2014年6月22日 (日) 掲載

◎球児の夏開幕…全国トップ切り支部予選

 夏の甲子園出場を懸けた第96回全国高校野球選手権大会南北海道大会函館支部予選(道高野連など主催)が21日、函館市のオーシャンスタジアムで開幕した。全国の地方大会で沖縄県とともにトップを切って熱戦がスタートした。

 今大会は、上磯と上ノ国が合同チームを編成。支部加盟26校がすべて出場する(チーム数は25)。A、B、Cの3ブロックに分かれて争い、各ブロック優勝の計3校が7月17日から札幌円山球場で開幕する南北海道大会に出場する。

 この日は約2週間続いた曇天から一転して快晴となり、午前9時からの開会式では、上磯中吹奏楽部が演奏する中、選手が元気よく入場行進した。第1試合は上磯・上ノ国合同が函館西に挑んだが1―6で敗れた。決勝戦は29日の予定(26日は予備日)。(山崎純一)



◎海藻を観光資源に…道南食と観光クラスター型6次産業化推進協 国交省の採択事業に

 国土交通省の本年度の地域づくり活動支援体制整備事業に、道南食と観光クラスター型6次産業化推進協議会が、道内で唯一採択を受けた。函館に豊富なガゴメコンブやダルスなどの海藻をメーンに据え、観光資源としての活用の可能性を探る。

 同協議会は、函館地域産業振興財団が事務局となり、北大大学院水産科学研究院、北洋銀行函館中央支店、渡島総合振興局で構成。地域づくり活動に対する中間支援活動(手助け)を行う場合に、国から350万円を上限に経費の助成が受けられる。全国で47件の応募があり、同協議会を含む9件が採択された。

 キックオフイベントとして、7月2日午後3時から市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町20)で、観光業者を対象にフォーラムと試食会を開く。観光資源として地元での海藻活用促進に関する基調講演や商品の紹介、ガゴメを中心に使ったメニュー10品の試食会を予定。観光面への働き掛けを強め、観光と海藻を結び付けた地域活性化を目指す。

 このほか、協議会は海藻を利用した新商品開発や販路開拓、函館の朝食に海藻を取り入れる月間イベントの広報、海藻の収穫・加工体験ツアーなどの事業を支援する。

 同財団の猪飼秀一専務理事は「健康志向が高まる中、機能性成分を豊富に含む海藻を観光資源の一つと捉え、光を当てたい」と話す。吉野博之企画事業部長は「観光客に海藻を知ってもらうことで、地元に帰って『良かったよ』と広まれば、地域特産物を全国に発信できる」と期待を込める。

 フォーラムは定員100人。参加費2000円。申し込みは23日まで、北洋銀行函館中央支店(TEL0138・23・8511)へ。(山崎大和)



◎彩り鮮やか 多彩な催し…花と緑のフェス

 「はこだて花と緑のフェスティバル2014」(実行委主催)が21日、はこだてグリーンプラザで始まった。約2週間ぶりの晴天の下、色鮮やかな花々に囲まれた会場は市民でにぎわった。最終日の22日も多くのイベントが開かれる。

 駅前や大門地区の活性化につなげようと、会場を旧クイーンズポートはこだて前広場から、グリーンプラザに変更した。ブーケで作った花のアーチやフラワースタンドが来場者を出迎え、会場周辺の店にも実行委が提供したフラワーアレンジメントが並び、一帯はまさしく花の都。花苗や園芸雑貨の販売やワークショップなども行われ、市内山の手の主婦、富樫芳子さん(60)は「可愛いものがたくさんあるので、毎年楽しみにしている」と笑顔を見せた。

 会場内の特設ステージでは、市消防音楽隊の演奏や公開フラワーアレンジメントなど多彩な催しを実施。同実行委では「22日もプロダンサーの伊藤昭憲さんのステージや、会場の装飾花のオークションなど盛りだくさんの内容。天気も良くなったので、気軽に足を運んでほしい」とアピールする。

 午前10時〜午後4時。(虎谷綾子)


◎全国B級グルメずらり…函館競馬場でイベント

 JRA函館競馬場(駒場町12)で21日、全国のB級グルメを楽しめる「JRA×B—1グランプリin函館2014」が始まり、北海道初上陸のご当地グルメを味わおうと大勢の人が列を作った。

 出展団体は「富士宮やきそば学会」(静岡)、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」(山梨)、「ひるぜん焼きそば好いとん会」(岡山)、「十和田バラ焼きゼミナール」(青森)、「今治焼豚玉子飯世界普及委員会」(愛媛)、「あかし玉子焼ひろめ隊」(兵庫)の6団体。各食500円で、正午すぎには約15分の待ち時間が出ていた。

 家族で計4食を買い求めた七飯町大中山の主婦赤井照美さん(46)は「話題のグルメを楽しめて、どれもおいしい」と笑顔だった。このイベントは22日も行う。

 また、パドックでは札幌テレビ放送(STV)で放送中の「熱烈!ホットサンド!」が公開収録を行い、人気お笑いコンビのサンドウィッチマンとダチョウ倶楽部の肥後克広、上島竜兵が「競馬は難しい。函館は何度か来ているけど、夜景は最高」などと話していた。(山崎純一)