◎ドミノ新幹線 駆け抜ける |
【北斗】2016年3月予定の北海道新幹線開業を、函館市と青森市、弘前市の学生がドミノ制作で盛り上げる「新幹線ドミノ大会」が17日、北斗市総合体育館で開かれた。2日間かけて並べた5万3000余りの牌を倒し、北の大地を駆け抜ける新幹線や沿線地域の魅力を表現。市民ら約400人が牌の倒れる様子を見守り、次々と現れる仕掛けに歓声を上げていた。 ドミノ牌は新幹線が通過する青函トンネルの長さ5万3850bにちなみ5万3850個を使用した。青函合わせて33人の学生が制作に参加。7月中旬から5チームになって仕掛けのアイデアやデザインを練り、今月15日から牌を並べる作業に取り組んでいた。チームごとに沿線の青森、木古内、函館、北斗、七飯(大沼)の各市町の特色を表した仕掛けや絵柄を制作した。 セレモニーでは、北斗市の高谷寿峰市長らがあいさつした後、各チームのリーダーが制作したドミノの見どころやコンセプトを紹介。本番直前に学生全員で円陣を組んで成功を誓ってから、ドミノ倒しをスタートさせた。 カラカラカラと音をたてながら牌が次々と倒れ、青森、木古内、函館と通過。水槽内に並べたドミノや本物のスルメイカの干物を並べたドミノ、函館の夜景が現れる仕掛けなどが成功。ゴールでは、北海道新幹線の車両デザインと「いよいよ北海道新幹線開業」の文字が記されたパネルが現れ、約6分余りのドミノ倒しが終了。客席から拍手が起き、学生たちも抱き合って一大プロジェクト成功を喜んだ。 北斗市をPRするドミノを担当した道教育大函館校の宿田さとりさん(2年)は「ポイントとなる稲穂部分がしっかり出るかどうかすごく心配だった。何とか成功できて安心した。思い出になります」と感無量。 上磯小の斉藤栄太君(上磯小4年)は「いろいろな仕掛けがあって面白かった。また見てみたい」と話し、制作に参加している孫の応援で来場した木村弘子さん(75)は「ドキドキしましたが感激しました」と笑顔を見せていた。 大会の様子は開業のPR動画として活用し、10月中旬ごろ道の新幹線専用サイトにアップされる。(鈴木 潤) |
◎「いかみそ焼きそば」考案 |
函館市内で居酒屋やラーメン店を展開している地元家(稲場康祐代表)が、“イカ博士”こと、北大大学院水産科学研究院の桜井泰憲特任教授(63)の監修を受けて、イカをメーンに道南産食材を使った新メニュー「いかみそ焼きそば」を考案した。 桜井教授は1990年代に国内で初めてスルメイカとアカイカの本格的な人工授精と孵化(ふか)を成功させるなど、イカ研究の第一人者として知られている。解剖実習の際には、イカの肝臓(ゴロ)を使った炒め物を受講者に振る舞うのが恒例となっており、ゴロの焼けた香ばしさと濃厚な旨みが好評を得ている。 地元家では桜井教授の協力を得て、今春から新たなご当地グルメの開発に取りかかり、ゴロとみそを混ぜ合わせた特製ソースの焼きそばを完成させた。具材もイカの身やキャベツ、アスパラ、岩のりなど道南産にこだわっている。 8月24日に函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)で開かれた「マリンフェスタ2014」で初めて提供され、2時間で200食を完売する人気ぶりだった。当面は催事での販売のみとし、将来的には自店舗で提供するほか、他店と連携して「いかみそ焼きそば」を全国に発信していきたい考えだ。 稲場代表(34)は「まずはイカ離れをしている地元の人たちに函館のイカの魅力を再確認してもらい、多くの人を巻き込みながら全国に広めていきたい」と話している。(金子真人) |
◎五稜郭タワー50周年で写真資料集出版 |
五稜郭タワー(中野恒社長)はこのほど、創業50周年を記念し、写真資料集「函館の建物と街並みの変遷〜都市再生のヒストリー」を出版した。西部地区を中心に、幕末から昭和までの建物の移り変わりをまとめ、まちの発展の様子を伝えている。 調査と編集は、箱館奉行所館長の田原良信さんと市立函館博物館学芸員の保科智治さん、郷土史家の吉田忠博さんらが担当。「これまでの調査研究の集大成」(同社)として発行した。 収録した写真は市中央図書館や博物館などが所蔵しているもので、幕末、明治、大正、昭和と建物と街並みの移り変わりにスポットを当てたことが特徴。幕末から明治期にかけて函館で活躍した写真師、田本研造が撮影したといわれるものなどパノラマ写真を多数掲載。時期を追うごとにまちが発展する様子が分かるようになっている。 建物は、函館どつくだと明治16年ごろから大正まで8枚の写真を載せて比較できるようにしているほか、建物の年譜も合わせて掲載し、歴史を見渡せるように工夫した。同社企画室の木村朋希室長は「函館の歴史は大火の歴史でもあり、写真から都市再生の歴史も読み取ることができる」と話す。 また、DVDも付属し、掲載した写真を収録した。画面上で拡大できるので、細部まで確認できる。A4サイズで215n。価格は2800円(税別)。五稜郭タワーで販売している。問い合わせは同社(TEL0138・51・4785)へ。(松宮一郎) |
◎谷地頭保育園 元気にみこし担ぐ |
函館谷地頭保育園(天野洋子園長、園児54人)は17日、住三吉神社の例大祭に合わせた恒例行事「みこし担ぎ」と「相撲大会」を行った。1歳以上の園児50人が参加し、みこしを担いで元気に街を練り歩いた。 同園を出発し、住三吉神社まで練り歩くコース。園児は、きらびやかなみこしを力いっぱい持ち上げ、「わっしょい!」と大きな掛け声を出しながら神社を目指した。保護者や地域住民から「頑張れ」と応援され、笑顔を浮かべる場面も。神社に到着した後、女児は腕相撲、男児はまわしを着けた相撲にそれぞれ挑戦した。 熊木颯人君(6)は「おみこし担ぎは楽しい。お相撲で優勝したい」と意気込みを見せていた。(斎藤彩伽) |