2014年9月20日 (土) 掲載

◎骨付きサケおいしい…食育推進で駒場小の給食に登場

 函館市教育委員会は19日、函館駒場小学校(三上清和校長、児童328人)の給食に函館産のサケの塩焼きを提供した。食育推進の一環で、普段、給食に使用する骨抜き加工した食材ではなく、骨付きのまま使用し、魚の食べ方や魚体の構造に理解を深める狙い。函館産野菜を使った汁物も提供され、地場の恵みをおいしく味わった。

 同校は本年度の食育研究モデル校の1校。調理場にスチーム式のオーブンを導入し、焼き魚の調理が可能になった。この日は6月から推進する「和食の日」に当たり、骨付きのサケは4年生以上に提供。函館産のジャガイモ、ニンジン、タマネギなど、野菜をたっぷり使用したみそバター仕立ての「どさんこ汁」、七飯町産のリンゴが並んだ。

 6年1組では同校の輪嶋美穂栄養教諭がサケの模型を使って、骨の位置や切り身の形などを解説。骨の取り方や身のほぐし方を指導し、「サケは捨てる所がない魚。皮も食べられる人は食べて」と話した。

 児童たちはきれいに骨を取り除きながら、おいしそうな笑顔を見せた。荒谷律君(11)は「骨も上手に取ることができた。今日が今までの給食で一番おいしかった」と話していた。(今井正一)



◎日本一へ 435人のど競う…江差追分全国大会開幕

 【江差】第52回江差追分全国大会(江差追分会、江差町主催、函館新聞など後援)が19日、江差町文化会館(茂尻町71)で開幕した。予選を勝ち抜いた国内外の435人が追分日本一を目指してのどを競う。21日まで。

 出場者のほか、今年も多くの愛好家が全国から来町。大会長の照井誉之介町長は、あいさつの冒頭で江差追分を披露し、「一人一人が熱い思いを持ってこの舞台に立つ。出場者の皆さんに温かな声援と拍手をお願いしたい」と呼び掛けた。

 1日目の予選会は、熟年(70歳以上)の部に67人、一般に84人がエントリー。一番手は、札幌北支部所属の外記和子さん(75)。民謡の先生に歌声を褒められたことがきっかけで22年前から江差追分に親しみ、大会出場は5年前以来の4回目で「(トップバッターと分かって)1カ月前から緊張していたが、今朝の声出しで少し気持ちがほぐれた。練習通りやれば大丈夫と開き直った。江差追分は私の人生そのもの」と声を弾ませていた。

 大会2日目の20日は、午前8時半から。熟年・一般の予選と少年大会(江差地区)で、正午すぎに少年少女の大合唱を行う。インターネット中継は「江差追分全国大会ライブ」で検索。

 問い合わせは(本部TEL0139・52・3971)へ。(田中陽介)しさを全道に広めたい」と意気込んでいる。(虎谷綾子)



◎イオンと函館市 協定締結へ…来月調印 地域支援で関係構築

 流通最大手のイオン(千葉)と函館市が、地域振興や防災、まちづくりなどの分野で協力する包括協定を締結することが分かった。調印式は10月6日に函館市役所で行う。イオングループの電子マネー「WAON(ワオン)」のご当地カードを発行し、利用額の一部を市の子育て支援事業に寄付するなどの活動を展開する。

 自治体との関係強化を進める同社は、社会、地域貢献事業の一環でご当地WAONの発行を行っており、利用額の0・1%を地域活動支援のために寄付している。函館でも夜景をデザインしたカードを300円で発行する。協定では子育て支援に関する項目も盛り込み、利用額の一部を市の子育て支援事業に寄付する計画だ。

 また、地域産業の振興に関する項目もあり、「グループのスーパーで行う北海道物産展やフェアで函館の特産品の取り扱いを手厚くする」(同社広報)という。

 同社が道内の自治体と協定を締結するのは2011年7月の道、今年1月の札幌市に次いで3番目。イオンは06年に西桔梗に大型ショッピングセンターの出店を計画したが、郊外への出店に対する経済界の反発が強く、市の行政指導を受ける形で断念した経緯がある。また、12年には七飯町峠下地区への出店計画が白紙になり、道南が道内で唯一、大型店が出店していない地域となっている。

 ただ、函館には系列のマックスバリュ北海道のスーパーが2店あるほか、昨年ダイエーがイオンの子会社になったことで、棒二森屋が系列となった。函館駅前の中心市街地の活性化にも加わる立場となったことから、今回の協定締結を機に、関係構築を図る考えだ。(松宮一郎)

 桧山管内の最高価格は、商業地が「江差町中歌町59の2」の3万3000円(同7・6%)、住宅地が「同町豊川町106の1」の1万5300円(同5・0%)。

 全道平均は住宅地が1万8100円(同2・1%)、商業地が5万7700円(2・8%)で、それぞれ7年連続、23年連続の下落。札幌市を中心に需要の回復がみられ、価格の上昇地点は、住宅地は前年度の36地点から48地点に、商業地は24地点から25地点にそれぞれ増えた。

 調査は国土利用計画施工例に基づき道が実施。国土交通省が1月1日現在で判定する「地価公示」とともに一般の土地取引の指標として活用される。今回、渡島全11市町73地点、桧山7町29地点で調査した。


◎40周年の節目祝う…「小さな親切」運動支部記念式典

 

 「小さな親切」運動函館支部(小笠原孝支部長)の創立40周年記念式典が20日、函館市末広町の五島軒本店で開かれた。会員ら約130人が出席し、40年の節目を祝った。

 小笠原支部長は1995年の支部長就任から、ともに運動の発展に尽力してきた役員らに感謝を述べ「今後は、特に若い世代への参加を呼び掛け、運動に尽力するとともに、小さな親切があたりまえの世の中になって50周年を迎えられるよう、努力を惜しまず、明日に向かって一歩一歩踏み出すことを誓いたい」と式辞。

 続いて「小さな親切」運動本部の鈴木恒夫代表が函館支部の貢献をたたえ、「全国の模範的な小さな親切運動の実行母体として、さらに発展していってほしい」とあいさつ。北海道本部の高橋賢友代表、工藤寿樹函館市長も同支部の40周年を祝い、発展を願った。

 式典では、10年以上にわたって事業推進に貢献した支部役員14人の永年役員功労表彰や、学校や企業などへの特別表彰を行い、小笠原支部長が一人ひとりに賞状や記念品を手渡した。また、創立40周年特別記念事業として同支部は、函館アリーナへタッチディスプレー、磨光小に車いすを寄贈した。

 記念式典後は、鈴木代表による記念講演「ひと(他人)にやさしく自分に強く」が行われ、鈴木代表が運動に関わり始めたきっかけや運動を広めていくことの重要性、今後の展望について力強く語った。改行(虎谷綾子)