2014年7月5日 (土) 掲載

◎多彩なあんどん練り歩く 市函高で学校祭前夜祭

 市立函館高校(西田正史校長、生徒944人)は4日、学校祭「柳星祭」の前夜祭パレードとして恒例のあんどん行列を行った。生徒たちが「ワッショイ!」と元気よく掛け声を合わせ、手作りのあんどんを担いで街を練り歩いた。

 コースは、柳町にある同校から千代台公園までの往復約4キロ。午後5時に出発し、同公園に到着して辺りが暗くなったころ、あんどんを点灯。「アナと雪の女王」「ふなっしー」「進撃の巨人」などの人気アニメやキャラクターを中心に、クラスごとに工夫を凝らしたあんどんや衣装を披露した。

 生徒たちは、沿道で声援を送る市民に小さなぼんぼりを配り笑顔で行進。チアリーディング部のバトントワリングや吹奏楽部の演奏もあり、盛り上がりを見せた。

 本祭は5、6の両日に同校で一般公開する。(斎藤彩伽)



◎たなばたさま元気に歌う この指とまれ会前夜祭

 高丘町会の鈴木律子さん(71)が代表を務める「この指とまれ会」は4日、七夕前夜祭として、同町の福祉施設を訪問した。浴衣や甚平姿の子どもたちが童謡「たなばたさま」を元気よく歌い、利用者を楽しませた。

 同行事は、1992年から2009年まで同町会の子ども会が行っていたが、10年に解散。その後は「この指とまれ会」を設立し、七夕と敬老の日に合わせて子どもたちが福祉施設を訪問している。

 この日は子どもら約70人が集まり、養護老人ホーム「永楽荘」など3カ所を訪問。「ろうそく1本ちょうだいな」、「キラキラ星」などを歌い、利用者に折り紙で作った作品をプレゼント。「これからも元気でいてください」と声を掛け、握手を交わした。

 高丘小6年の笠原萌愛さん(11)は「おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合え、楽しかった」と笑顔で話していた。(平尾美陽子)



◎漁船新造の補助要望 道南水産政策懇談会

 道南地区(渡島・桧山)水産政策懇談会(渡島管内漁協組合長会、ひやま漁協主催)が4日、函館市内のホテルで開かれた。本川一善水産庁長官、前田一男衆院議員が出席し、漁協代表が漁船を新造する場合の国の補助を手厚くすることなど4項目を要望した。

 道南の水産現場の声を聞き、政策に反映させるため初めて開催。漁協の常勤役員ら約45人が出席した。冒頭、組合長会会長の山崎博康上磯郡漁協組合長が「(会議は)歴代政権で初めての出来事。燃油と資材の高騰が一番重くのしかかっており、もう少し国の手助けをお願いしたい」とあいさつ。

 会議は非公開で行われた。山崎会長によると、漁船の老朽化が進んでも単価上昇で代船建造に踏み切れない状態となっており、国の補助を拡充することを求めた。このほか、資源増大対策としてナマコやニシンなどの種苗放流に対する予算措置、スケトウダラTAC(漁獲可能量)の弾力的な運用、トドによる海獣被害への対応についても要望。

 山崎会長は「4項目は並列でどれも重要」とし、本川長官はトドの捕獲枠増の検討を進めていることを明らかにした。(山崎大和)


◎イカも笑顔も釣れた! 江差で祭り

 【江差】江差の夏を楽しむ「活!!江差海鮮みなとイカ刺し祭り」(江差観光コンベンション協会主催)が4日夕、江差港で行われ、大勢の来場者でにぎわった。

 まちを支える漁業と観光面の一層の盛り上げにと今年も関係機関が協力。マイカやヒラメ、タコの刺し身、ホッケのすり身汁、エゾバカガイの酒蒸しなどを格安で並べ、好評だった。

 子どもたちはイカ釣り体験を楽しんだ。釣りざおの専用針で器用に釣り上げ、歓声が響いた。

 家族4人で来場した上ノ国小3年の安田一生君(9)もイカ釣りを満喫。「イカが勢い良く水を飛ばして、びっくりドキドキした。刺し身で食べたい」と声を弾ませていた。

 5日開幕の「かもめ島まつり」は午後1時から瓶子岩(へいしいわ)に飾る大しめ縄をこしらえ始め、完成次第付け替える(午後4時過ぎの予定)。同3時半から、江差小学校鼓笛隊パレード、同4時から「江差音頭千人パレード」など。

 6日は午前9時45分から港内で「全道北前船競漕大会」。同2時から、STVラジオ公開録音でゲストは演歌歌手の城之内早苗さん、走裕介さん。(田中陽介)