2015年11月4日 (水) 掲載

◎茂辺地さけまつり盛況

 【北斗】秋サケを堪能するイベント「第34回北斗市茂辺地さけまつり」(実行委主催)が3日、茂辺地川下流特設会場で開かれた。今年は北海道新幹線開業年度の特別企画として、サケ鍋を例年の3倍となる3000食サービスしたほか、サケのつかみ取りなど多彩な催しでにぎわった。

 昨年は強風で中止となったため、2年ぶりの開催。

 開会式で山本昭宣委員長が「秋の晴天の下、皆さんと一緒に楽しんでいきたい」とあいさつ。浜の母さんたちが大鍋で手作りしたサケ鍋は、1鍋200食を15鍋分作って無料で提供。体の芯から温まる秋の味覚を求め、会場には長蛇の列ができた。

 サケのつかみ取りは午前と午後の2回行い、各200匹のサケを用意。抽選で決まった大人60人、子ども120人が特設プールを泳ぎ回るサケと全身びしょ濡れになりながら〝格闘〟し、手でサケを捕まえると笑顔を見せた。

 サケをゲットした函館柏野小6年の星温樹君(12)は「すごく力が強くて楽しかった。家で焼いて食べたい」と話していた。 (山崎大和)



◎季節外れの陽気 ツツジ勘違い?

 3日の道南地方は午前中から青空が広がり、函館では午後1時44分、10月中旬並みの16・2度を観測した。

 市内西旭岡町2の市道「かえで通り」沿いでは、赤やピンクのツツジが開花した。10月下旬は平年と比べ暖かな日が多かったためか、5月ごろに花を咲かせるツツジが季節外れの「狂い咲き」を見せ、住民たちを驚かせている。

 ひときわ目を引くのは同町内にある民家の裏庭で、この家に住む主婦(50)は「20年以上前から見ているが秋に咲いたのは初めて。咲く季節じゃないのに頑張って咲いている」とほほ笑んだ。

  園芸店「かすみ園」(柏木町10)の佐藤友康社長は「ツツジやサクラなどは、通常9月末ごろまでに花の元となる花芽をつくり、翌年花を咲かせる。しかし、花芽ができた状態で一定の期間寒さに当たった後、風が当たらず、日だまりがあるような場所などの条件がそろうと、春だと思って咲かせる」という。(能代俊貴)



◎「ホテル入川」跡地にサ高住

 札幌市の建設会社北央産業(鈴木要社長)が、昨年閉館した函館湯の川温泉地区の「ホテル入川」(湯川町3)跡地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の建設を計画していることが3日までに分かった。現在、建物の解体準備を進めており、来秋にも開設させる。

 同社は9月末に源泉付きの土地約3300平方メートルを取得。同社はこれまでに、道内でサ高住6施設を設置しており、函館市内では「ケアヴィレッジほくおう湯の川」(湯川町3)に次いで2カ所目となる。

 建設予定のサ高住には温泉施設を設ける計画で、道内でサ高住やグループホーム、デイサービスなどの高齢者施設を展開している同社の関連会社「ほくおうサービス」が経営する見通し。

 同社関係者は「来年3月に北海道新幹線が開業することや、温泉街に立地していることなど、遠くに住む家族が訪れやすい環境にある。関連施設が近くにあるので連携も取りやすい」としている。

 ホテル入川は1962年創業で、100年以上の歴史を持つ料亭「割烹入川」の流れをくむ宿泊施設として地域住民からも愛されてきたが、売り上げの落ち込みが続いたことから昨年10月末に閉館した。(金子真人)