2014年6月25日 (水) 掲載

◎阪内さん、久保さん、野崎さんが道理容競技大会で好成績 

 函館理容美容専門学校の理容科2年生3人が、第67回北海道理容競技大会(道理容生活衛生同業組合主催)の学生部門メンズで1、2位を、レディスで優勝する好成績を収めた。同校の連続優勝記録は9年に伸び、3人は理容師としてさらに技術を高める決意を新たにしている。  同部門メンズでは阪内未樹也さん(19)が優勝し、同2位に久保泰詩さん(20)が輝いた。同レディスでは野崎友希さん(19)が優勝した。

 大会は6月16日に札幌市で開かれ、同部門は事前にカットとカラーを施したモデルの人形を使い、25分間でセット。その技術や出来栄えを競う。学生たちは昨年秋ごろから練習を積み重ね、本番に臨んだ。

 メンズには全道から13人が出場。阪内さんは「連覇のプレッシャーもあり、緊張した」と振り返るも、「達成感を感じることができ、次の大会への自信がついた。次は緑色のカラーを使い、メリハリをつけたスタイルにしたい」と意気込む。久保さんは「束にくせをつけ、髪の流れを工夫した。他校の学生と話ができ、練習方法など勉強になった」と話す。

 また、3人が出場したレディスで優勝した野崎さんは「横にボリュームをもたせ、後ろは扇形のようにした。ヘア競技は初めて参加したが、優勝できてうれしい」と笑顔を見せる。

 阪内さんと野崎さんは7月の全国理容美容学生技術大会にも挑戦する予定。2人は「頑張ります」と気合を入れている。  (平尾美陽子)



◎全国に福島の花を 五稜郭にサルビア苗

 市民団体「福島の花を2020年東京オリンピックまでに全国に広げる会(フクハナ)」(塚越栄光代表)は24日、函館市の五稜郭タワーで、福島県南相馬市で育てたサルビアの苗100株を同社に贈った。

 同会は、今月中旬に東京の渋谷公園通商店街振興組合員の塚越さんを中心に発足。福島と各地のつながりを深めて復興を願おうと、ご当地キャラを通じ、全国にサルビアを届ける活動をスタートさせた。函館をはじめ、埼玉や愛知など10カ所にサルビアを植栽する。

 苗を各地のご当地キャラに渡すのは、渋谷公園通り公認キャラ「くもっくる」。

 同日は、くもっくるがタワーのイメージキャラクター「GO太くん」に苗を手渡した。塚越さん(38)は「今後は、47都道府県に福島の花を広げたい」と意欲を見せた。苗は28日に、GO太くんと社員たちがタワー外側の花壇に植える。   (虎谷綾子)



◎「3時間56分」で調整 新函館北斗—東京間

 自民、公明両党でつくる与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT、町村信孝座長)と国交省が、2016年3月開業予定の北海道新幹線について、新函館北斗—東京間を開業時から1日1往復に限り、3時間56分で運行する案を軸に最終調整していることが24日、分かった。複数の停車駅を通過させることで3時間台での運行を実現する考え。通過する停車駅は絞り込み作業を進めている。新幹線を減速させる場所の調整次第ではさらに時間短縮の可能性もある。

 北海道新幹線(新函館北斗—新青森)は全長約149`で、そのうち青函トンネルを含む約82`が在来線との共用区間。貨物列車とすれ違う場合、新幹線は安全確保のために速度を260`から140`まで落とさなければならない。このため、新函館北斗—東京間は4時間10分ほどになるとみられている。

 高速走行実現のため、PTは4月に勉強会を立ち上げ、さまざまな時間短縮策を検討。国交省と水面下の協議を続けてきた。その中で停車駅を通過させる案が浮上した。

 関係者によると、最終的に複数の停車駅を通過することで、青函トンネル内を140`のまま走行しても3時間台で運行することが可能と判断。また、減速させる場所によっては3時間56分よりも短縮する可能性もあるという。通過する停車駅については、駅を抱える自治体からの理解を得ながら絞り込みを進めるとみられる。

 国交省は開業時から新幹線の速度を上げるには技術的な課題が多く、開業までの時間も少ないことから困難としており、4時間を切るダイヤでの運行は18年春からとする方針を固めている。

 ただ、利用者は4時間を境に競合する航空路線を選択する傾向にあり、対抗するためには、「4時間の壁」を破る必要がある。道や青森県、沿線自治体、地元経済界は4月、青函共用走行区間高速走行早期実現協議会を設立し、高速走行を求めて国や与党への働きかけを強めていた。開業時から3時間台での運行が確実となったことで、利用者へのアピール効果は格段に高まる。 (松宮一郎)


◎支持呼び掛け4氏奔走 江差町長選 告示まで2週間

 【江差】任期満了に伴う町長選は7月8日の告示まで2週間を切った。立候補を表明しているのは、元町議の田畑豊利氏(58)、元北海道新聞記者の照井誉之介氏(29)、現職で4選を目指す浜谷一治氏(69)、町議の横山敬三氏(70)=五十音順、いずれも無所属=。4氏とも後援会事務所開きを終え、支持拡大に向けて奔走し、懇談会などで政策を語っている。

 田畑氏は▽環境産業の創造▽新地町の旧江光デパート跡に役場庁舎移転▽走る開陽丸の造船とかもめ島周辺への海底水族館建設—などを主要政策に街頭演説で支持を訴える。「夢物語ではなく、このまちのために実現しなければならないこと。もっと具体的に説明してほしいという声が多くなってきた」と語る。今後は地区懇談会も重点的にこなし、住民と意見を交わしていく。

 照井氏は▽若い人が安心して暮らせるまちづくり▽農業や漁業、商工業者らへの振興策強化▽若者の雇用促進や高齢者への生活支援—などを主張し、「まちづくりへの思いが徐々に伝わり、共感してくれる人が増えてきたと実感している」とする。5月から懇談会を重ねており、後援会幹部は「政策とともにまずは知名度を高めることが重要。多くの人に会って本人を知ってもらいたい」とする。

 浜谷氏は▽町養護老人ホーム「ひのき荘」の民設民営化による新築▽旧南高校体育館とグラウンドの活用▽上町、本町地区商店街の改造、旧生協ビル解体と跡地活用—を政策の3大プロジェクトに「一生懸命頑張るだけ」と浸透を図る。財政再建に力を注いだ3期12年間の実績を強調し、後援会幹部は「実績を踏まえてこれまでできなかったことを実現できるよう支持を訴える」とする。

 横山氏は▽江差の歴史や伝統文化を生かしたまちづくりの推進▽人口減予測への対応▽学校給食問題など一連の不祥事への徹底した防止策と適切な対応—などを取り上げ「2期7年間、議員として行政に直接携わった経験を生かして、江差の未来につながる責任ある政策を実行したい」とする。後援会は「大きな組織ではないが、個別に話す中では着実に政策への理解を得られている」とする。  (田中陽介)