2015年10月23日 (金) 掲載

◎平年より3日早く雪化粧

 函館地方気象台は22日、横津岳(1167メートル)で初冠雪を観測した。平年より3日、昨年より6日早かった。

 北海道付近の上空約1500メートルに11月下旬並みの冷たい空気が入ったことで冷え込んだ。渡島、桧山の最低気温は11月上~下旬並みに下がるところが多くなり、長万部と今金では今季道南で最も低い氷点下0・6度を観測した。(山崎純一)



◎江差線記憶にとどめて…切手シートと入場券販売

 JR北海道函館支社は11月1日、「ありがとう江差線(五稜郭―木古内間)記念入場券セット」を発売する。日本郵便北海道支社も同線を走行する列車の写真が入ったオリジナル切手シートを販売中で、両社はそれぞれ、切符と切手で江差線の名を記憶にとどめてもらおうとPRしている。

 入場券セットは、JR函館支社がこれまでの利用への感謝を込めて企画。同区間にある12駅の外観を描いた入場券(各170円)と特製の台紙付きで1セット2040円。函館・五稜郭・木古内の各駅で合計3000枚発売する。

 切手セットは、82円切手10枚を1枚のシートにまとめた。同線の存続、振興を目的に函館のまちおこしグループが、上ノ国町を流れる「天の川」にちなみ、木古内―江差間(昨年5月廃止)に設置した疑似駅「天の川駅」が今年7月に撤去されたことから、「想いでの江差線さようなら天の川モニュメント」として売り出した。「織姫から天の川ゆき」などと記した模擬切符と路線図などを記した台紙つきで、1セット2900円。道内148の郵便局で発売している。

 問い合わせはJR函館支社販売グループ(☎0138・23・3376、平日午前9時~午後5時)、日本郵便北海道支社郵便・物流営業部(☎011・214・4184)へ。 (山田大輔)



◎プレミアム・子育て商品券、有効期限31日まで

 函館市が地域の消費喚起事業として、7月に発行したプレミアム付商品券と子育てサポート商品券の使用期限が31日に迫っている。市経済部によると、22日現在で発行総額の約89・9%にあたる約13億3000万円分の商品券が換金済みだという。同部は期限内の利用を呼び掛けている。

 国の交付金を活用した事業で、プレミアム付券は額面1000円券12枚つづりを1万円で販売し、10万セットが即日完売となった。子育て券は中学生以下の児童(約2万8000人)がいる世帯に1人当たり1万円分を交付。2種類の商品券で約15億円分を発行しており、。市内約1700の参加店舗、事業所で利用できる。

 使用状況について市商業振興課は、各店舗で換金手続きを終えていない券も一定程度あるとみられることから、既に9割以上の商品券が使用されたとみている。同課は「幅広い業種の店舗などで利用があった。11月以降は使用できなくなるので、今月中に使用してもらいたい」とする。

 市は事業終了後、アンケート調査や各店舗などでの使用状況を調査し、市民の消費行動、事業効果を分析し、年明け以降に公表する方針。 (今井正一)


◎岡田さん自宅に石のギャラリー開設

 函館市東山3の水石愛好家岡田宏悦さん(70)は今月から、自宅を改装したミニギャラリー「大自然の芸術資料館」を開設した。「長い年月をかけて大自然が生んだ石の美しさを感じて」と話し、来場を呼び掛けている。

 岡田さんは、山林や浜、川などで採取した鉱石や自然石の収集家。動植物の標本も手掛けており、年1回のペースでコレクションの展示会も開いてきた。70歳の節目を迎え「生きているうちに興味のある方と石の良さを共有したい」と開設に踏み切った。

 40年ほど前、趣味の森林散策で山へ行ったときに偶然珪化木(けいかぼく)(植物の化石)を見つけて以来、自然石に魅かれ、地質を独学で研究。渡島半島周辺から収集してきた自然石や鉱石、化石などとともに、道南の自然風景を写真に収めている。

 収蔵品は約3000点あり、今後は定期的に内容を入れ替えるなどの構想もある。ギャラリーにはキジやタカなどのはく製や木のコブなども並び、自然が作り出した造形美の魅力にあふれている。

 営業時間や定休日は不定だが「興味のある方は連絡してほしい」と話す。問い合わせは岡田さん(TEL090・4874・9264)まで。 (半澤孝平)