2014年6月29日 (日) 掲載

◎アジア5カ国の会員交流…ラ・サール同窓会長会議

 ラ・サールアジア地区の同窓会会長らが集まる「第1回PARC同窓会長会議」が28日、函館ラ・サール学園で開かれた。各地域の情報交換などを通して同窓会員の交流を図り、連携を深めた。

 昨年、世界ラ・サール校同窓会連盟(UMAEL)のヘンリー・アタイド会長(フィリピン)から「アジア地区での第1回会議をぜひ日本で開催したい」との要請があり、函館と鹿児島の両学園で協議。ラ・サール同窓会日本連盟会長を務め、函館ラ・サール学園同窓会長である齊藤裕志さん(65)がいる函館での開催が決まった。

 会議は27〜29日の日程で開かれ、日本、フィリピン、香港、タイ、マレーシアの5カ国約80人が参加。28日はヘンリー会長らが「組織形成・同窓会長とは」をテーマに話し、「同窓会員が学校にどんな貢献をし、サポートしているのか、いつも考えてほしい」と述べた。

 その後は各グループに分かれてディスカッションや同学園を見学。グリークラブとブラスバンドによる演奏も行われた。

 齊藤会長は「社会や地域に何が貢献できるかというラ・サールの教えを考え、実践していく場になれば」と話していた。(平尾美陽子)



◎節目の50年 発展祈る…函館視力障害センター

 国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局函館視力障害センター(後藤英信所長)の創立50周年記念式典が28日、同センターで開かれた。道内外の同窓生らが集まり、節目の年を祝福するとともに、今後の一層の発展を祈った。

 同センターの前身となる国立函館光明寮が視覚障害者の更生施設として、1964(昭和39)年に創立。自立訓練や就労移行支援、施設入所支援を行い、これまでの終了・卒業生は1823人。

 後藤所長は「利用者の自立支援サービスに積極的に取り組み、センターの役割を再認識しながら普及啓発や地域貢献に事業を展開している。社会情勢などをふまえながら引き続き事業に取り組み、センターが成長し続けていけるよう精進する」とあいさつ。

 来賓の工藤寿樹市長は「障害者の社会参加や就労支援に大きく貢献され、関係者のみなさんに心から敬意を表する。市としても地域で安心して暮らせる社会を目指し、福祉施策を推進していく」と祝辞を述べた。

 式典に先立ち、視覚障害者サッカーをわが国に導入した釜本美佐子さんによる講演が行われた。(平尾美陽子)



◎物産協会の昨年度売上高21億円

 函館物産協会(田口修会長)はこのほど、昨年度の取扱高をまとめた。全国各地の百貨店で開かれた物産展での売り上げは前年度比5・3%減の21億683万円で、4年連続の減少となった。同協会事務局は「地方の百貨店での売り上げが年々減少しているのが要因」とみている。

 同協会によると、昨年度は全国各地で開かれた道主催の「北海道の物産と観光展」が32会場、百貨店主催の物産展が118会場で、延べ150会場に参加。シンガポールでの開催が2回、青函での物産展が3回あった。

 物産展は農作物の収穫時期に合わせて9〜11月をメーンに行われているが、近年は春と秋に年2回開催する百貨店も多い。函館の産品ではコンブやカニなどの海産物や水産加工品、スイーツが一定の人気を集めている。大半は函館だけでなく道内他地域の産品も扱っているため、商品の人気が一段落した際には全体に影響が出る。

 取扱高は2006年度に20億円を突破して以降、09年度の24億5648万円をピークに減少が続いており、9年間続いた沖縄での物産展も昨年度を最後に取りやめた。同協会事務局は「首都圏は売り上げがいいが、景気の停滞で地方の百貨店が厳しくなっている」とする。

 本年度も昨年並みの参加を予定している中、同協会事務局は「北海道新幹線の開業を控えて、関連イベントとともに函館を特集したいという声をいただいている」とし、出店業者の増加に期待をかける。また、市や地元経済界が東南アジアへの観光PRを強めていることから、10年以上開催されているシンガポールのほかに、タイなども視野に取扱量の拡大を図りたい考えだ。(千葉卓陽)


◎新駅は「新函館北斗」 市役所看板張替え

 北海道新幹線の新駅名が「新函館北斗」と決まったことを受け、函館市は28日、本庁舎正面の啓発看板の張り替え作業を行った。今回は駅名と開業年月を明示した。

 内容は「2016年3月 北海道新幹線新函館北斗開業」とし、パネル20枚(1枚1b×1b)を使い、業者が高所作業車で作業した。使える文字はそのまま残し、今回は「北斗」などパネル8枚を新設した。

 これまでの「2015 北海道新幹線新函館開業」は昨年7月8日に設置したもので、約1年ぶりに張り替えられた。市新幹線開業イベントプロジェクトチームは「駅名が決まったので正式な駅名を採用した。開業日も決まれば、表示したい」としている。(山崎大和)