2014年7月27日 (日) 掲載

◎大沼湖水まつりが開幕

 【七飯】第105回大沼湖水まつり(七飯大沼国際観光コンベンション協会主催)が26日、大沼国定公園広場で開幕した。先祖供養や水難者のための慰霊祭が地元住職らによってしめやかに営まれ、参加者が故人をしのんで浮かべた灯ろうが湖面を照らした。

 始まりは1906年に景雲寺の住職が水難者供養のため灯ろうを湖面に浮かべたとされ、大沼の夏を代表する一大イベントへと変わった。

 ことしはあいにくの雨で、JR大沼公園駅から始まる予定だった灯ろう行列が中止となったが、それでも会場には大勢の来場者が訪れ、慰霊祭の始まりを待った。

 午後6時半に始まった慰霊祭は始めに宮田東副町長が「105年前から続く灯ろう流しで、みなさんも一緒にご先祖様にご供養ください」とあいさつ。続けて前田一男衆院議員、冨原亮道議があいさつした。その後、地元寺院の住職による読経が行われ、参列者が次々と灯ろうを湖水に浮かべ、静かに手を合わせながらしのんだ。

 最終日の27日は祭壇に地元の小、中学生が描いた絵灯ろうが飾られる。午前11時45分から、大沼公園を散策しスタンプを集めるネイチャースタンプラリーを開催。午後1時半の七飯南幼稚園による「こどもよさこい」のほか、同3時から北斗夢学院桜組などが出演する「アマチュアバンドステージ」を行う。午後7時半の「夏休みこども花火会」で幕を閉じる。問い合わせは同協会(TEL0138・67・3020)。(野口賢清)



◎直径2b超 巨大コロッケ…厚沢部で夏まつり

 【厚沢部】第11回あっさぶふるさと夏まつり(実行委主催)が26日、役場前で行われた。大勢が来場し、巨大コロッケ作りや歌謡ステージなどを楽しんだ。

 厚沢部発祥のメークインを使った巨大コロッケは、直径2・1b、厚さ10a、重さ約300`。クレーンでつり上げ、特製鍋に360gの油を入れ、9個のガスコンロで熱した。

 巨大コロッケは、今回で13回目の挑戦となる町内の自営業、福島伸之さん(47)と倉谷守男さん(44)が成形。厚沢部商工会青年部(能登谷大輔部長)も協力し、7〜8分でこんがりと揚げた。福島さんらは「今までで最高。厚沢部メークインのいいPRになる」と声をそろえ、観衆から大きな拍手を受けた。来場者には別に用意したコロッケが振る舞われた。

 上ノ国町から訪れた双子の鈴木結愛さん(7)と涼政君は「甘くてサクサクしておいしい」とにっこり。ご当地キャラクターショーなども好評だった。(田中陽介)



◎ゴーカート運転楽しい…梁川交通公園で夏の感謝祭

 梁川交通公園で26日、毎年恒例の「夏の感謝祭」(函館中央交通安全協会主催)が開かれた。多くの家族連れが足を運び、ゴーカートなどを楽しみながら交通ルールを学んだ。

 先着50人限定のゴーカート無料体験は、子どもたちが続々と集まり大盛況。1人で挑戦する子どもに、指導員らが、一時停止などの交通ルールを説明する姿もあった。

 また、市交通指導員による交通安全教室では、「横断歩道は手を上げて渡ろう」などの交通ルールを学び、公園内のコースで実践。このほか、パトカーの展示や子ども安全免許証の発行もあり、子どもたちは夢中で楽しんでいた。

 昭和小5年の窪田みゆさん(10)は「ゴーカートに1人で乗ってみた。交通ルールは守れたと思うが、少し難しかった」、札幌から遊びに来ていた、伍楼陸斗君(9)は「おじいちゃんと一緒に乗って、とても楽しかった」と笑顔で話していた。(虎谷綾子)


◎貸出人数、冊数が減少…昨年度の市立図書館

 函館市教委は、2013年度の市立図書館の利用状況をまとめた。中央図書館、地区図書室などを含めて36万8564人、149万6494冊の貸し出しがあったが、前年度から人数で4・8%、冊数で5・6%減少し、2005年の中央図書館開館以降で最も少なかった。市教委は人口減少や購入冊数の減少などが影響したとみている。

 25日に中央図書館で開かれた、第1回図書館協議会(川嶋稔夫会長)で報告した。

 拠点の中央図書館は、入館者が前年度比8・3%減の64万1453人。これに伴い、貸出人数で同5・7%減の26万644人、貸出冊数も同6・0%減の108万1571冊となった。市内6カ所の地区図書室は桔梗を除く5カ所で前年度実績を下回り、移動図書館「ともしび号」も人数、冊数を落とした。

 市教委は減少要因として購入冊数の減少を挙げ、「貸し出される本は過去3年間に出版された書籍が多いが、予算減少に伴って新刊購入が減っている」と分析。本年度は図書購入費の財源確保策として、雑誌のカバーなどにスポンサーの名前や広告を表示する制度を導入し、8月から企業を募集することを明らかにした、また、国会図書館(東京)所蔵資料のうち、入手困難資料のデジタルデータを閲覧、複写するサービスを開始しているとした。

 中央図書館は来年度から指定管理者制度の導入を決めており、市教委は今後のスケジュールについて今月下旬に応募者からヒアリングを行い、11月までに業者を選定すると説明。協議会では同制度導入に関し「新たな管理者になっても我々の意見が反映されるシステムを残してほしい」などの意見が出た。(千葉卓陽)