2015年12月28日 (月) 掲載

◎全国高校ラグビー開幕、ラ・サールは28日に長崎北陽台と初戦

 【大阪】第95回全国高校ラグビーフットボール大会(全国高校体育連盟、日本ラグビーフットボール協会など主催)の開会式が27日、東大阪市花園ラグビー場で行われた。南北海道代表の初出場ラ・サールは大勢の観客に見守られながら、元気いっぱいに行進し、28日の初戦突破に向けて士気を高めた。

 今大会は95回目の記念大会で、通常の51校に加え記念枠として4校を含む計55校が出場する。快晴に恵まれた聖地・花園での開会式でラ・サールは「1、2・1、2」という大きな掛け声とともに胸を張って堂々と行進。その姿に「頑張れ」などの大きな歓声も上がっていた。

 ラ・サールの初戦となる長崎北陽台戦は、28日午後1時45分から第一グラウンドで行われる。大会は来年1月11日の決勝戦まで続く。(小杉貴洋)



◎函館への思い歌に込め ケラーさんがアルバム発売

 函館在住のミュージシャン、Keller(ケラー、本名=解良保哉)さん(56)がこのほど、生まれ育った函館を題材にしたソロアルバム「優しい街」を発売した。コンセプトは「外から見た函館」。タイトル曲の「優しい街」をはじめ函館の街の表情や懐かしい思い出をつづった12曲を収めた。

 ケラーさんは子どものころからバイオリンやギターなどを習い、12歳の頃から作曲を始める。19歳となった1978年から札幌でミュ0ージシャンとして活動を開始し、83年にはデュオ「ホライズン」を結成。大手飲料水メーカーのCMソングに採用された「風のエンジェル」でデビューした。  その後、バンド活動やレコード会社の制作ディレクターなどを経て、昨年10月、函館に戻った。

 「優しい街」は上京して10年以上が過ぎ、突然ホームシックになった時期に書いた曲。この曲が青函ツインシティ25周年記念のプロモーション動画のテーマソングに採用されたのをきっかけに、函館を表現したアルバムを1年かけて制作してきた。

 収録曲には子どもの頃の思い出をつづった「五稜郭~想い出の秘密基地」や、最盛期の大門復活を願う「大門~ホッとするでしょう~」、昔と変わらない人の温もりをたたえる「中島廉売」などが並ぶ。歌詞の中にも「金森倉庫」「星のお堀」「立待岬」など、函館市民になじみ深いスポットや地名が登場し、地元への愛情をさわやかなメロディーにのせて歌いあげている。

 ケラーさんは「函館を離れて初めてこの街の素晴らしさに気づいた。アルバムにするテーマがこれほどあふれている街は他にない。魅力を再認識してほしい」と話している。

 2000円。グリーンフォーレストカフェ(海岸町)や玉光堂棒二森屋店(若松町)などで販売している。問い合わせは同カフェ(☎0138・41・1885)へ。



◎昨年度の函館、犬猫殺処分20%減少

 市立函館保健所で2014年度、飼い主の事情などにより引き取った犬猫のうち、殺処分した件数は309匹(保管中死亡含む)で、前年度の388匹から約20%減少した。引き取りの有料化や終生飼養の周知徹底、ボランティア団体による譲渡活動が活発化していることなどが奏功している。

 同保健所によると、14年度に引き取った件数は犬が111匹、猫が464匹。そのうち譲渡されたのは犬が46匹、猫は158匹だった。

 函館市は終生飼養の取り組みを強化するため、12年7月から飼い主からの引き取り有料化をスタートし、生後90日以下の犬猫は10匹まで2100円などと設定。増加傾向だった引き取り件数は、11年度に犬猫合計で905匹を数えた後、12年度758匹、13年度623匹、14年度575匹と順調に減少している。

 同様に殺処分の件数も11年度に犬41匹、猫757匹だったのが、14年度は犬3匹、猫306匹と激減した。猫の中には生まれて間もない時期に捨てられた子猫が処分を待たずに死んだケースも多かった。

 引き取り理由として最も多かったのは、犬猫ともに「飼い主が病気や高齢化によって入院、入所し、飼育できなくなった」ため。このほか、「引っ越し」や「飼育費用の負担増」「予定外の繁殖」などが目立った。

 また、殺処分件数の減少には、愛護団体が保健所から引き取り、積極的に譲渡会を開くなどして動物の命を救っていることも、大きく関与している。  市のボランティアグループ「函館ワンニャンパトロール」(西田のり子代表)では、4~11月に行っている譲渡会を、昨年までの月1回から、今年は毎週日曜日に開催。市民イベントでブースを設けることも多く、今年は118匹の犬猫を新しい飼い主に託した。年々活動を活発化させるとともに、譲渡後の飼い主の相談対応にも力を入れており、毎日のように問い合わせが寄せられているという。

 西田代表は「動物は自らの気持ちを言葉で伝えられないが、人間と同じく命を持っている」とした上で「人間の考え方が変わらなければ殺処分はなくならない。動物を家族に迎え入れる前はしっかりと考えてほしい」と話している。(蝦名達也)


◎2月もんべつ流氷まつりの氷像 旧公会堂を「主役」に抜擢

 オホーツク管内紋別市で来年2月11~14日に開かれる「第54回もんべつ流氷まつり」のメーン氷像に、函館市元町の旧函館区公会堂(元町)が使用されることが決まった。道東の地で函館の観光名所を紹介し、来春の北海道新幹線開業へ機運を盛り上げる。

 まつりは紋別市で冬期に行われる最大のイベント。会場には大小40体の氷像が並ぶほか、「氷柱ガマン抱きつき大会」などさまざまな催しがあり、主催する紋別観光協会によると例年約5万人が訪れるという。

 「北海道全体で新幹線開業を応援したい」(同観光協会)として、函館市内の建物を初めてメーン氷像に起用することに。サイズは幅24メートル、高さ13メートル、奥行き8メートルとする予定で遠軽自衛隊が制作する。同観光協会は「函館を起点とし、オホーツク地域に足を運ぶ観光客が増えれば」と期待を寄せる。

 〝主役〟に抜擢された公会堂の佐久間浩志館長は「大変光栄で嬉しい。今後も西部地区のランドマークとして来館客をおもてなししたい」と話していた。

 公会堂の14年度来館者数は約15万6000人。15年度は国内旅行客減少の影響を受け、前年度を3000人程度下回る見通しで、新幹線開業後の16年度は約16万人の利用を見込んでいる。(山田大輔)