2015年2月28日 (土) 掲載

◎シンガポールで友好深める、工藤市長ら

 【シンガポール】シンガポールを訪れている函館市の公式訪問団は27日、現地で同国政府観光局(STB)幹部らと交流を深めた。工藤寿樹市長は同国の建国50周年を祝福するとともにさらなる友好を発展させることを約束し、「政府観光局との関係を一層強化したい」と述べた。

 公式訪問団は、同日朝に現地で合流した工藤市長、斉藤佐知子市議会副議長をはじめ、函館商工会議所の久保俊幸副会頭、函館国際観光コンベンション協会の渡邉兼一会長ら。かつて船着き場として利用された建物を利用したレストラン「クリフォード・ピア」で行われた昼食会にはSTB側からチュウ・チュンセン会長、ライオネル・ヨウ長官らが出席した。

 チュウ会長は「私たちが函館で受けたおもてなしをお返しできる機会ができてうれしい。函館との間には固い絆を築いてきた。この友情を継続していきたい」とあいさつ。工藤市長は「訪問するたびに発展していく街に感激している。今夜のチンゲイパレードでは世界各国のパフォーマンスを堪能したい」と述べ、渡邉会長の発声で乾杯した。

 昼食会後に訪れたシンガポール航空で、工藤市長は台湾や中国の航空会社は新千歳空港と函館を連動させた定期航路を開設していることや、タイ、マレーシアなどからのチャーター便が函館空港を利用していることなどを説明。「北海道では、札幌、函館間に人気が集中している。他国の航空会社の関心も高い」などと、チャーター便の運航検討を要請。マック・スゥイー・ワー上級副社長は「シンガポールでも北海道への関心は高まっている。傘下の航空会社とも情報を共有したい。市場の動向を見て、旅行業界とも協力しながら検討したい」と述べた。(今井正一)



◎移動式電光掲示板を作製、高技専学生3人

 道立函館高等技術専門学院(水野司学院長)システム制御技術科2年の九島拓郎さん(33)、高田忍さん(45)、細谷啓祐さん(20)が、2年間の訓練の集大成として「移動式電光掲示板」を作製した。通常の電光掲示板は固定式だが、この成果物はコンパクトサイズで持ち運びに便利な上、離れた所からでもパソコンで操作が可能だ。

 27日、同学院で開かれた修了製作発表会で、約半年間のものづくりの成果として報告した。

 移動式電光掲示板「吹雪」と題し、パソコン上で専用ホームページに接続。そのページに文字(40文字まで)、色(白、青、赤、紫、緑、水色、黄色)、スクロール(速度)は「なし〜9」の10段階から選んで入力すると、掲示板に文字を表示できる。

 表示部分にはLED(発光ダイオード)、本体にはアクリル板と木材を使い強度と軽さの両立を実現。取っ手も付いて持ち運びしやすい。

 また、ネットワークを通じ離れた所からでも操作できるのが特徴。九島さんは「持ち運びができて自由に情報を出せる。無線LANによるネットワーク接続を実現できなかったのが課題」と話す。

 発表会は同科になって3回目。ほかに11人が4つのテーマで発表した。(山崎大和)



◎「ご当地QRコードシール」を作製、郵便局あすから無料配布

 日本郵便北海道支社(札幌、佐藤恭市支社長)は、スマートフォンなどで読み取ると、函館市公式観光情報サイト「はこぶら」にアクセスする「ご当地QRコードシール」を作製した。市外宛の手紙などにシールを貼ることで全国に函館をPRできる。3月1日から函館市内の73郵便局で無料配布する。

 QRコードシールには「函」の字を顔に見立てたロゴマークをデザインし、大きさは3㌢×2・4㌢。8万枚作製した。リンク先の同サイトでは、函館山のライブ情報やグルメなど各種観光情報を見ることができる。

 また、3月中旬ごろから、西部地区や五稜郭地区など市内のポスト約30カ所にもQRコードの表記物を設置する予定。函館中央郵便局総務部の横井清吾課長は「北海道新幹線開業に向けた機運を盛り上げ、函館を発信していきたい」と話す。シールに関する問い合わせは各郵便局へ。(平尾美陽子)


◎ハイカラ衣裳館あす営業開始

 函館市文化・スポーツ振興財団は3月1日から、市重要文化財旧函館区公会堂(元町11)で「ハイカラ衣裳館」の営業を開始する。12月25日まで。

 「ハイカラ—」は1992年度より続く、公会堂の名物貸衣装館。女性用ドレスのほか、男性用燕尾服やモーニングコート、子ども用ドレスなどバラエティーに富んだ衣装を用意している。着用後は館内を歩き、写真撮影ができる。

 衣装のレンタル料金は1着1000円(20分間)。また、衣装に合わせたヘアメークサービスもあり、料金は1回1000円(5分間)。いずれも公会堂入館料は別途必要。

 3月1〜31日と11月1日〜12月25日は午前9時〜午後4時半、4月1日〜10月31日は同5時まで利用を受け付けている。問い合わせは公会堂(℡0138・22・1001)まで。