2015年12月1日 (火) 掲載

◎新幹線保守用車両を公開

 【七飯】JR北海道は11月30日、函館新幹線総合車両所(七飯町飯田)で、北海道新幹線で使用する保守用車などを報道機関に公開した。寒冷地で積雪があり、新幹線と在来線がレールを共用する区間があることに対応した道新幹線専用の仕様や機能が解説された。

 車両は、落下物など支障物を検知したり、積雪が浅い時に除雪したりする装置を持つ「確認車」、新幹線と在来線が共用走行する三線軌道に対応した「新幹線用除雪車」、損傷した架線の復旧などに使用する「架線延線車」「高所作業車」、同車両所内で自走できない新幹線車両を移動させる「入換動車」の5両。

 除雪車は、レールとレールの間にある積雪を除去するフランジャーといわれる鉄板が、3本のレールがある形状に合わせてあり、共用区間のある北海道新幹線専用。新函館北斗駅、木古内駅に各1台のほか計5台導入した。確認車は計6台導入され、木古内-新函館北斗駅など新幹線運転区間で主に夜間の保守作業後に使用。この日は、車両下部にある支障物などを検知する「限界装置」の模擬動作を行った。

 同車両所の馬場正也副所長は「運転士の訓練同様、三線軌道と寒冷地による氷や雪という道新幹線特有の問題をクリアしていきたい」と話した。(山崎純一)



◎電飾鮮やか ツリーに歓声 白百合学園中高で点灯式

 函館白百合学園中学高校(福島秀人校長、生徒413人)で11月30日、生徒玄関横にあるクリスマスツリーの点灯式が行われた。5400個の電飾で彩られたツリーに、集まった生徒や幼稚園児らが歓声を上げた。

 今年からLED電球を採用し、高さ約15メートルのヒマラヤスギに、赤や青、緑など5色を取り付けた。

 式には在校生や系列幼稚園の園児、保護者など約200人が訪れた。同校吹奏楽団の演奏で聖歌を斉唱し、聖書を朗読、カウントダウンを行った。ツリーに一斉に明かりがともると、傘を差しながら鮮やかなイルミネーションに見入っていた。

 中学1年の清水目さやかさん(13)は「初めて見たがとてもきれい。自分もツリーと一緒に輝いていられたら」とにっこり。点灯は25日までの午後4時~9時。(稲船優香)



◎東北名物 函館に集結 12、13日に開業100日前イベント

 函館市の北海道新幹線開業100日前カウントダウンイベントが12、13の両日、金森ホール(末広町14)で開かれる。東北6県のお酒やグルメなどを集めた「東北の食と物産ひろば」をはじめ、青森など3県の郷土芸能を披露。はこだてクリスマスファンタジーとも連動し、13日の点灯式(午後5時45分~)には、北海道新幹線応援隊キャプテンの暁月めぐみさんが登場する。

 市や函館商工会議所、函館国際観光コンベンション協会、JR北海道などでつくる実行委員会の主催。昨年10月のキックオフ以来のイベントも最終章で、函館との時間距離が近くなる東北にスポットを当てた。

 金森ホールのイベントは両日ともに午後4時半から午後9時まで。東北各県の地酒やワイン、ビールなどのアルコール類、ソフトドリンクを集めた「SAKE BAR」、ご当地缶詰や郷土料理が味わえるブースを開設。スイーツも販売する。ステージでは津軽三味線(青森)、さんさ踊り(岩手)、すずめ踊り(宮城)が登場する。

 また、両日はJR函館駅で、スーパー白鳥5号とスーパー北斗8号の到着時間に合わせて、各市町のキャラクターやミスはこだてによる出迎えも予定する。市企画部開業イベントプロジェクトチームは「いよいよ開業が100日前に迫ったことを実感していただけるイベントにしたい」としている。

 また、両日ともにBAYはこだて1号館(豊川町11)で、青森県七戸町がプロモーション活動を展開し、100日前と相互に連携を図る。同町商工会青年部の「はやぶさPR隊」も来函。ローズせっけんの配布(数量限定)、リンゴジュース試飲などを予定。町商工観光課は「七戸町に初めて触れる方々への自己紹介。七戸の魅力を伝えていきたい」としている。(今井正一)


◎フルマラソンコース決定 来年6月26日午前9時号砲

 函館マラソン大会実行委員会(桜庭辰弥会長)は11月30日、北海道新幹線開業記念イベントとして来年6月26日に開催する「2016函館マラソン」(同委など主催)のコースを確定し、スタート時間を午前9時とすることを決定した。フルマラソン(42・195キロ)とハーフマラソン(21・0975キロ)を同時開催し、フルは本年度のハーフ大会コースを共用しながら、西部地区や函館空港方面を走るコースが設定された。

 本年度のハーフ大会は午前8時スタートだったが「市民から交通規制が通勤時間に重なったとの声や、ランナーからはコンディション調整の難しさを指摘する声が聞かれた」(同委)点を踏まえ、1時間遅らせて同9時とした。

 フルのコースは千代台公園陸上競技場を出発し、漁火通を湯川方面へ直進。函館空港に至るT字路を左折し、高松町のOTSレンタカー付近を折り返す。漁火通に戻り、直線を銭亀町方面に進み、望洋団地自治会館をUターン。海沿いをたどり、谷地頭電停で折り返した後は亀田川沿いに左折。ともえ大橋を渡った後は、西部地区の金森赤レンガ倉庫群を通り西埠頭(ふとう)まで走る。同委は「従前の漁火通に加え港や西部地区の街並みなど、函館らしい風景を楽しんでもらえるよう設定した」とする。

 西埠頭や空港周辺の折り返し地点では、コースで民家などを囲む袋地を発生させないよう、一本道でのUターンを採用。本年度のハーフ大会は青柳町電停で折り返していたが、再び谷地頭電停まで伸ばした。

 参加定員はフル、ハーフともに4000人で、参加料はフル9000円、ハーフ5000円となる見通し。申し込み期間は来年3月中旬から1カ月ほどを予定している。(蝦名達也)