2014年8月3日 (日) 掲載

◎大沼ポロト動物園開園

 【七飯】大沼交通体験工房レストランポロト館(大沼町185)が開設する「大沼ポロト動物園」が2日、同館敷地内にオープンした。大勢の家族連れでにぎわい、動物とのふれあいを間近で楽しんだ。

 動物園を開設するのはことしで2回目。昨年、ポロト館オープン3周年を記念して開き好評だったため、ことしも開設した。今回も東北サファリパーク(福島県二本松市)から動物を借り受け、22種98の動物と鳥類が来園者を迎える。

 ふれあい体験ではウサギやヒヨコ、モルモットに加え、ヨツユビハリネズミやボールパイソンといった普段触ることのできない動物たちが人気を集め、来場者がなでたりエサをあげたりして楽しんだ。また、この日はバールンアートやモルモットレース、サル劇場などが行われたほか、午後2時からはベンガルトラへのエサあげも披露され、迫力のある食事に観客は目を奪われた。札幌から訪れた佐藤凰臥君(6)は「サルのショーやモルモットレースがすごく楽しかった」と笑顔だった。

 動物園は17日まで開かれる。13日にはアンパンマン、17日にはドラえもんのキャラクターショーが開催されるなど、さまざまなイベントも用意している。大沼交通の小林克彦社長は「たくさんのイベントやアトラクションなどを用意してお待ちしています」と呼びかけている。

 入場料は大人800円、中学生以下500円。乳幼児は無料。問い合わせは大沼ポロト動物園事務所(TEL0138・67・2533)へ。(野口賢清)



◎港まつり ワッショイはこだてスタート

 函館港まつり(実行委主催)は2日目の2日、メーンイベントのパレード「ワッショイはこだて」が市内で始まった。初日の十字街・松風コースには63団体、約8600人、山車74台が参加。青森県八戸の民俗芸能「えんぶり」も初登場し華麗な舞を披露、西部地区の盛り上がりが最高潮に達した。

 開会式では、実行委の渡邉兼一会長と工藤寿樹市長が「けがのないようにパレードを楽しんで」とあいさつ。鏡開きや函館巴太鼓の演奏で幕を開けた。

 午後4時半、豊川町からパレードがスタート。この日の函館の最高気温29・8度を物ともせず、参加者は威勢のいい踊りで観客を楽しませた。

 1部は、陸上自衛隊函館駐屯地と函館市町会連合会などによる「函館港おどり」。豊年満作を神に祈る行事「えんぶり」は、烏帽子(えぼし)をかぶった太夫が稲作の情景を表現した伝統的な舞いを見せて観客から大きな拍手をもらった。2部は、工夫を凝らした衣装やパフォーマンスの「子供いか踊り&サマーカーニバル」。3部は、元気の良い掛け声の「函館いか踊り」がまちを練り歩いた。

 踊りを見ていた市内桔梗町の寺嶋悦子さん(85)と西桔梗町の鳴海純子さん(56)は「えんぶりは初めて見たけれど、力強くてとても格好良かった。感動しました」と笑顔を見せた。

 3日のワッショイはこだては、午後4時半から堀川・五稜郭コースが始まる。パレードに先立ち、八戸えんぶりは午後0時から大門グリーンプラザで舞を披露する。(斎藤彩伽)



◎新商品はチーズ入り…布目塩辛フリーズドライ

 水産加工の布目(函館市浅野町、石黒義男社長)はこのほど、イカの塩辛をフリーズドライにした「塩辛、干しちゃった」のシリーズにチーズ入りを新たに加えた。さらに、ラインアップ4種類5袋入りの詰め合わせセットの販売も開始。本格化した観光シーズンの土産品として販売に力を入れていく。

 同社が「塩辛、干しちゃった」の販売を始めたのは2001年。シリーズの充実に乗り出したのはここ1年のことで、昨年7月にトウモロコシ入り、今年3月に枝豆入りを販売。塩辛はもちろん、原料はすべて道内産を使っていることが特徴。

 チーズ入りは十勝産のナチュラルチーズを使用。同社は「塩辛とチーズの相性は抜群」と自信満々。これらラインアップの詰め合わせの販売も始めた。内容はオリジナルの「塩辛、干しちゃった」が2袋で、トウモロコシと枝豆、チーズ入りを1袋ずつセットにした。

 年間15万パックを販売する人気商品だが、ラインアップの充実とセット販売で倍以上の売り上げを目指すという。同社は「常温で扱えるので、夏場も持って歩くことができる。観光客の土産品に最適」とする。

 1袋20c入りで200円。セットは5袋入りで1000円(税抜き)。市内の土産品店や道内各空港で販売している。(松宮一郎)


◎バドミントン・佐々木選手 母校の上磯小訪問

 【北斗】北斗市出身のバドミントン選手、佐々木翔さん(32)=トナミ運輸=が2日、母校の上磯小学校を訪れ、吹奏楽部(石川義智部長、78人)を激励した。同部は10月に開かれる東日本学校吹奏楽大会出場を目指して練習に励んでおり、佐々木選手は「目標に向けて頑張って」と部員たちを励ました。

 佐々木選手は2012年のロンドン五輪バドミントン男子シングルスベスト8の実力者。昨年10月、同部が富山県で開かれた東日本学校吹奏楽大会に出場した際に、富山在住の佐々木選手が激励に訪れた。今回は夏休みを利用して古里に戻り、家族とともに訪れた。

 同部は東日本大会への出場権がかかった道吹奏楽コンクール(9月7日、札幌)に向けて、夏休み返上で練習。佐々木選手は「小学校時代、全校集会で吹奏楽の演奏を聴くのが好きだった。課題に向けて頑張るのはバドミントンも吹奏楽も同じ。一緒に頑張りましょう」とエールを送った。

 これに部員たちは、同コンクールで演奏する「喜歌劇『メリー・ウィドウ』セレクション」を佐々木選手のために披露。記念写真を撮ったり、昨年の東日本大会出場時の写真を同選手にプレゼントして交流を深めた。

 石川部長(6年)は「来てくれてうれしく、頑張ろうという気持ちになった。コンクールでは自分たちが満足できる演奏をしたい」と笑顔。8月に世界選手権、9月にアジア大会を控える佐々木選手も「演奏は気持ちがまとまっていて、感じるものがあった。自分もパワーをもらえました」と話していた。(千葉卓陽)