2014年5月26日 (月) 掲載

◎運動会 児童元気いっぱい 市内小学校シーズン本格化

 好天に恵まれた25日、函館市内の小学校で相次いで運動会が開かれた。運動会シーズンが本格化する中、市内には子どもたちの元気な掛け声や保護者の声援が響いた。

 函館地方気象台によると、この日は風も穏やかで最高気温は22・7度と7月上旬並みを記録。絶好の運動会日和となった。道教大付属函館小学校(根本直樹校長、児童439人)では桐の子スポーツ祭が開かれ、開会式で実行委員長の本間凛さんは「各組が優勝を目指し、最高のスポーツ祭にできるよう頑張りましょう」とあいさつ。児童と保護者の約1000人によるラジオ体操で準備を整え、競技に移った。

 徒競走から始まり、定番の大玉運びなどに力を注ぐ子どもたち。各組で振り付けを考えたパフォーマンスでは、リズムに合わせて体を大きく動かし、練習の成果を披露した。

 小学校の運動会は31日、6月1日がピークで、6月7日まで各校で開催される。(虎谷綾子)



◎夢舞台目指し熱演 11月に五稜郭街舞台スペシャルライブ

 市文化・スポーツ振興財団主催のハコダテライブステージ2014五稜郭街舞台〜パフォーマンス編が25日、函館市芸術ホール(五稜郭町37)のオープンギャラリーで開かれた。夢の舞台の実現を目指す5組が登場し、個性豊かなパフォーマンスを披露した。

 11月に同ホールで開かれる、ハコダテライブステージ「五稜郭街舞台〜スペシャルライブ」の出演者を決めるイベント。来場者からの人気投票と審査員による審査で選ばれた上位2組が、スペシャルライブに出演することができる。ダンスや歌、朗読など幅広いステージが次々と繰り広げられ、来場者はパフォーマンスに見入り、大きな拍手を送った。

 審査の結果、映画「アナと雪の女王」の主題歌を踊りを交えて抜群の歌唱力で歌い上げた庭田育美さんと、スペシャルライブを目指して結成したダンスグループ、モダン・ピースが出演権を獲得した。審査員を務めた、ステージアンサンブル函館営業所の奥山茂所長は「本番までまだ時間があるので、舞台でどう表現するかを考え、ぜひ頑張ってほしい」とエールを送った。(虎谷綾子)



◎旧WAKO跡の新ビル 設計事業者の公募開始

 函館市は、JR函館駅前の旧WAKOビル跡地に建設する商業施設内に解説する公共施設「はこだておもしろ館」と「子育て世代活動支援プラザ」の設計と管理運営計画の作成を行う事業者の公募を開始した。中心市街地活性化基本計画の目玉事業のひとつで、市は駅前・大門地区のにぎわいを創出するための中心施設としてふさわしい提案を期待している。

 旧WAKOビル跡地には地下1階、地上16階建てのマンション併設ビルが建設される。このうち、4階以下が商業施設部分で、市は3階の1344平方メートル、4階の1218平方メートルを14億7900万円で取得する予定。

 3階に開設する「はこだておもしろ館」は、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術、オーグメンテッド・リアリティー(AR、拡張現実)技術などを用いたアトラクションなどの設置を想定。市民や観光客が仮想空間の中で函館の歴史や文化を体験できる交流型の施設を目指す。

 4階には「子育て世代活動支援プラザ」を設置。現在、棒二森屋内で開設している屋内遊具施設「大門キッズスタジアム」の機能に加えて、託児室や保護者同士の交流の場として、整備する。

 今回、両施設の実施設計や施設の運営形態などをプロポーザル方式で公募。委託料は設計費900万円、運営計画作成費300万円の計1200万円以内。両施設の整備事業費は概算で7億円以内としている。6月6日まで参加申し込みを受け付け、7月11日までに応募書類を提出。7月下旬に学識経験者らを交えた審査委員会により、最適提案者を選定し、来年1月末までに成果品の提出を求める。

 両施設は北海道新幹線に合わせて、2016年3月末までの開業を目指し、駅前、大門地区の集客力を高める中心施設としたい考え。市経済部中心市街地等再生担当は「市民や観光客に何度でも来館してもらえる魅力ある施設にしていきたい」としている。問い合わせは同担当(TEL0138・27・0460)へ。(今井正一)


◎函館山を散策 春の花観察

 親子で函館山を散策し、春の花を観察する、まなびっと2014体験講座「春らんまんの花を探そう!」(同運営委主催)が25日、同山で開かれた。25人の親子が参加し、約1時間半の登山を楽しんだ。

 講師は、同山の草花を紹介したフォトエッセイ『花しるべ—寝ても覚めても函館山』の著者、藤島斉さんが務めた。

 絶好の登山日和の中、参加者はまちづくりセンターを出発し、エゾダテ山を登るコースに挑戦。藤島さんは、葉が車輪のように見えることが由来のクルマバソウや白色の小さい花が咲く銀蘭など、約40種類の草花を丁寧に説明。参加者は配られたノートに書き込みながら学んでいった。

 家族4人で参加した梁川町のヴァランス紀子さんは「次に函館山を訪れたときの楽しみが増えた」、息子の羽利君(中島小6)は「色々な花が見れて楽しかった」と笑顔で話した。藤島さんは「自然との接し方を考える良い機会になったと思う」と述べた。

 同運営委は、観察に使ったノートを全て回収し、「春の函館山図鑑」を作成。後日参加者全員にプレゼントする予定。(斎藤彩伽)