで声を掛けられることが多くなった。こんなにおおごとになるとは。恥ずかしくて変装して出かけたくなる」と気持ちもアイドル仕様だ。

 当日は午後2時からの出演予定。幼少時からアイドルに憧れる月居さんは「念願の夢がかなう。私は本気で全国デビューも考えている」と人一倍張り切っている。

 おらいもファイバーは館地区公認で厚沢部町未公認だが「オファーがあれば単独デビューやほかの催しにも協力できれば」と意欲的だ。(田中陽介)



◎五稜郭タワーの展望台窓ガラスを清掃

 春の観光シーズンを前に、五稜郭タワー(中野豊社長)は22日、展望台窓ガラスを清掃した。縦約3b、横約1・25bなどの窓ガラス計315枚を、作業員3人が可動式ゴンドラに乗り込み、ワイパーや雑巾を使って1枚1枚丁寧に磨いた。

 毎年4、8、10月の3回実施。観光客は高さ90bの高所での作業に驚きながら、きれいになった窓ガラスから見える景色を楽しんでいた。

 佐賀県から観光に訪れた浜崎真弓さん(60)は「タワーを訪れるのは2回目。初めて作業を見たが、見ているだけで足がすくみそう」と話していた。

 同タワー企画室マネジャーの船越直弥さん(41)は「今年は、五稜郭築造150年とタワー創業50年を迎えるので、多くの人にきれいになった展望台からの景色を楽しんでもらいたい」と呼び掛けている。(宮西翔平)



◎26日から「松前さくらまつり」

 【松前】町内にある250種1万本のサクラを楽しむ「第67回松前さくらまつり」が26日、松前公園で始まる。満開のサクラの下で松前神楽などの郷土芸能やヒーローショーなど多彩なイベントを繰り広げる。5月18日まで。

 26日午前10時から、松前神社で開会式が行われる。同10時半からは、松前藩屋敷から同神社に向って甲冑姿の武士が練り歩く「武者行列」を実施。このほか、鏡開き、餅の振る舞いなどもある。

 5月4日午前10時から、清部神楽や月島奴振り行列などの郷土芸能の公開。5日午前10時半と午後1時半から、「烈車戦隊トッキュウジャー」のヒーローショー。14日正午から、滋賀県近江八幡市との姉妹都市提携30周年を記念して「江州(ごうしゅう)音頭」を披露するなど、大人から子供までが楽しめるイベントを用意している。

 このほか、6日午前10時半から、夫婦桜前の特設会場で「夫婦の手紙全国コンクール公開発表会」を開く。今年は全国各地から690通の応募があり、入選作品を松前高校の生徒が朗読する。

 実行委は「早咲き、遅咲きなど1カ月間にわたってさまざまな種類のサクラを楽しめるので、ぜひお越しください」と呼び掛けている。 (金子真人)


◎道新幹線駅名、JRに一任

 北海道新幹線の新駅の名称をめぐる函館、北斗の両市による3回目の協議が22日、函館市内のホテルで開かれた。両市議会がそれぞれ主張する駅名を決議しているこれまでの経過を尊重し、「JRが決定する新駅名称を真摯(しんし)に受け止める」と確認した。協議後、工藤寿樹函館市長は「両市議会の決議は重く、統一名称を決めるのは困難だった。新幹線開業に向けて、両市が力を合わせて道南全体の発展のために尽くしていく」と述べた。

 駅名をめぐっては、函館側が「新函館」、北斗側が「北斗函館」を主張。協議は函館側からの呼び掛けで実現し、両市長、両市議会の正副議長の6人が顔をそろえ、昨年12月と今月14日に2度の会合を開いた。

 最終協議で、両市は▽新駅の名称の考え方やお互いの立場を尊重する▽JR北海道の決定を真摯に受け止める▽新駅の名称が両市の友好・協調関係に将来にわたり影響を与えるものではなく、道南地域全体の発展のため、連携協力していく|の3点を確認。JR北海道に今回の申し合わせ内容を伝えるほか、道庁にも経緯を報告する。

 会見で両市長は互いの立場への理解を深めることができたと協議の意義を強調。高谷寿峰北斗市長は「残念ながら駅名を一つに絞ることはできなかったが、この結果も覚悟していたこと。(両市が)あたかも対立していたかのような受け止めをされているが、それも払しょくできるのではないか」と述べた。(今井正一)