2014年8月21日 (木) 掲載

◎露地長ネギの収穫始まる

 【七飯、北斗】長ネギの道内主産地、七飯町と北斗市で露地物の収穫と出荷が始まった。柔らかく甘みもあるネギを機械が次々と掘り起こしている。

 七飯町大川8の平野博章さん(49)方では、3ヘクタールに作付け。19日から収穫と出荷を開始した。機械で収穫後、根を切って皮をむき、結束して箱詰め。現在は1日に200ケース(1ケース5キロ入り)を出荷している。

 20日は、2人が畑で収穫作業を進め、長さ約70センチのネギを箱に詰め、トラクターの荷台に載せて倉庫へ運んだ。平野さんは「今年は雨が少なくて最初は心配したが、今のところ順調に生育している」と話す。作業は11月中旬まで続く。

 JA新はこだてによると、管内の長ネギは七飯、北斗を中心に205ヘクタール(ハウス含む)で栽培、約6600トンを全国へ市場出荷する。(山崎大和)



◎本町に防犯カメラ設置 五稜郭商店街

 五稜郭商店街振興組合(中里好之理事長)は9月にも、函館市本町の交差点など人通りの多い地点に防犯カメラを設置する。2016年3月の北海道新幹線開業で多くの観光客の入り込みが予想されることから、安心、安全なまちづくり、治安の向上に役立てる。カメラは全部で18台。12月の運用開始を予定する。商店街が独自に設置するのは大門地区に続いて市内2カ所目。

 同組合は2年前から検討を開始。函館中央署からの要請もあり、防犯カメラの設置を決めた。事業費は約3000万円。商店街まちづくり事業に採択され、国が3分の2を補助する。

 設置場所は同署と協議を重ねた結果、本町交差点を中心にメーンストリートの行啓通りと、周辺の飲食店が連なる通りなどに決まった。また、地下道の中にも取り付ける計画で、管理者の道と調整を続けている。台数は大門地区の22台より少ないが、効率よく配置することにより、本町地区の繁華街全体を見渡せるようにする。

 カメラは広い角度で鮮明な撮影が可能。データを上書きするタイプ。組合事務所に置くハードディスクで3週間ほど保存するという。運用に関しては大門地区の函館都心商店街振興組合と同様に、警察と協定を締結する考え。同組合は「犯罪発生時、中央署から要請があった場合にのみ映像を提供し、歩行者のプライバシーには配慮する」とする。

 通行量を調査した後、9月上旬に着工、11月末の完成を予定し、12月中に稼働させる。中里理事長は「昼夜問わず犯罪の抑止効果が期待できる。観光客や市民に安心して本町、五稜郭地区に来てもらえる」と話している。(松宮一郎)



◎高次脳機能障害の真島さん復活 2年ぶり大規模ライブ

 高次脳機能障害を抱える函館在住のシンガー・ソングライター真島輝(あきら)さん(33)が代表の自主音楽レーベル「そらねずみRecords」主催のライブ「函館インディーズジャム」が23日、金森ホール(末広町14)で開かれる。2年ぶり2回目の開催で、真島さんも復活のステージに立つ。

 真島さんは昨年3月、交通事故に遭い、右半身まひの後遺症を負った。リハビリを続け、今年3月に音楽活動を再開。現在はつえで自立歩行でき、声も出せるようになった。妻の章子さん(35)は「言葉がはっきりと伝わってきて、普通に会話が成り立つ」と話す。

 輝さんが企画した1回目の函館インディーズジャムは、2012年8月に同ホールで開催。毎年続けるはずだったが、輝さんが事故に遭い休止を余儀なくされた。昨年12月には、音楽仲間と一緒に市民会館小ホールで復活ライブを成功させており、それ以来の大規模ライブへの出演となる。

 今回はミッションコンプリート、落合みつを@新潟、玄舞☆少女隊らアーティスト12組が出演し、歌やダンス、コントを披露。輝さん、章子さん、函館のシンガー・ソングライター高島啓之さん(45)の3人が「そらねずみ」として出演、輝さんはジェンベ(アフリカ太鼓)をたたく。

 章子さんは「前回はロックバンドが多かったが、今回はジャンル、老若男女を問わず楽しめる」、輝さんは「やれることはやってきたので、本番で頑張るだけ」と話す。

 午後3時〜同9時。前売りは一般2000円(当日2500円)、学生1500円(同2000円)、小学生以下無料。チケットはマーキーズカフェ(白鳥町14)、フォトスタジオさとう(本通2)で扱う。チラシを会場に持参すると前売り料金で入場できる。問い合わせはマーキーズカフェ(TEL050・1195・0884)へ。(山崎大和)


◎全日空羽田便を増便 冬季ダイヤ

 全日空(ANA)は20日、10月26日から来年3月28日までの冬季ダイヤを発表した。函館—羽田便は1往復増便し、1日5往復にする。同社函館支店は「1年を通して5往復になるのはここ数年なく、利用促進や観光客誘致に力を入れたい」とする。昨年の年末年始に運航して好評だった函館—伊丹線の臨時便は日数を増やして対応する。

 羽田線は、国際線向けの発着枠を国内線に振り分けて増便する。夏季ダイヤと同じ1日5往復で、函館発の初便は引き続き270〜289席の大型機材で運航する。また、12月26〜30日、来年1月2〜5日の年末年始期の混雑する期間は、最終便は函館発、羽田発のいずれも405席の大型機材を飛ばす。

 増便になるのは日中の便。同支店は「九州や四国から乗り継ぎ、函館行きに搭乗するのには使い勝手が良い時間帯。羽田行きも最終便への乗り継ぎに便利」とし、東京以西からの利用促進に力を入れる。

 また、伊丹線の臨時便(126席)は、年末年始の運航は変わらないが、日数を増やし、12月27日〜1月4日までの計9日間にする。「運航時間が関空線と異なることから、行きは関空線、帰りは伊丹線などと使い分けることも可能で、利便性が高い」としている。(松宮一郎)