2014年8月14日 (木) 掲載

◎バイク武者 松前疾走、城下時代まつり開幕

 【松前】「第31回松前城下時代まつり」(町観光協会主催)が13日に開幕した。恒例のバイク武者パレードや地元の子どもたちによる踊りなどがあり、地元住民や帰省客を楽しませた。まつりは15日まで。

 同パレードは、バイクを馬に見立てたライダーが甲冑姿で町内を走る恒例イベント。今年は函館をはじめ、福岡や京都から約30人の男女が集結した。

 午後0時半から、松前藩屋敷で行われた出陣式で、お屋形様役の長谷川崇さん(31)を中心に「エイエイオー」と力強い掛け声を上げて出発。町内を約5時間かけて回り、沿道に詰め掛けた大勢の人を楽しませた。

 また、松城商店街では通りを歩行者天国にして、地元の子どもたちによる吹奏楽演奏、YOSAKOIソーラン演舞、道警音楽隊による演奏などのイベントを実施。夜は旧波止場から打ち上げられた約800発の花火が大輪を咲かせた。

 パレードを見ていた札幌の松田麻佳さん(30)は「すごい迫力。全国から参加者が来ていると聞いて驚いた」、長男の樹乃君(3)は「バイクの音がかっこいい。乗ってみたい」と話していた。

 14日は松城町内会の山車「松城寶丸」の巡行やカラオケ大会、15日は役場前広場で縁日を開き、盆踊り大会で3日間のまつりを締めくくる。(金子真人)



◎ゴールドシップが函館競馬場で公開調教

 函館競馬場(駒場町12)で13日、凱旋門賞(フランス、10月)に出場予定のゴールドシップ号の公開調教が行われた。620人が来場し、名馬の動きに見入った。

 ゴールドシップ号は、札幌記念(24日)に向けて8日に入厩(にゅうきゅう)。同競馬場によると、函館競馬(6〜7月)開催時に開く公開調教の来場者は通常300人で、注目度の高さがうかがえる。

 この日は午前5時35分ごろ、横山典弘騎手が騎乗して調教場に姿を現した。約15分間ゆっくり歩いた後、ウッドチップコースを1周。待ちかねた走行シーンにスタンドからどよめきが起き、シャッター音が響いた。その後、パドックを数周した。

 ファンは約35分間のお披露目に満足の様子。松前町に帰省中で、今回のために函館で宿泊して来場した根室市の会社員大高宗平さん(33)は「格好良く、ほかの馬とオーラが違う感じがした。見ることができて良かった。札幌記念、凱旋門賞ともに頑張ってほしい」とエールを送った。(山崎純一、小林省悟)



◎プラザホテルが改修に着手

 函館市内を中心に全国各地でホテルを経営するホテルテトラ(函館市梁川町、三浦孝司社長)が、JR函館駅前のビジネスホテル「函館プラザホテル」(若松町)の改修に着手した。2016年3月の北海道新幹線開業による利用客増加を見込んだ大規模改修で、今年12月のオープンを目指す。

 同ホテルは1999年に同社が取得。7階建てで客室数は96室。冬季休業を終えて4月から営業を再開する予定だったが、配管の老朽化などが見つかったことから、営業を休止。建て替えも含めて検討したが、現在の建物を生かして改修することを決めた。

 7日に着工し、11月末の完成を目指す。名称は「ホテルテトラ函館駅前」に変える予定で、12月にオープンさせる。部屋数などは変わらず、ユニットバスなど客室設備を一新。ほかに電気関係、ボイラー、配管なども更新する。

 改修費用は1億2000万円から2億円ほどを見込み、工事はそれぞれ地元業者に発注した。三浦社長は「地域経済の活性化にもつなげたい」と期待する。

 また、隣接する土地では旭川市の不動産会社ハスコムが自走式の立体駐車場の建設を計画している。詳細は未定だが、現在は更地の駐車場になっている用地2000平方bに建設を検討。同社は「ホテルの客や買い物客の利用を見込んでいる」とする。 (松宮一郎)


◎お盆に20歳の誓い、松前で成人式

 松前町の成人式が13日、町江良の「パートナーシップランドいさりび」で開かれた。対象者103人のうち、86人(男性37人、女性49人)が出席。華やかなドレスや浴衣、背広姿の新成人が大人の自覚を新たにした。  町では毎年、お盆の帰省に合わせて成人式を実施。式典で石山英雄町長は「皆さんの若い力とアイデアで明るく住みよい活力のある松前町をつくってもらいたい」と式辞、斉藤勝町議会議長、長瀬弘雄町教委委員長が祝いの言葉を送った。

 新成人を代表して三上舞華さん(20)が「一人一人との出会いを大切にしながら、将来をしっかりと見据える強い意志を持って生きていきたい」と決意を語った。

 式後は記念撮影を行い、近況を語り合うなどして同級生との久しぶりの再会を喜んだ。(金子真人)