2014年8月25日 (月) 掲載

◎晩夏の夜空彩る3000発、湯の川温泉花火大会

 第49回湯の川温泉花火大会(実行委主催)が24日、函館市の松倉川河口海岸付近で行われた。約3000発の花火が晩夏の函館の空を彩り、来場者は去りゆく夏のひと時を楽しんだ。

 当初は23日の予定だったが、強風のため順延された。この日も風はあったが無事に幕開け。松倉川沿いなどは大勢の市民や観光客でにぎわった。河内孝善委員長が「2015年3月に北海道新幹線が開通し、函館に大勢の人が訪れるが、湯の川温泉は地元の応援が大切で、皆さまから頂けるように努力を続けたい。今日は花火を楽しんでください」とあいさつし、打ち上げ開始。スターマイン、早打ち、函館名物のイカや動物などの型もの、中国花火など、約50のプログラムの花火が大きな音と同時開き、観客を魅了した。

 東京から函館市美原に帰省中の会社員、竹岡伸二さん(41)は「昨日は残念だったが、子どものころから見ているので楽しめた。本当に秋の到来を感じる花火大会なので、ずっと続けてほしいですね」と話していた。(山崎純一)



◎豪華客船 函館港で初共演

 世界で唯一の分譲マンション型豪華客船「ザ・ワールド」(4万3188d)が23、24の両日、函館港に寄港した。24日は「サン・プリンセス」(7万7441d)が寄港。2隻の豪華客船が同じ日に滞在したのは初めてで、初秋の函館港を華やかに彩った。

 ザ・ワールドの函館寄港は2006年以来2回目で、乗客約125人と乗員約250人が滞在した。市港湾空港部によると、同船は一般的な客船と違い、客室ごとにオーナーが存在。船内のコミュニティーの承認がなければ、居室を購入することができず、年間の維持費は数千万円かかるといい、オーナーは世界各国の資産家ばかりだという。

 また、航海スケジュールはオーナーらで決め、各港には平均2・5泊滞在。乗船や下船場所、滞在期間も自ら選択できる。日本近海のクルーズは09年以来で、8〜10月には国内のさまざまな港への寄港を予定している。

 23日朝に入港した同船は港町埠頭に接岸。24日には港内に場所を変え、テンダーボートで市内と船内を往復した。24日に寄港した「サン・プリンセス」は6月から続く小樽発着のクルーズの最中で、豪華客船同士の共演が実現し、非常に珍しい1日となった。(今井正一)



◎きじひき高原まつりに4500人

 【北斗】北斗市内の観光スポット、きじひき高原でバーベキューや催しを楽しむ「きじひき高原まつり」(実行委主催)が24日、同高原中腹にあるキャンプ場内の見晴公園で開かれた。市内外から約4500人が来場し、炭火で焼いた黒毛和牛肉や海産物を味わった。

 北海道新幹線開業に向け、大沼や大野平野などを一望できる同高原を市の中核的な観光地として集客を図っていこうと、昨年に続く2度目の開催。解放感あふれる会場には、バーベキュー用のこんろが設けられ、汗ばむ陽気の中、家族連れやグループ客がこんろを囲んで談笑。北斗市産の黒毛和牛肉やホタテなどを焼き、香ばしい煙が立ち込める中で、上質の味を堪能した。

 特設ステージでは、吹奏楽や民謡グループの演奏、市公認アイドル「北斗夢学院桜組」のライブが行われ、まつりを盛り上げた。

 市の特産品が当たる抽選会もあり、子ども向けにラジコンコーナーなどが設けられ、こちらもにぎわいを見せていた。改行 親せきとともに函館市から来場した中西年春さん(73)は「ステーキ肉は厚くて“憎らしい”くらいおいしかった。また、来年も参加したい」と笑顔を見せていた。(鈴木 潤)


◎小3の2人 珠算1級合格

 加賀谷珠算塾(函館市昭和2、加賀谷秀子塾長)に通う道教育大附属小3年の佐々木奏多君(9)と昭和小3年の坂本法輝君(9)が、このほど行われた珠算能力検定試験(日本商工会議所主催)で1級に合格した。加賀谷塾長は「小3で1級に合格するのは相当難しい。2人合格するのは快挙」と話した。

 1級は、答えが11〜12桁のかけ算など50題が出題され、300点満点中240点で合格となる。

 佐々木君は5歳、坂本君は6歳から同塾に通い、そろばんの腕を磨いてきた。加賀谷塾長は「佐々木君は素直で理解力が非常にあった。坂本君は小3になってから集中力が増して急成長した」と目を細めた。

 7月に行われた函館地区珠算競技大会(函館商工会議所主催)の個人競技小学4年生以下の部でも、坂本君は500点満点の1位、佐々木君も480点で2位と優秀な成績を収めた。

 2人は、9月14日に苫小牧市で行われる全道珠算競技大会(北海道商工会議所など主催)の小学4年生以下の部に、函館地区の選抜選手(全5名)として参加する。改行 佐々木君は「頑張って入賞したい」、坂本君は「大会前に特訓して入賞できれば」と目を輝かせながら、決意を語った。(山田大輔)