2015年2月4日 (水) 掲載

◎水ごりで厄払い、高穂神社節分祭

 3日は「節分」。函館市内の寺院や神社では、1年の無病息災を祈る節分祭などが開かれ、厄払いの行事が行われた。

 市内上湯川町の高穂神社(澤口廣宮司)では、節分祭を開く前に身を清める水ごりを行った。澤口宮司や神職、氏子代表ら白装束姿の男女5人が、境内にあるオンコの御神木の根元から出る霊水約30㍑をかぶり、氏子らの健康や社会の平穏、五穀豊穣を祈った。最後は澤口宮司がクマササにつけた水を氏子らにかけてお払いした。

 澤口宮司は「天地異変や大きな事件が多く、世界で何事も起こらないように祈りを込めた」と話した。(山崎純一)



◎搬送の流れ確認、医療関係者ドクヘリ訓練

 2月16日からの道南ドクターヘリ運航に先立ち、市立函館病院と函館空港で3日、同病院以外の医療機関関係者が参加する研修訓練が行われた。5日までの日程で、基幹病院となっている同病院へ搬送する際の流れを確認した。

 道南ドクターヘリは同病院救命救急センターの医師と看護師が年間3分の2搭乗し、残り3分の1は圏域内の12病院と札幌医大の医師、看護師が派遣される。

 5日は函館空港で4グループに分かれ、搭乗時の安全確認や医療器具の取り扱いについて研修した後、医師と看護師が1回につき各4人ずつヘリに乗り込み、同病院の屋上ヘリポートに到着。ヘリポート横のエレベーターまで患者を運ぶ一連の動作を確認した。この日は空港と病院を4往復し、5日までに約50人が訓練する。

 昨年夏から増設工事が行われてきたエレベーターも初公開された。運び込まれた患者は屋上からエレベーターで8階まで搬送され、さらに乗り換えて救命救急センターなどに運ばれる。同病院は運航開始に合わせて4階に新救命救急病棟を整備し、20日から22床で運用を開始する。一連の整備は昨年の入札不調で作業が遅れていたが、運航開始までに間に合わせる形となった。

 また、道南ドクターヘリ運航調整委員会は1日からホームページを開設し、概要を紹介している。アドレスはhttp://www.hospital.hakodate.hokkaido.jp/doctor−heli/index.html。(千葉卓陽)



◎全道高校ラグビー、ラ・サール 花園ならず

 【札幌】第66回北海道高校ラグビーフットボール南・北選手権大会兼第93回全国高校大会北海道予選会は21日、札幌市月寒ラグビー場で決勝を行い、南大会で函館支部代表のラ・サールは札幌支部代表の札幌山に3|72で敗れ、夢の近鉄花園ラグビー場進出はならなかった。札幌山の手は今大会14連覇を達成した。

 ラ・サールは3年生中心のフォワード陣と、1、2年中心のバックス陣で王者に向かった。試合開始から重量級の選手に向かってタックルを決めたが、今大会1試合平均100得点を誇る相手の猛攻を止めることはできなかった。攻撃では後半にペナルティーゴール1本を決めるのにとどまった。

 敗れたものの、最後まで果敢にプレーする姿に、函館から訪れた父母らから大きな拍手が送られた。観戦に訪れた函館市ラグビーフットボール協会の額賀康之会長は「残念だが、若い選手が厳しい試合を戦ったことは、勝敗に関係なく成長するものをつかんでくれたと思う」と選手をねぎらっていた。

 北大会は北見支部代表の遠軽が優勝した。(山崎純一)


◎函館消費者協会、生活者目線で大間反対

 函館消費者協会(岩船寛理事長、会員255人、27企業・団体)は25日、函館市芸術ホール(五稜郭町)で本年度の通常総会を開き、青森県の大間原発建設反対を盛り込んだ活動目標を承認した。生活者目線から反対の立場を示すもので、今後は事業主体の電源開発(東京)に対し、建設反対の申し入れ書を提出することで検討に入る。

 同協会は、昨年12月に消費者教育推進法が施行されたのに合わせてNPO法人格を取得。体制を移行して初めての総会には会員約20人が参加した。

 本年度の主要活動目標には①安全安心な環境づくり②賢い消費者になるための学習③組織強化—の3点を掲げた。大間原発反対は「安全安心—」の中の項目に「安全な生活環境と地場経済の健全な環境を保持するため、大間原子力発電所の建設に強く反対します」と明記した。

 議事で岩船理事長が「函館市や周辺自治体も反対の立場であり、もし事故が起きた場合、30万都市が消滅する事態になりかねない」と提案理由を説明。反対意見はなく、承認された。

 同協会によると、地方の消費者協会が原発建設反対の姿勢を明確に打ち出すのは珍しいという。岩船理事長は「なし崩し的に工事が始まったことは看過できない。早急に反対の申し入れを行いたい」とした。(松宮一郎)