2015年11月12日 (木) 掲載

◎郷土料理発表会、自慢の味200人が舌鼓

 道南産の食材を使った西洋、中国料理を紹介する「第30回郷土料理発表会」が11日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。約200人の市民が来場し、各店自慢の趣向を凝らした料理に舌鼓を打った。

 地産地消を推進するとともに、料理人のレベル向上を目的に、全日本司厨士協会函館支部(北野望支部長)と日本中国料理協会函館支部(木村史能支部長)が毎年開催している。

 今年は市内のホテルや飲食店17店が参加。立食ビュッフェ形式で行われ、来場者は近海で採れた魚介や旬の野菜を使った各店のオリジナル料理を楽しんだ。

 市内本通の会社員坂下友美さん(31)は「見たこともないきれいな料理が並び、見ているだけでわくわくする。来て良かった」と笑顔で話していた。

 また、30回の節目を記念し、函館市戸井総合学習センターへの車いす寄贈式も行われ、木村支部長が市教委生涯学習部の川村義浩部長に目録を手渡した。(金子真人)



◎松前公園でフユザクラ

 【松前】約250品種1万本を数える桜の名所、松前町の松前公園で、フユザクラの花が数輪咲いている。

 園内のフユザクラは20本ほどで、松前神社に近い場所にある木で咲いている。フユザクラは春に早咲きした後、晩秋にもう一度咲くことがある。花は白や薄紅色で、大きさは3~5センチ前後。

 町商工観光課によると10月25日に2輪ほど開花したという。天候によって見ごろが変わるため、早めの観賞を勧めている。

 小さく、愛らしい花の姿に気付いた町民や観光客は「かわいいね」「この時期に桜が見れるなんて」と顔をほころばせていた。(斎藤彩伽)



◎市内初、港町でゾーン30運用開始

 函館市と道警函館方面本部は11日、函館市港町1の市道で歩行者や自転車の安全を確保することを目的に、車の最高時速30キロに制限する「ゾーン30」を市内で初めて開始した。

 ゾーン30とは、生活道路や通学路などがある区域内で車の速度を抑制し、交通事故を防止する対策。今回は約300メートルの歩道が新設されほか、看板や路面標識標示「ゾーン30」が設けられた。

 同日、国道227号の港町会館交差点前では街頭啓発が行われ、函館西署や港町会、函館港小学校など7機関から約50人が参加した。同小の児童6人が「ゾーン30交通安全」と書かれたプラカード持って沿道に並んだほか、参加者たちは旗の波作戦を行い、ドライバーや地域住民に規制開始の周知を図った。

 同小6年の小笠原孟德(たけと)君は「みんなに安全運転を心掛けてもらって、交通事故が減ってほしい」と願い、同署の宿村浩司交通課長「ゾーン30という言葉を知ってもらい、通学する児童らに細心の注意を払って通行してください」と呼び掛けている。

 12日は五稜郭町でゾーン30の開始に伴う街頭啓発を行う予定。(能代俊貴)


◎マイナンバー 通知カード搬入完了

 国民一人一人に行政手続きなどに活用する番号を割り当てるマイナンバー制度で、全国で10月5日から世帯ごとに個人番号の通知カードが郵送されている。渡島・桧山管内の郵便局への通知カード搬入は全て完了していて、函館市では11月5日ごろから配達が始まり、今月中に全世帯に届く見通しだ。

 通知カードの発行を委任されている地方公共団体情報システム機構(東京)によると、渡島、桧山管内で搬入が最も早かったのは松前、知内、木古内、鹿部、江差、乙部、奥尻、今金、せたなの9町で、10月23日に完了した。函館市は今月7日に完了し、10日の七飯町をもって全てを終えた。同機構の郵便局への差出日から、およそ20日間で簡易書留によって届くという。

 住民票の住所(10月5日現在)に届けられる通知カードは、転居後に住民票を移していなかったり郵便局でのカード保管期間(7日間)を過ぎたりした場合、市区町村の窓口に返送される。また「転送不要」で配達されるため、郵便局の転居・転送サービスを手続きしている人も届かず、市では10日までに約3400世帯分が返送された。

 市は個人情報の漏えいを防ぐため、返送されたカードの状況確認など、電話による問い合わせには応じていない。ドメスティックバイオレンス(DV)加害者などが、個人を特定するために故意的に電話する可能性があるためで、直接市役所に受け取りに行く。窓口業務を行う市戸籍住民課は、全世帯配達後の11月末ごろからカードの受け渡しが本格化するとみている。

 市のマイナンバーに関する専用窓口には、カードの使い方や制度の説明を求める電話が1日約80件寄せられている。中には配達中の郵便局員から、同じ住所で同姓同名の市民が居住するとして、身元確認を求める問い合わせもあったといい「官民協力して個人情報の取り扱いに細心の注意を払いたい」(同課)とする。(蝦名達也)