2014年9月29日 (月) 掲載

◎函館ハーフマラソン大会 3500人駆ける

 今年で24回目を数える道南最大級のスポーツイベント「2014函館ハーフマラソン大会」(道南陸上競技協会、函館市、実行委など主催)が28日、函館市千代台公園陸上競技場を発着点とするハーフコース(21・0975キロ)で行われた。道内外から約3500人のランナーが出場し、大会日和となった秋の函館を快走した。

 コースは函館の観光名所西部地区や海岸線を眺める漁火通り、湯の川温泉街などを回って同競技場に戻った。今回はゲストランナーに谷口浩美さん(ヨネックスランニングアドバイザー)を迎え、招待選手も男女合わせて13人が出場した。

 午前9時50分に大会長の工藤寿樹函館市長がスタートを告げる号砲を鳴らすと、出場選手が一斉に好成績を目指して駆け出した。同10時40分過ぎには23・2度となり、例年より3度ほど高い中でのレース展開となった。それでも沿道からの多くの声援を力に変え、笑顔でゴールする人たちが目立った。優勝は男子が谷川智浩選手(コニカミノルタ)、女子は野村沙世選手(第一生命)だった。(小杉貴洋)



◎道南の自然 自転車で満喫…グレートアース大沼ライド

 【七飯、森、鹿部】自転車でロングライドを楽しむイベント「GREAT EARTH〜地球を遊びつくせ!〜第2回函館大沼ライド2014」(実行委主催)が28日、環駒ケ岳エリアで行われた。約220人が参加し、地域交流を通じて道南の自然を満喫した。

 ロングライド、ヒルクライム、トライアスロンといったアウトドアスポーツを楽しみながら、自然や人とのコミュニケーションを図ることを目的とし、同地域では昨年に続き2回目の開催。

 城岱スカイラインコース(100キロ)と駒ケ岳1周コース(65キロ)の2コースに分けて実施。昨年は悪天候からロングコースが中止となったため、城岱スカイラインコースは初の実施となった。

 ゲストに元男子バレーボール全日本選手の山本隆弘さんと、モデルの道端カレンさんが参加。スタート前に準備運動を行ったあと、意気込む選手たちに向けて中宮安一町長が激励。選手らはスタートの合図と同時コースへと飛び出した。

 コースには地域の特産品や景観を楽しめる「エイド」と呼ばれる休憩ポイントを用意。しかべ間歇泉公園では鹿部汁やたらこ、道の駅「つど〜る・プラザ・さわら」ではホタテの炭火焼きやイカめしなどの地元食材が提供され、参加者の疲れた体を癒した。

 昨年に続き出場した北斗市の菊地臨昭さん(66)は「環駒ケ岳エリアの景色を楽しみながら、ゆっくりと進んでいきたい」と話していた。(野口賢清)



◎トラックと綱引き フェス盛況

 函館地区トラック協会(東谷武彦会長)は28日、函館市西桔梗町の同協会駐車場で「トラックフェスティバルIN函館」を開いた。5人1組で、トラックを10メートル引いてタイムを競う「トラック綱引きゲーム」や子ども向けのショーなど多彩なイベントを繰り広げ、会場は大勢の来場者でにぎわった。

 10月9日の「トラックの日」に合わせ、トラック輸送の役割などを知ってもらおうと毎年開催している。

 綱引きには、運送会社の社員や高校生など7チームが参加。15秒から20秒ほどかけて、約10トンのトラックをゴールまで移動させた。

 全チーム終了後、小学生以下約20人の子どもたちも飛び入りで挑戦。力を振り絞ってトラックを引っ張る姿に、熱い声援が送られた。綱引きに参加した荒山瑚太朗君(5)は「重かったけど楽しかった」と笑顔。

 ステージでは「烈車戦隊トッキュウジャー」のショーがあり、子どもたちから大歓声が湧き上がった。サイン会や記念撮影も行われ、順番を待つ長蛇の列ができた。このほか、さまざまな種類のトラックの展示やもちまき、野菜の即売会などがあった。(山田大輔)


◎理想のまち話し合う…福祉コミュニティエリア構想でワークショップ

 函館市が日吉4丁目団地跡に整備を計画している、福祉コミュニティエリアに関するワークショップが28日、函館白百合学園暁の星ハウス(山の手2)で開かれた。地域住民や学生ら約35人が参加し、理想のまちについて活発に意見を出し合った。

 市は昨年度に同エリアの基本的考え方をまとめており、医療や介護、住まいや生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」のモデル的なエリアとして、同団地跡地の約6万平方メートルで整備を検討。本年度は整備基本構想を策定する方針で、ワークショップは市民ニーズを把握する一環として開いた。

 近隣町会や白百合学園中学・高校の生徒、函館大学の学生らが参加。「子どもからお年寄りまで障害の有無にかかわらず、あらゆる人々が一緒に暮らせるまち」をテーマに、5つのグループに分かれて議論。

 各グループは「高齢者が子どもたちに昔の遊びを教える場所を作れば、子どもに発想力が生まれ、高齢者にとっても生きがいになる」「地域通貨をつくり、物を売り買いできるエリアを作れば足を運びやすいのでは」などといった意見が出ていた。 (千葉卓陽)