2014年6月23日 (月) 掲載

◎江差線また貨物脱線 札苅駅構内 運転再開めど立たず

 【木古内】22日午前4時15分ごろ、木古内町のJR江差線札苅駅構内で、JR貨物の札幌貨物ターミナル発宇都宮行き貨物列車(20両編成)の19両目が脱線した。列車は緊急停止したが、けが人はいなかった。事故の影響で津軽海峡線の五稜郭駅—津軽今別駅で上下線ともに終日運転を見合わせた。国土交通省運輸安全委員会は鉄道事故調査官を午後から現地に派遣し、事故原因の調査を開始した。2年前にも現場から約5`手前で、2度にわたって脱線事故が発生している。

 JR北海道、JR貨物によると、貨物列車が札苅駅構内を走行中、非常ブレーキが作動して停車。男性運転士(31)が確認したところ19両目の貨車の車輪が進行方向の右側に約50aにずれて脱線し、砂利に埋まった。また脱線した19両目から約17b離れた場所に、一番後ろの20両目が分離していたほか、コンクリート製の枕木の破損も確認された。同駅から約1`手前の幸連川付近に脱線痕があり、男性運転士は気付かず走行したとみられる。

 JR貨物によると、列車のコンテナには紙や砂糖、引っ越し用荷物が積まれていた。一つのコンテナにつき5dまで積むことができ、21日夕の出発前の積み込み作業では「明らかな過積載はなく、速度も異常なかった」としている。JR北海道は4日に軌道検測車を使用して点検し、異常は見られなかったという。

 この事故で、特急スーパー白鳥、白鳥を含む59本が運休し、約6000人に影響が出た。木古内駅に停車していたトワイライトエクスプレスの乗客121人と北斗星の乗客204人はバスで代替輸送。22日夜から復旧作業を開始したが、運転再開のめどは立っていない。

 2012年4月には、今回の現場から約5`離れた泉沢—釜谷間でポイント不転換による脱線、さらに同年9月にも同区間で脱線が発生していた。  (小林省悟)



◎友達の「ずーしーほっきー」 キティちゃんとハグ

 【北斗】サンリオ(東京)の人気キャラクター「ハローキティ」と北斗市の公式キャラクター「ずーしーほっきー」がハグ(抱きしめる)する記念イベントが22日、同市商業活性化支援センターエイド03(飯生)で開かれた。大勢の来場者が両キャラクターとの触れ合いを楽しんだ。

 ハローキティ誕生40周年を記念し、サンリオが企画したイベントで、投票で選ばれた全国各地のキャラクターを、ハローキティがハグする。ずーしーほっきーは道内、東北ブロックで最多の633票で“お友達”に選ばれた。

 特設ステージにずーしーほっきーやハローキティの着ぐるみ2体が登場すると温かい声援が送られ、司会者の掛け声に合わせて2体がハグすると、来場者は貴重なツーショットをカメラやスマートフォンで撮影していた。

 ハローキティとのハグ体験会もあり、抽選で権利を得た来場者はハローキティとのスキンシップに感激。友人とともにハグ体験した北斗上磯小の佐々木桜羅々さん(5年)は「かわいいし、良い香りがした」と話していた。  (鈴木 潤)



◎函館鎮座150年祝う 北海道東照宮

 函館に鎮座し150年の節目を迎えた北海道東照宮(大谷長道宮司)で22日、例大祭本祭が行われた。松前神楽を奉納し、箱館戦争で亡くなった旧幕府軍兵士らを慰霊した。

 東照宮は幕末の1864(元治元)年、五稜郭築造と合わせ、蝦夷地の総鎮守として幕府が箱館に開いた。日高の様似から東照大権現を移遷し、現在の神山に社殿を建立。箱館戦争で焼失後、幾多の変遷を経て、1992年に宝来町から陣川町に移った。大谷宮司(75)によると、箱館奉行のほか、箱館戦争で命を落とした新選組副長の土方歳三らが参拝したという。

 境内にある純忠碧血(じゅんちゅうへっけつ)神社で、戦死した旧幕府軍兵士たちを慰霊。続いて社殿で本祭に移り、大谷宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。境内に設けた舞台では箱館戦争を再現した殺陣も行われ、地域住民が楽しんだ。

 大谷宮司は「旧幕府軍兵士の殉死があって、函館の今がある。150年の歴史を受け継いできた関係者の御霊に感謝したい」と語り、祭典委員長の村上幸輝さん(73)も「函館の平安と発展を祈りながら、無事大祭を務め上げることができた」と話していた。 (高柳 謙)


◎ミッキー、ミニーとダンス 函館で「音頭」プロモツアー

 ディズニーキャラクターのミッキーマウスとミニーマウスが22日、函館市の緑の島(大町)を訪れ、地元の子供たちと一緒に華やかなダンスを踊った。

 7月8日から東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で開かれる夏期スペシャルイベント「ディズニー夏祭り」のキッズ向けショー「おんどこどん!」の中で踊る「ミッキー音頭」のプロモーションツアー。4月20日の名古屋を皮切りに全国10カ所で開催。函館は最終回で午前の部に4400人、午後の部に2400人が詰めかけた。

 スタッフの呼び掛けで子供たちは前方に集合。パレード車「東京ディズニーリゾート・ドリームクルーザーU」からミッキーとミニーが登場すると、大きな歓声と拍手が起こった。スタッフから簡単な振り付けを教わり、音楽スタート。市内で数回練習してきた函館のキッズダンサー約30人と一緒に踊った。終了後はプルートも登場し、子供や大人とハイタッチした。

 キッズダンサーの目黒凛々花さん(函館附属小6年)は「ミッキーたちと並んだ時に緊張したけど、練習通りに踊りができた。とても楽しく、貴重な体験ができた」と笑顔。来場した北斗市七重浜の主婦今田詩織さん(31)、長女・美柚(みゆ)ちゃん(4)は「絶対ディズニーランドに行って踊りたい」と話していた。   (山崎純一)