2014年9月23日 (火) 掲載

◎函中部高卒業生が進路選択で後輩に助言

 函館中部高校(千原治校長、生徒701人)は22日、同校体育館で、2年生全239人を対象にした「未来サポートプロジェクト」を開いた。社会人となった卒業生の経験談を聞き、進路選択に役立ててもらう初の試みで、卒業生が企画・立案した。

 農水省に勤める張江雄司さん(27)が中心となって同級生に声を掛け実現した。張江さんは「自分が高校生のときには、満足に社会の情報を得る機会がなかった分、後輩たちにはしっかりと情報を集め、納得のいく進路を決めてもらいたい。そしていつか、このプロジェクトを受けた生徒たちが、次の世代に教える側に立ってほしい」と狙いを話す。

 この日は2006年に同校を巣立ったメンバー30人が来校。公務員や医師、看護師、エンジニアなど国内外で活躍する先輩たちが、パネルディスカッションを行ったほか、14ブースに分かれて仕事の魅力や苦労話、高校生のころから心掛けるべきことなどを説明した。

 また、卒業生たちは「勉強や部活動、コミュニティー形成など、高校・大学時代の経験が社会に出てから自分の力になっている」と声をそろえた。

 IT(情報技術)や公務員のブースで説明を聞いた山形良介君(16)は「こういう機会でなければ、聞けないようなことも教えてもらうことができ、将来を決めていく上で参考になった」と話していた。(虎谷綾子)



◎函館アリーナ、GLAYがこけら落とし

 函館出身の人気ロックバンド、GLAY(グレイ)は、来年8月オープン予定の函館アリーナ(湯川町1)のこけら落としコンサートを行うと発表した。現段階では正式オープン前の7月下旬の開催が有力視されている。

 20日にひとめぼれスタジアム宮城(宮城県利府町)で開かれた単独ライブ「GLAY EXPO 2014 TOHOKU」で発表。公演スケジュールやチケット発売については現在調整中としている。

 市はGLAY側に対し、同アリーナでのこけら落としコンサートの開催を要望し、検討が進められていた。工藤寿樹市長は8月に行われた市町会連合会東央地区協議会との懇談会で、同アリーナについて8月中は全国大会や各種会議で予定が埋まっているとし、「GLAYにはオープン前にコンサートをやっていただき、全国から何千人も集まってもらいたい」と述べていた。

 アリーナは16年3月予定の北海道新幹線開業に照準を合わせ、最大5000人を収容するスポーツとコンベンションの中核施設として建設中。工事はおおむね順調に進んでおり、来年7月末の完成を目指している。8月の初めは函館港まつりとバッティングすることなどから、7月下旬に開催する方向で調整が進められているとみられる。(千葉卓陽)



◎来月「どさんこプラザ仙台店」オープン記念し道南の食PR

 道産品アンテナショップ「北海道どさんこプラザ仙台店」(運営会社・北海道百科)のオープンを記念し、「みなみ北海道食彩王国フェア」が10月15日〜11月18日に店内で開かれる。週替わりで「いかめし」など道南名産を実演販売。北海道新幹線の開業に向け、東北への売り込みを強化する。

 仙台店は同プラザ6店舗目、東北では初めて。同市青葉区一番町のビル1、2階に開設、物販スペースは76平方bあり、えりすぐりの道産品800品目を扱う。

 開店に合わせたフェアは、渡島総合振興局が橋渡し役となって企画。実演販売は10月22〜28日にマルモ食品(森町)のいかめし、同29日〜11月4日に福田農園(七飯町)の王様しいたけ、同5〜11日に坂本食品(八雲町)の漬物、同12〜18日に食彩工房(上ノ国町)のホッケの切り込みを予定。

 10月18、19の両日には店内で3000円以上の買い物客を対象に、木古内町産はこだて和牛やふっくりんこなど豪華景品が当たる抽選会を開催。

 また、10月15〜19日に木古内町のゆるキャラ「キーコ」が登場、北海道最初の駅である同町をPRする。木古内特産の箱館塩かすてら、孝行餅、えぞ鹿ジンギスカンなどの常設販売も計画している。

 同振興局は「仙台は重要な商圏で、道内に多くの人を呼び込むには常設の売り場が必要。仙台店は北海道の魅力を発信する効果が高い」(商工労働観光課)と期待する。(山崎大和)


◎児童が真剣にお仕事、体験イベントに500人

 小学生向けの職業体験イベント「はこだてキッズタウン」が21日、サン・リフレ函館で開かれた。函館市内の小学3、4年生約500人が参加。運送作業員やカフェ店員など26種類の仕事にふれ、将来へのイメージを膨らませた。

 市と北海道コカ・コーラボトリング(札幌)でつくる実行委が主催。子どもたちに働くことの大切さを体験してもらおうと、毎年開き、今回で5回目。

 「お弁当屋さん」ではおかずを詰めたり、弁当販売を体験。子どもたちは声をかけて連携しながら揚げものなどを詰め、真剣な表情で手を動かした。仕事後は、疑似紙幣「イカール」を使いお菓子や雑貨などの買い物を楽しんだ。

 函館北日吉小3年の斎藤大貴君(9)は「ジュースを並べたり、ポップを取り付ける仕事をした。並べる作業が楽しかった」、同小3年の吉川空良君(8)は「消防士や歯医者さんの仕事もやってみたい。いろいろできて楽しい」と話していた。(平尾美陽子)