2015年11月16日 (月) 掲載

◎ららぽーとブライダル窓口開設 結婚相談 札幌でも気軽に

 函館市新川町の結婚相談所「ららぽーとブライダル」(米木司代表)がこのほど、新たに札幌市に相談窓口を開設した。函館を離れ札幌方面で働く子どもの結婚を心配する親に安心感を与えるほか、対象を全道規模に拡大するのを目的に、出会いを求める人たちの要望に応えようと奮闘している。

 同相談所は年間100組以上の見合いを手掛け、約12〜15組(1割強)ほどの婚姻につなげている。今年は1月から10月末までに、同相談所の会員同士を中心に12組がゴールインしている。

 半年ほど前からホームページ上で「札幌、結婚相談所」などと検索し、同相談所HPにアクセスする履歴が多く見られるようになったことから、進学や就職で人が多く集まる札幌での事務所開設を決めた。会員は同相談所が加盟するネットワークを使い、全国5〜6万人の登録者の中から相手を探す。札幌の事務所でも専任のスタッフが同様のサービスを提供するほか、男女の席に付き添いアドバイスやカウンセリングを行ったりする。

 これまで道南地区を対象にサービスを提供してきたが、男女ともに函館市外のカップルの婚姻も手掛けた実績があり「遠方にいても親身になって対応し、婚姻が成立するまで支援を継続している」(米木代表)と説明する。

 函館市の婚姻件数は低調に推移。市立函館保健所がまとめた人口動態調査によると、昨年度は1241件で統計のある1950年以降、過去最低だった。

 晩婚化や非正規雇用の増加など社会の変化に伴い婚姻の現状も変わりつつある。札幌事務所にはすでに数件問い合わせが寄せられているといい、米木代表は「私たちのおせっかいの活動を広げ、未婚率の増加に歯止めをかけたい」とほほ笑む。

 問い合わせは函館の同相談所(TEL0138・27・0303)または、札幌の窓口(TEL070・6605・3850)へ。いずれも相談無料。(蝦名達也)



◎個性際立つ20点 函館女流書作家十人展

 全国、全道で活躍する函館の女性書家の作品を集めた「第19回函館女流書作家十人展」(函館新聞社、実行委主催)が15日、函館市港町1の函館新聞社1階ギャラリーで始まった。漢字、近代詩文、かななど一人2点の計20点を展示している。12月12日まで。

 本紙創刊の1997年から毎年開催している書道展。出展者は、今年から加わった宮野秋苑さんのほか、磯波水鈴さん、伊東晶子さん、笠谷純子さん、金谷紅麟さん、高村欄月さん、天満篤子さん、船木康子さん、茂呂小袖さん、吉川海夏さん。市内の書家千葉軒岳さんの協力を得て選ばれている。

 筆使いや造形による調和で、女性書作家の際立った個性を感じさせている。千葉さんは「発想が若々しい。それぞれが2作品とも力を発揮しており、例年以上にバラエティーに富んだ内容となっている。観賞に来られたら分かると思います」と評価し、来場を呼び掛けてている。

 開場は午前10時〜午後5時。(山崎純一)



◎どさんこプラザ シンガポール店20日開設

 道は20日、道産品アンテナショップ「どさんこプラザ」の初の海外店舗「シンガポール店」を開設する。オープン記念イベントとして、七飯町鶴野の福田農園(福田将仁社長)が生産する「王様しいたけ」の実演販売を20〜22日に行う。道は道産食品輸出1000億円戦略を進めており、同店を拠点に東南アジアでの販路拡大を目指す。

 どさんこプラザは国内に札幌や東京、名古屋など7店舗を営業しており、北海道人気から高い集客力を誇る。シンガポール店はショッピングセンター「リャンコート」の地下1階にある高級スーパー「シンガポール明治屋」内に出す。道貿易物産振興会(札幌)が設置していた道産食品を扱うアンテナショップ「カムイン北海道」をリニューアル、店舗面積を従来の42平方メートルから54平方メートルに広げ約160品目を販売する。店内に冷蔵ケースを置き、道の強みである水産加工品や乳製品の魅力もアピールする。営業は午前10時〜午後10時。

 記念イベントは明治屋が20〜29日に開催する「北海道フェア」に合わせて実施。福田社長が現地入りし王様しいたけをPRするほか、チーズ工房白糠酪恵舎(釧路管内白糠町)のチーズも試食販売する。

 連携イベントとしてスーパーのフードコートに入居するアイチフーズ(札幌)が、王様しいたけを使った弁当や天ぷらそばなど特製メニューを出す予定。

 道ASEAN事務所が来年1月にシンガポールにオープンするため、連携を図りながら道産食品の海外展開を強化する構えだ。

 道食関連産業室は「シンガポールは富裕層が多く有望な市場だ。拠点を置くことで近隣諸国への商圏拡大を目指す」としている。(山崎大和)


◎大和ハウス工業とはこだてビール 宣伝用にオリジナルラベル

 函館市本町に建設中のマンション「プレミストタワー函館五稜郭」を手掛ける大和ハウス工業は、「はこだてビール」(大手町)の協力でオリジナルラベルのビールを製造した。モデルルーム(五稜郭町32)の来場者向けキャンペーンに活用する。

 市中心市街地活性化基本計画の事業として、本町地区の拠点となる複合ビルに整備。販促活動を地域活性化につなげようと、はこだてビールを運営するマルカツ興産(柳沢政人社長)の協力で実現した。

 販促品ははこだてビールの主力品「五稜の星」「社長のよく飲むビール」など6本をセットにした。ラベルにはマンション宣伝用に撮影した国の特別史跡五稜郭跡の奥に函館山を望む航空写真を使用。はこだてビールは、同じ写真をセット販売用の箱に採用し、道外百貨店などの物産展で好評を得ているという。

 今月29日まで同マンションの公式ホームページからモデルルームの来場予約をした1世帯につき1箱を配布する。はこだてビールの高橋尚弘工場長は「普段は観光客の来店が多いので、地元の人に飲んでもらえる機会になればうれしい」と話す。大和ハウス工業札幌支店の戸田裕之さんは「より多くの人に来場いただいて、地元にどのような建物ができるのかを知ってもらう機会にしてもらいたい」と話している。

 問い合わせは(フリーダイヤル0120・073・120)へ。(今井正一)