2014年4月30日 (水) 掲載

◎函館公園と五稜郭公園で夜桜電飾

 サクラが開花(28日)した函館では29日夜、函館公園(青柳町)と五稜郭公園(五稜郭町)で、夜桜電飾が始まった。

 函館地方気象台によると、この日の函館の最高気温は14・4度で平年並みだったが、数日前からに比べると5度ぐらい低かった。翌日が平日なこともあり、夜に五稜郭公園でバーベキューをする人は少なかった。市内白鳥町の主婦、金森美佐枝さん(35)は「今夜は少しだけ眺めるだけ。週末にはママ友と一緒にじっくり夜桜を楽しみたい」と話していた。

 両公園の点灯は5月18日まで。時間は、平日は午後7時〜同9時、土日祝日は午後7時〜同10時。(山崎純一)



◎七飯町歴史館で鉄道模型展示

 【七飯】七飯町歴史館(本町6)で29日、鉄道模型「Nゲージ」の大型レイアウトの展示が始まった。家族連れが訪れ、リアルな情景の中を模型列車が疾走する様子に見入っていた。展示は5月5日まで。

 愛好家でつくる七飯町鉄道模型倶楽部の主催。レイアウトは縦約4メートル、横約2メートルほど。同倶楽部の各メンバーが制作した区画を結合するモジュール式と呼ばれるタイプで、それぞれの区画では昔懐かしい昭和の風景や牧場、現代的な都会の景色などを楽しめる。

 車両は「スーパー北斗」や「カシオペア」、貨物列車など道内を走る編成が中心。同倶楽部の村上将大君(17)は「手持ちの車両を持ち込んで走らせることも可能。気軽に足を運んでほしい」と話している。開館は午前9時〜午後5時。観覧無料。(森裕次郎)



◎ナショナル・ジオグラフィック協会会員が函館で取材

 「ナショナル・ジオグラフィック協会」(米国)の会員で、全世界で活躍する写真家クリス・レイニア氏(55)が29日、函館入りした。北海道運輸局がビジット・ジャパン地方連携事業の一環として招請し、道内の縄文文化やアイヌ文化を取材し、世界中に発信してもらう狙い。函館では、縄文文化交流センターや北方民族資料館を訪れた。道内には5月4日まで滞在予定。

 レイニア氏は「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」の寄稿編集委員を務め、世界の少数民族の言語保存活動にも力を注いでいる。道運輸局では北海道新幹線開業後、欧米からの個人旅行客がジャパンレールパスを利用して訪れることを期待し、世界的に影響力のあるメディア関係者に北海道独自の歴史や伝統文化を発信してもらおうと同氏を招請した。

 縄文文化交流センターでは、阿部千春館長が案内役を務め、「縄文人は動物やものに魂があって、その魂を送る儀式を行っていた。アイヌ文化にも共通性があり、現代の日本文化にも受け継がれている」などと紹介。レイニア氏は熱心に質問を返し、国宝「中空土偶」を前にした際には「美しい」と感嘆の声を上げた。

 レイニア氏は「縄文文化は素晴らしい。世界中の人が北海道を訪れて、この文化遺産を見てみたいと思うはずだ」と話した。

 阿部館長は「現代につながる縄文時代の精神性に高い理解と関心を示してもらった。世界遺産登録に向けた動きに対しても応援すると言ってもらい、非常に心強い」と話していた。

 同氏は30日以降は白老町や平取町、浦河町などを訪れ、アイヌ文化を中心に取材する。(今井正一)


◎道の駅あっさぶに創作コロッケ登場

 【厚沢部】道の駅あっさぶの飲食コーナーに29日、創作コロッケが登場した。午前中に100個近く売れる人気ぶりだ。

 3月に開いた「あっさぶメークイン・コロッケコンテスト」の最優秀作品・野菜コロッケ(厚沢部町の看板業、長原雅子さん作)を町内の中国料理「彩風塘」の宮川朝広料理長が改良した。焼酎用サツマイモ・黄金千貫(こがねせんがん)やアスパラなど厚沢部産の野菜を使った。家族4人で道の駅に来た函館市の会社員平塚博さん(35)は「野菜嫌いの子どももおいしく食べられる」。長男の虎汰(こうだい)ちゃん(4)もかぶりついて笑顔だった。

 豚肉ミンチのコロッケ2つを串に刺した準グランプリの“焼き鳥”コロッケも店頭に並んだ。野菜コロッケは150円、“焼き鳥”コロッケは200円。(田中陽介)