2015年1月3日 (土) 掲載

◎ドサンコ馬 勇ましく…函館八幡宮で騎馬参拝

 函館市谷地頭町の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)で2日、境内に向かう石段をドサンコ馬が駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。7〜20歳の5頭のドサンコ馬が、力強く登りきり、初詣の参拝客から大きな拍手を受けていた。

 同市東山の「函館どさんこファーム」(池田茂代表)が、ホーストレッキングの安全を祈願し、北海道の開拓に活躍したドサンコ馬の歴史や文化を知ってもらおうと1999年から実施し、今年で17回目。

 騎乗者は、武者装束に烏帽子(えぼし)姿で馬にまたがり、正午にスタート。134段ある石段に立って見守る参拝者から「頑張れ」と声援を受けた馬は、ひづめの音を響かせて登りきり、拝殿前でおはらいを受けた。終了後は子どもたちが馬にまたがるサービスも行った。

 池田さん(61)は「上向いている景気がさらに良くなることと、健康を祈りました」と話した。(山崎純一)



◎筆遣いに心込めて…本社で新春書初め大会

 第18回函館新聞社新春親子書き初め大会(函館新聞社・実行委主催、石田文具協賛)が2日、函館新聞社で行われた。函館市近郊から23人が参加。子どもたちは筆に墨をたっぷりつけ、書を楽しんだ。

 実行委の小川翠苑さんは「今までの練習の成果を披露できるよう、力の限り頑張ってください」とあいさつし、磯波水鈴さんが揮毫(きごう)を披露。「雪はふる 白い翼の 聖天使」と2本の筆でダイナミックに表した。

 参加者は「陽春」「門松」「双六」など思い思いの字を、実行委のメンバーの指導を受けながらしたためた。参加者最年少の三浦夕芽ちゃん(4)は、名前と夢にかけて「ゆめ」と力強く書き、「楽しかった!来年もやりたい」と笑顔。姉の唯愛さん(10)は「天空」をしなやかに表し、「『天』の払いが直線にならないよう心掛けました。今年は笑って楽しく過ごせる年にしたい」と話していた。

 作品は3日から12日まで、函館新聞社(港町1)1階ギャラリーで展示されるほか、本紙にも掲載する。(稲船優香)



◎2015年客船入港 17隻予定…函館市

 函館市港湾空港部は2015年の客船寄港予定をまとめた。昨年より大幅に寄港数は減少するが、3月25日の「飛鳥Ⅱ」(5万142㌧)を皮切りに11月までに17隻が寄港を予定。最終的には20隻前後となる見通し。初寄港船は、「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000㌧)の姉妹船「サファイア・プリンセス」(同)など4隻で、さまざまな客船の華麗な姿を今年も楽しめそうだ。

 寄港数の減少は、昨年2隻体制で国内発着クルーズを展開したプリンセス・クルーズ社が今年は「ダイヤモンド—」の1隻のみの運航となることが大きく影響したため。同船は5〜9月に6回の寄港を予定するほか、「サファイア—」は中国からのチャータークルーズとして、9月29日の初寄港を予定。ともに乗客定員は2670人と多く、寄港日のにぎわい創出が期待される。

 サファイア以外の初寄港船では、「ロストラル」(1万700㌧)はポナン社(フランス)が運航し、5月31日に来港。ヨットスタイルの船旅やフレンチのフルコースなど美食を提案する高級船だ。「シルバー・ディスカバラ—」(5218㌧)はシルバー・シー・クルーズ社(モナコ)の探検船で、9月1日の寄港を予定。昨年、就航した船だが、もともとは日本で建造された船で、以前は「クリッパー・オデッセイ」として函館にも数多くの寄港実績を持ち、なじみ深い船だ。

 「コスタ・アトランティカ」(8万5619㌧)はコスタ・クルーズ社(イタリア)のカジュアルクルーズ船で、11月8日に初寄港。5月に3年連続の寄港を果たす「コスタ・ビクトリア」(7万5166㌧)を上回る大きさとなる。

 過去に寄港実績のある船のうち、9月30日には「シルバー・シャドー」(2万8258㌧)と郵船クルーズの「飛鳥Ⅱ」の2隻が港町埠頭に並んで接岸を予定、函館港では初めてとなる光景を楽しむことができそう。市港湾空港振興課は「昨年よりは寄港数は減るが、初寄港船が4隻と多く、スケジュールが確定していない運航会社もあり、最終的には20隻前後くらいになるだろう」としている。(今井正一)


◎福袋求め盛況…百貨店など初売り

 函館市内の主要百貨店では2日、初売りが行われ、福袋などを買い求める客でにぎわった。

 丸井今井函館店(本町32)では、計約8000個の福袋が用意された。開店前から長蛇の列となり、午前8時50分の開店とともに約1000人が来店する盛況ぶり。婦人・紳士服売り場では、有名ブランドの福袋や靴下、ネクタイなどの福袋が人気だった。さらに食品コーナーでは、調味料などが入ったグロサリー福袋やハム、乳製品を詰め合わせた福袋が売り切れ状態だった。

 テーオーデパート(梁川町10)でも寒空の中買い物客が列を作った。事前予約を受け付けていた1万800円の福袋には、ブランドバッグや枕などが入っており、順調な売れ行きだった。同店内のワールドインポートブティックEXでは、ブランドのバッグや財布などの中から3点を選べる、人気の福袋が用意され、笑顔で商品を手にする買い物客でにぎわった。

 多くの福袋を手にしていた市内在住の佐藤とし子さん(64)は「年に1度のぜいたく。目当ての物も買えて、早く福袋の中身が見たいです」と声を弾ませていた。(蝦名達也)