2015年1月7日 (水) 掲載

◎全国の高専生 函館集結…10日に道内初のシンポ

 全国から学生や教職員が参加する「第20回高専シンポジウムin函館」(高専シンポジウム協議会、函館高専主催)が10日、道内で初めて函館高専(戸倉町14)で開かれる。参加見込みは500人規模。一般市民向けのイベントも用意しており、主催者は多くの来場を呼び掛けている。

 同シンポは、久留米高専(福岡県)の呼び掛けで1996年に西日本地区高専シンポとして開催したのが始まりで、97年から名称が現在の高専シンポとなった。学生による研究発表や交流の場、地域との連携を深める狙いで毎年開催している。

 過去19回は全て本州で開かれていたが、今回は北海道新幹線開業で、北海道が全国とつながるという機運をさらに醸成しようと、道内開催が決まった。

 研究発表338件(口頭発表209件、ポスター発表129件)のほか、函館地域産業振興財団の宮原則行研究開発部長が「函館マリンバイオクラスター形成への取り組み」と題して特別講演する。これらは一般市民も参加できるが、参加費として6000円(学生3000円)が必要。

 一般公開イベント(予約不要、入場無料)は午前11時〜午後2時に図書館棟ホール、福利施設ホールで。道立工業技術センター(函館市桔梗町)の食品バイオ分野での研究成果を紹介するほか、さきいか製造の実演、ガゴメコンブ製品の展示も。

 函館高専総務課の神山浩司総務係長は「一般市民も参加できるので、函館高専を少しでも知ってほしい」と話す。問い合わせは函館高専(電話0138・59・6300)へ。(山崎大和)



◎阪神・梅野捕手ら来函…函館愛虎会 新年交礼会

 プロ野球阪神タイガースの私設応援団、函館愛虎会(吉田泰仁会長)の新年交礼会が6日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。ファン約230人が集まり、現役選手・コーチとともに今シーズンの優勝を目指して気勢を上げた。

 阪神が日本一となった翌年の1986年から毎年行っている。今回は梅野隆太郎捕手と松田遼馬投手、中西清起投手コーチの3人が訪れた。

 吉田会長が「甲子園は遠いですが、函館から熱い声援を精一杯送るようお願いします」とあいさつ。中西コーチは「梅野選手には正捕手として頑張ってもらい、松田投手にはセットアッパーとして勝利の方程式に加わってもらいたいと願っている」と期待をかけた。

 これに梅野選手は「今年は全ての数字で昨年を上回り、正捕手を目指す」、松田投手も「昨年はクライマックスシリーズ、日本シリーズと大舞台を経験できたので、今年はその経験を活かしたい」と力強く意気込みを語った。

 宮本恒雄幹事長の音頭で鏡開きを行った後、集まったファンは両選手や中西コーチにサインや写真を願うなどして、交流の機会を楽しんだ。会場ではこのほか、よさこいソーランや選手へのインタビュー、チャリティーオークションも行われ、盛り上がっていた。(能代俊貴)



◎倒産 過去20年で最少…14年管内

 民間信用調査会社の東京商工リサーチ函館支店は、2014年の渡島、桧山管内の企業倒産件数をまとめた=別表。負債総額1000万円以上の倒産件数は前年比8件減の15件となり、比較可能な1995年以降、過去20年で最も少なかった。負債総額は前年に比べ23億3100万円減ったが、大型倒産が発生した影響で、77億4700万円だった。

 件数は2010年から20件台に減少しており、低水準を続けている。これまで最も少なかったのは12年の18件。同支店は「アベノミクスの効果で公共工事が増加したことや消費税増税前の駆け込み需要、金融機関の返済猶予といった支援が倒産件数減少につながった」と分析する。

 一方、負債総額は過去10年で6番目の多さ。10億円以上の大型倒産は前年の4件よりも2件減ったが、9月に経営破たんした地場の老舗建設業者、加藤組土建が約41億円の負債だったことから、全体を大きく押し上げる結果となった。

 業種別ではサービス業が5件で最多。小売業が4件、卸売業と建設業がそれぞれ2件だった。建設業の倒産が少なかったことも特徴で、公共工事の増加が要因。地域別では函館市が13件で大半を占め、森町と江差町で1件ずつあった。

 同支店は「駆け込み需要の反動減に加え、原材料や燃料価格の上昇分を価格に転嫁できない業種は苦戦しており、倒産は緩やかに増加傾向で推移する」と厳しい見方をしている。(松宮一郎)


◎函新杯アイスホッケー開幕

 

 第18回函館新聞社杯アイスホッケー大会(函館新聞社主催、函館アイスホッケー協会主管)は6日、函館市民スケート場(金堀町、函館競輪場内)で開幕した。7チームが出場し、29日までのリーグ戦で優勝を争う。

 同大会には4連覇がかかるアイスクラッシャーをはじめ、函館フューチャーズ、ホワイトベアーズ、ファンキースタッフ、ダイナマイツ、北水ブルーマーリンズ、土現フェニックスが出場する。

 開幕戦は昨年準優勝の函館フューチャーズと同7位の土現フェニックスが対戦し、11—3でフューチャーズが初勝利を飾った。(小杉貴洋)