2014年8月26日 (火) 掲載

◎バイキングにガゴメゼリー 函館大の学生が開発 イマジンホテルで登場

 函館大学の学生4人がガゴメコンブを使って開発した「ガゴメゼリー」が、イマジンホテル&リゾート函館(湯川町3)の夕食バイキングにスイーツの一品として登場した。週替わりで味を変え、10月末まで楽しめる。

 ガゴメコンブを使ったスイーツ研究を行う、ガゴメスイーツプロジェクトの金澤裕美さん、石井優慈さん、飴谷美咲さん、田村啓太さんが開発。学生たちが開発したゼリーを元に、同ホテルからのアドバイスなどを加えながら、ガゴメのところてん「函館がごめの滴」(だるま商品本舗製造)と寒天を合わせ、リキュールやシロップで味付けしたゼリーが完成。牛乳をかけて食べる、新感覚のスイーツだ。

 今はイチゴ味と抹茶味を提供しているが、同ホテルでは、「学生や食べた人たちからのアイデアを生かしながら、味のバリエーションを増やしていきたい」としている。

 25日には、バイキング会場で金澤さん(21)と石井さん(20)がガゴメゼリーの紹介を行い、興味を持った宿泊客らにガゴメの効能や食べ方などを説明。青森県から観光に訪れた、工藤みどりさん(64)は「ガゴメコンブのイメージと違って、とても食べやすくておいしい。健康に良いとも聞き、うれしいデザートです」と笑顔。金澤さんは「商品化を目指していたこともあり、今回形になったことがとてもうれしい」、石井さんも「たくさんの人に函館のガゴメコンブを知ってもらえるきっかけになった。ぜひ食べてもらいたい」と話していた。

 夕食バイキングの料金は3780円(税込み)で予約が必要。午後5時半〜同8時。問い合わせ、予約は同ホテル(TEL0138・57・9200)へ。(虎谷綾子)



◎恵山岬灯台公開 巡視艇の体験航海も

 函館海上保安部(松谷巧部長)は24日、恵山岬公園と椴法華港で、恵山岬灯台の一般公開と巡視艇「すずらん」の体験航海を行った。参加者は同保安部の業務について学んだ。

 恵山岬灯台は年に1回公開している。参加者は灯台内部を階段で上り、灯台の仕組みや機器などの説明を受け、理解を深めた。島根県から参加した会社員森健輔さん(27)は「大型の灯台では珍しい不動レンズを見られて良かった」と笑顔。  会場では海上保安官の制服試着体験コーナーを設けたほか、巡視艇や灯台のペーパークラフトなどの海上保安庁オリジナルグッズも販売した。

 巡視艇「すずらん」(全長20b、26d)の体験航海は、4回にわたって行われた。参加者は椴法華港から出発、恵山岬沖海上までの約20分間の航海で、船内機器の見学や海上からの風景を楽しんだ。

 体験航海に参加した札幌市の主婦今野志保子さん(67)は「初めて乗った。こんなにすばらしい景色を見られて良かった」と話した。

 同部の林守弘次長(53)は「灯台や船のデッキから景色を楽しんでもらい、海上保安庁の仕事を知ってもらえればうれしい」と話した。(能代俊貴)



◎工藤市長、事実上の出馬表明

 函館市の工藤寿樹市長は25日の定例記者会見で、来年4月に行われる市長選での再選出馬に関し「当たり前」と述べ、事実上出馬を認めた。現段階では工藤市長以外に出馬に向けた動きがなく、対立候補が現れるかどうかが焦点となっている。

 報道陣から市長選について問われた同市長は「特別まだ何も考えていないし、明言もしていないが、(2選出馬は)当たり前と言えば当たり前だし、自然体。1期目で何もなく、黙って辞めるというのも…」と述べるとともに、後援会が美原2に事務所を確保して10月から開設することを明らかにし、「私自身は(後援会に)任せている」とした。

 同市長は年内にも正式表明する見通し。再選出馬に向けて着々と準備を進めており、事務所確保とともに10月中旬には政治資金パーティーを市内のホテルで開く予定。来年度に向けても「子育て支援や少子化対策に、重点的に予算を配分したい」と述べるなど、意欲を示している。

 2011年に経済再生と財政再建を掲げて初当選した同市長は、職員給与や退職手当の削減、事業仕分けなどを進めて歳出を減らし、本年度予算では18年ぶりに収支均衡予算を実現させるなど財政再建に道筋を付けた。また、北海道新幹線札幌延伸に伴う並行在来線の経営分離問題や新駅の駅名問題、大間原発の無期限凍結を求めて国と電源開発(東京)を相手に建設差し止め訴訟を起こすなど、懸案事項にも積極的に取り組んだ。

 大間差し止めの提訴時に市議会各会派から賛同を得ており、現段階で主だった失政もない点などから、市関係者からは「無投票となる可能性もある」との声が上がる。一方では、原発再稼働を推進する安倍政権とのねじれを懸念する声も出ており、対立候補擁立に向けた動きが出るか注目される。(千葉卓陽)


◎女性求職者 スキルアップ目指す 「なでしこ塾」函館で初開講

 女性の求職者などを対象とした就職セミナー「なでしこ塾」が25日、函館市若松町のロワジールホテルで始まった。10人以内の少人数の講義でパソコンなど自分に合ったプログラムを学ぶもので、函館での開催は初めて。  国の女性求職者業種・職種別スキルアップ支援事業の一環。道が主催し、ジョブカフェ北海道が運営。函館を含め、全道6都市で開催する。女性社員との交流会や企業見学バスツアーなどもあり、目的に合ったメニューを選択できる。

 この日は「上手な働き方講座」と「函館の雇用情勢について」をテーマに講義が行われ、それぞれ7名と6名が参加。菊地小百合さん(26)は「自己分析や企業研究が重要だということを学んだ。これからに生かしていきたい」と意欲をのぞかせていた。

 道経済部によると、2013年の女性就業率は43%で、全国平均の47・1%を下回っている。また、育児をしている女性の有業率は、48・2%で、全都道府県中41位だ。

 ジョブカフェ北海道は、同塾が終わった後も参加者を引き続きサポートし、就労支援をしていく。担当者は「気軽になでしこ塾に参加して、就職に向けてスキルアップをし、女子力を高めてほしい」と話す。

 セミナーは29日まで同ホテルを中心に開かれる。参加無料。11月、12月も各5日間開催予定。問い合わせはジョブカフェ北海道(TEL011・209・4510)へ。(山田大輔)