2014年9月26日 (金) 掲載

◎新幹線カラーのバス登場…来月1日から運行

 函館市は10月1日から、北海道新幹線で使用されるH5系車両と同色を採用した市電とバスを運行する。市企業局交通部と函館バスの協力を得て、市電は2連接式の超低床電車「らっくる号」(9602号車)を使用し、バスは同社が新規に中型ノンステップバスを導入。新幹線カラーで塗り分けられた車両が函館市内を一足早く走行し、2016年3月の開業機運を盛り上げる。

 JR北海道が4月にH5系の車両イメージを公表した後、市が同社にデザイン監修の協力を依頼。市電、バスともに車両上部は鮮やかな「ときわグリーン」、下部は「飛雲ホワイト」、H5系の特徴である帯部分の「彩香パープル」で塗り分ける。

 窓ガラス部分はメッシュタイプのシートを使用。一部分を新幹線の窓枠と同じサイズでくりぬき、乗客には車窓からの景色、雰囲気を楽しんでもらう。車体の下部にはH5系のイラストと函館のロゴマークを入れる。改行 らっくる号は2007年以降、3編成を導入しているが、車体のカラーイメージを変更する大幅なラッピングは今回が初めて。バスは新幹線と同じ塗料を使用するため、質感も新幹線に近い仕上がりという。

 市電は通常の低床電車のダイヤの中で運行、バスは市内の主要路線を中心に走行し、新幹線開業まで運行を継続する計画。市企画部新幹線開業イベントプロジェクトチームは「市電、バスともに1台ずつの運行だが、市内を広く走ることで新幹線開業が近づいてきていることを啓発したい」としている。(今井正一)



◎赤い羽根ピンバッチに「イカール星人」

 函館市共同募金委員会(西村憲人会長)は、函館の人気キャラクター「イカール星人」をデザインした、赤い羽根共同募金の寄付金付きピンバッチを初めて製作した。500円の募金でバッチ1個をプレゼントする。

 ピンバッチは函館市内の企画会社「シンプルウェイ」(阪口あき子社長)の協力を得て、1000個製作。赤い羽根の絵柄と「2014 イカール星人」の文字が描かれ、製作費を抜いた額が募金に充てられる。総合福祉センターや亀田支所などで取り扱っている。

 赤い羽根共同募金は集まった善意を地域福祉の推進に活用する取り組み。市社協によると、函館の同募金は減少傾向。近年は目標に届かない状況が続き、昨年度の募金額は約2千万円。10月から全国一斉に始まる同募金運動を前に、函館の人気キャラクターバッチで弾みをつけたい考えだ。

 同委員会事務局で市社協の山下真実さんは「多くの人に募金に関心を持ってもらいたい」と話ている。バッチは12月まで取り扱う予定。問い合わせは市総合福祉センター(TEL0138・23・2226)へ。(平尾美陽子)



◎奴行列 勇壮に…矢不来天満宮例大祭

 【北斗】矢不来(やふらい)天満宮の例大祭が25日、市内茂辺地地区で始まった。27日まで。

 明治期から伝わる地域伝統の祭りで、3年ごとに9月下旬に開催している。

 初日は祭典事務所から神社までを清めながら参進する門払いが行われ、祭典役員や奴行列などの一行がお囃子を鳴らしながら、市街地を1`ほど練り歩いた。奴行列には中学生以上の14人が参加。時折、6人の男性が毛やりを振る力強い所作を披露し、沿道の住民も見守った。その後、同神社で宵宮祭が行われた。

 同神社の中村卓司宮司は「3日間、無事安全に取り仕切っていきたい」と話した。

 26日は午前8時半から地域一帯でみこし渡御が行われる。地域住民ら担ぎ手が総勢50人ほどでみこしをかつぎ、午前中は矢不来、茂辺地市渡地域を回り、午前10時40分すぎから茂辺地小中学校前をスタートにみこし行列が行われる。午後5時に茂辺地住民センターに到着し、同6時半から松前神楽が披露される。

 27日は午前9時から同センターをスタートに神社に向かってみこし行列。午後1時から本祭を行う。(鈴木 潤)


◎駒ケ岳、大沼 カレンダーに…高瀬さん作製

 【七飯】町大沼の土産品企画販売業、高瀬宣夫さん(66)がこのほど、長年撮りためた秀峰、駒ケ岳と大沼の写真を使った来年のカレンダーを作製した。

 カレンダーはA4判サイズで、2カ月ごとの月めくり。この6年間撮りためた1000枚の中から表紙用を含め、四季折々の表情をとらえた会心の7枚を選び出した。

 雪景色に覆われたカットや朝焼け、夕焼けと調和したカットなどがあり、5・6月は水田を手前にとらえた夕暮れ時の写真で、赤く染まった空の色が印象的。7・8月は、湖面に咲くスイレンを手前にとらえた。

 高瀬さんは約30年前に趣味で写真を始め、大沼、駒ケ岳を撮り続ける。自宅の窓から駒ケ岳が見え、「日々違う表情を見せてくれる。毎日見ても飽きない」と魅力を語る。

 かつての同僚という友人に勧められ、今回40部を作製。1部1000円(税・送料込)で販売している。高瀬さんは「写真を見て大沼に足を運んでもらえるきっかけになれば」と話している。問い合わせは高瀬さん(TEL0138・67・2469)へ(鈴木 潤)