2014年4月28日 (月) 掲載

◎大沼観光 安全願う 駒ケ岳神社で祈願祭

 【七飯】大沼観光の本格的な幕開けを告げる駒ケ岳大沼安全祈願祭(七飯大沼国際観光コンベンション協会主催)が27日、瑚畔沿いの駒ケ岳神社で行われた。七飯町の中宮安一町長や森町の梶谷恵造町長らをはじめ、周辺の住民や小中学生ら約400人が参加し、大沼での無事故を願った。

 参加者は遊覧船3隻に分乗し、東大沼の駒ケ岳神社へ移動。移動中には遊覧船を運営する大沼合同遊船(小泉真社長)の添乗員による観光ガイドも行われ、参加者たちは船上から春を迎えた大沼の景色を楽しんだ。

 駒ケ岳神社で行われた安全祈願祭では、中宮町長や冨原亮道議らが玉ぐしをささげ、今シーズンの駒ケ岳、大沼の安全を祈った。あいさつで中宮町長は「今年一年事故のない安全、安心な大沼国定公園であるように願います」と述べた。

 安全祈願祭の終了後は、恒例となった大沼湖畔道路の清掃活動を実施。山川草木を育てる集い大沼支部(鈴木恒代表)や自然公園財団大沼支部(高橋洋記代表)のメンバーを中心に、参加者は駒ケ岳神社を境に2手に分かれてゴミを拾って歩いた。 (野口賢清)



◎ブーゲンビリア鮮やか 熱帯植物園

 

 函館市熱帯植物園(湯川町3、笠井佳代子園長)でブーゲンビリアが見ごろを迎えた。同園で栽培する植物の中でも高い人気を誇る熱帯性の低木で、鮮やかな色彩が園内に一層の華やかさを加えている。

 中南米の熱帯雨林が原産。ブーゲンビリアの名は、18世紀にフランスの探検家、ブーガンヴィルがブラジルでこの木を見つけたことに由来するという。

 ピンクや紫、赤、オレンジなど鮮やかな花びらのように見えるのは、包葉と呼ばれる部分。高さ2bほどの棚にはうように成長し、美しい姿を見せている。

 同園によると、5月上旬ごろまでは楽しめるという。入園料は大人300円、小中学生100円、幼児は無料。開園時間は午前9時半〜午後6時。  (森裕次郎)



◎こども駅長 乗客を歓迎 大沼号運行合わせ渡島大野駅

 【北斗】SL函館大沼号のゴールデンウイーク(GW)期間中の運行に合わせて27日、北斗市内の小学生がJR渡島大野駅の1日こども駅長を務め、乗客を歓迎した。

 駅長を務めたのは、北斗市渡小2年の水谷悠乃さん(7)。制服姿になった水谷さんは午前9時半すぎにSLが駅に到着すると、市の公式キャラクター、ずーしーほっきーとともにプラットホームで乗客を出迎えた。SLは5分ほど停車し、水谷さんは降りて来た乗客に「桜回廊」をPRするちらしを配った。出発時も敬礼して見送った。水谷さんは「緊張せず楽しくできました」とにっこり。

 同駅は昨年から函館大沼号の停車駅になっており、1日こども駅長はJR北海道の協力を受けて市が企画。今年のGW期間中は水谷さんを含め2人が任命されている。 (鈴木 潤)


◎今冬節電7.9%減 函館市 2年連続で目標上回る

 函館市はこのほど、市有施設で取り組んだ今冬の節電行動計画(昨年12月〜3月)の最終実績をまとめた。対象239施設の期間中の使用電力量は2010年度同期比7・9%減で、目標に掲げた7・0%とともに、12年度の実績(7・4%)を上回った。市環境部は「節電2年目となり、各施設の地道な取り組みや意識が定着した結果」とみている。

 239施設のうち、電力使用量が約20%を占める日乃出クリーンセンターは、4カ月間で1・4%削減。自家発電ができる3号炉の定期修繕工事を12月と3月に分けて実施したことで電力の購入量が増したが、10年度比をわずかに上回った。

 また、全体の使用電力量の約6%を占める市役所本庁舎(東雲町)は前年度から8・4ポイント改善し、15・0%削減した。市総務課は「職員の意識浸透に加え、前年度よりも温暖、小雪だったため、ロードヒーティングの使用が減った」としている。また市営競輪場(金堀町)も、前年度から8・5ポイント改善され、21・8%削減した。

 239施設のうち最も削減率が大きかったのは、望路会館(岩戸町)の69・4%。次いで御崎会館(恵山町)の67・4%、恵山コミュニティセンター(日ノ浜町)の57・5%と、東部4地域の地域会館で削減幅が大きかった。利用者増加などで59施設が目標値に達しなかった、前年度(86施設)を下回った。

 病院や福祉施設など、数値目標を設定しなかった27施設では0・2%削減。同部は「市立函館病院で基準年から機器類が増加しており、業務が拡大している影響」とみている。

 今夏の節電については、現段階で対応は未定。同部は「これまで通り出来る限りの節電に努め、政府から要請があれば行動計画を策定する」としている。 (千葉卓陽)