2015年12月6日 (日) 掲載

◎地元出身三浦選手に声援 バレーV・プレミア女子大会

 バレーボールの国内トップリーグ「2015/16 V・プレミア女子函館大会」(日本バレーボール協会主催)が5日、函館アリーナで開かれた。函館のVリーグは3季ぶりで、1750人が来場。2試合を行い、ラリーや豪快なアタックに歓声が上がった。

 第2試合は函館大妻高校出身の三浦茉実選手が所属する上尾メディックス対久光製薬スプリングス戦で、途中出場した三浦選手の登場に声援が一段と大きくなったが、上尾は惜しくも1-3で敗れた。

 アリーナについて久光製薬の中田久美監督は「明るく良い雰囲気」と話した。6日は午後1時から上尾対NECレッドロケッツ戦などを行う。当日券は自由席のみ販売。(山崎純一)



◎一夜で銀世界 冬物商戦熱気

 強い寒気の影響で、5日の道南地方は各地でまとまった雪が降った。市民が雪かきに追われる一方で、これまで動きが鈍かった冬物商戦に、ようやくエンジンがかかっている。

 函館地方気象台によると、同日午後5時現在の最低気温は森で氷点下2・1度、北斗同1・7度、函館同1・4度。積雪は八雲と福島千軒で13センチ、函館11センチ、厚沢部鶉8センチ。

 一夜で銀世界となった函館市内では、早朝から雪かきに汗を流す市民の姿が目立った。時任町郵便局前の駐車場一帯を雪かきした男性(31)は「湿った雪で重くて大変だけど、きれいにしなければ」と話していた。

 市内のホームセンターなどでは除雪商戦がヒートアップ。ジャンボイエロー亀田店(亀田町)では雪かき用のスコップを買い求める客が目立ち、「昨日までは全然売れなかったが、きょうは種類問わず100本ほど売れた。雪が降ると物は動く」と今後の冬物商戦にも期待する。

 カー用品店やガソリンスタンドでは、冬用タイヤへの交換を依頼するドライバーが駆け込んだ。イエローハット函館新道店(石川町)では「来店客は1~2時間待ちの状況が続いた」とし、スタッフは終始交換作業に追われた。

 道警函館方面本部と函館市消防本部によると、5日午後6時現在で雪による重傷事故は起きていない。

 6日も引き続き冬型の気圧配置となる見込みで、積雪は多いところで10~20センチの予報。同気象台は吹雪や吹きだまりによる交通障害などに注意を呼び掛けている。 (鈴木 潤、田中陽介)



◎ラ・サール 初戦は長崎北陽台 全国高校ラグビー組み合わせ決定

 12月27日に東大阪市花園ラグビー場(大阪)で開幕する、第95回全国高校ラグビー大会(日本ラグビーフットボール協会など主催、来年1月11日まで)の組み合わせ抽選会が5日、大阪市内で開かれた。南北海道代表で初出場のラ・サールは、長崎県代表の長崎北陽台(2年連続15回目)と28日午後1時45分から対戦することが決まった。

 ラ・サールは9月末に函館根崎ラグビー場で開かれた南大会決勝戦で、大会15連覇中だった札幌山の手を22―12で破り、初優勝。函館勢としては1999年の函大有斗以来、16年ぶりの花園出場を決めた。

 今回は95回目の記念大会とあり例年の51校に加え、記念枠4校の計55校が参戦。ラ・サ―ルのほか初出場は4校で、今回は3回戦までの抽選が行われた。同校からは荒木竜平監督と沖野玄主将が出席し、対戦カードが決まった。

 長崎北陽台は17歳以下の日本代表に選出される選手を擁し、バックス、フォワードが一体となった攻撃が魅力のチームで、強豪として全国に名をはせている。荒木監督は取材に対し「一つにまとまっているという印象。もともとBシード校に照準を絞って練習に取り組んできた。どんな強豪が相手でもその成果を発揮し、恥ずかしくない試合をしたい」と意気込みを語った。 (小杉貴洋)


◎ガイドの心構え学ぶ 観光ボランティア育成セミナー開講

 観光客の案内役となるまちあるきガイドを養成する「観光ボランティア育成セミナー」(函館市主催)が5日、市地域交流まちづくりセンターで開講した。約35人が受講、函館まちあるきネットワーク代表幹事で「一會(いちえ)の会」の佐藤喜久恵会長からガイドとしての心構えを学んだ。

 セミナーは函館工業高等専門学校の奥平理准教授や箱館歴史散歩の会主宰の中尾仁彦さんらが講師を務め、来年1月までに5回の講座でガイドに必要な基礎知識を身につける。

 市観光推進課の横山敬一課長は来年3月の北海道新幹線開業を念頭に「観光客は1度はやってくるがリピーターになってもらえるかが重要で、函館の第一印象が大切。市民の皆さんのおもてなしの心が函館観光の発展につながる」とあいさつした。

 講義で、佐藤さんは「函館の街の成り立ちとこれから」と題して、西部地区の歴史的建物や坂道、景観の見どころなどを案内。観光客を疲れさせないような話し方や「知識の押し売り」にならないよう分かりやすい話を心掛けることなど、ガイドとしての留意点を紹介した。

 佐藤さんは「旅は1日でも思い出は一生もの。全部を素晴らしく案内しなくてもいい。1つでも1カ所でもお客さまの胸に(思い出を)ストンと落とすことができれば、リピーターになってもらえるはず」と話した。座学後は実際に西部地区を散策し、佐藤さんが実際のガイド時に紹介しているポイントなどを見て歩いた。  (今井正一)