2015年3月6日 (金) 掲載

◎函館市がごみ分別アプリ作成

 函館市は、家庭ごみの分別の仕方などをインターネット上で手軽に調べることができるアプリケーション「ゴミチェッカー」を作成した。12日から市のホームページ上で公開する。市環境部は「分別方法を調べる時間が短縮されるので、ぜひごみを捨てる際の参考にしてもらえれば」と話している。  ゴミチェッカーは、現在市のホームページ上にある「家庭ごみ分別辞典」と転入世帯に配られる「家庭ごみ分別マニュアル」の内容を盛り込み、約900品目の検索が可能。品目をクリックすると「燃やせる」「燃やせない」「収集しない」などの区分が表示されるほか、出し方の注意事項や、家電などの収集運搬業者の連絡先も掲載される。アプリのダウンロードは必要ない。

 同部によると、品名を列記している分別辞典には検索機能がないため、市民から「探しにくい」といった声が寄せられていたという。利用者が品目を入力して検索ができるように、福井県越前市のごみ分別アプリを参考に作成した。

 ゴミチェッカーの使い方は、品目名を直接入力したり、「油」「ふた」「プラスチック」といった複数のキーワードを入力して検索したりすることができる。中でもプラスチックと木製のごみは、大きさによって分別の仕方が変わるものもあることから「検索機能がついたことで、より細かなごみの分別が期待される」(同部)としている。

 市は現行の分別辞典も市のホームページ上で公開を続けるほか、分別マニュアルの配布も続ける。(蝦名達也)



◎函館大型店も春節特需

 中華圏の旧正月「春節」の休暇(2月18〜24日)で訪日旅行客が多数訪れたことを受け、函館市内の大型小売店も特需に沸いた。丸井今井函館店(本町32)や棒二森屋(若松町17)では免税品の売上高が前月比で倍増。他店も軒並み売り上げを伸ばしており、今後も増加が予想される外国人観光客の取り込みを狙って、各店では一層のサービス強化を図る考えだ。

 丸井今井函館店では、化粧品の売り上げが前月比で5倍と大幅な伸びを示した。同店は春節に合わせ、外国人客向けに土産品を特集したチラシを作成。雑貨やキッチン用品なども売れ行きが良かったという。

 棒二森屋は、南部鉄器などが好調。約1万円の鉄瓶や急須などを買い求める客が多かったという。また、外国人客に人気の雑貨店「無印良品」も堅調な売れ行きを示した。

 ダイエー湯川店(湯川3)では、ステンレス製の水筒が大人気で、春節期間だけで同商品のほぼ1カ月分の売り上げを記録した。担当者は「予想していた菓子より、目薬やサプリメントがよく売れた」と話し、今後の販売戦略を練り直す考えだ。

 2月から免税対応を開始したテーオーデパート(梁川町10)では、炊飯器や時計、財布などの需要があった。今後は従業員を対象に中国語講座を開き、受け入れ態勢を強化していくという。

 このほか、土産店「こぶしや函館店」(豊川町11)も前月比で1・2倍の売り上げを記録。中国や台湾のほか、韓国からの旅行客の姿も目立ったという。(山田大輔)



◎函館市人事、観光部長に小山内氏

 函館市の工藤寿樹市長は、4月1日付の部長級人事を固めた。定年退職する布谷朗観光部長(60)の後任に小山内千晴総務部次長(52)、同じく定年退職する上戸泰雄経済部中心市街地再生担当参事1級(60)の後任に平井尚子生涯学習部次長(53)を充てる方針で、次長級から計7人を昇格させる。内示は6日。

 新年度の市人事は4月に市長選を控え、退職者のポストを補充するとともに若返りを図る狙い。2016年3月の北海道新幹線開業を控え中心市街地の活性化や観光振興策が市の重点課題となっており、安定した手腕を発揮してきた両氏を起用。市の女性部長は平井氏で7人目となる。

 このほかの昇格人事は、市教委生涯学習部長に川村義浩財務部次長(52)を起用。病院局管理部長に藤田公美保健福祉部次長(55)、戸井支所長に川手直樹経済部次長(53)、恵山支所長に松塚康輔港湾空港部次長(56)を充てる。内藤敏男都市建設部次長(57)は平井等都市建設部長(60)の定年退職に伴う内部昇格となる。

 杉本勉土木部長(60)の定年退職に伴い、後任に斎藤章生戸井支所長(57)。同じく定年退職する中谷宏平企業局管理部長(60)の後任に渡辺史郎病院局管理部長(58)が、退職する小上一郎農林水産部長(59)の後任には藤田光監査事務局長(57)が就任する。

 監査事務局長に須藤智義会計部長(57)が回り、後任の会計部長に坂野昌治恵山支所長(56)を起用。また、鈴木敏博公立はこだて未来大学事務局長(60)の定年退任に伴い、政田郁夫市教委生涯学習部長(57)が後任として派遣される。

 次長職は10人前後が課長職から昇格する見通し。このうち、総務部次長に小林利行財務部財政課長(50)、経済部次長に成沢俊也保健福祉部高齢福祉課長(55)、新設する子ども未来部次長に万丈忍総務部行政改革課長(51)がそれぞれ昇格。財務部次長に川村真一農林水産部次長(51)が起用される。(千葉卓陽)


◎29日に五稜郭バル

 本町、五稜郭地区の飲食店を飲み歩くイベント「食の五つ星・五稜郭バル」が29日午後4時から同11時まで開かれる。飲食店38店が参加し、自慢のピンチョス(つまみ)とドリンクを提供する。

 同地区の活性化を目的に飲食店の関係者らで実行委を組織して企画。昨年から年2回の開催となった。

 4回目の今回は「はこだてパスタ館」や「らーめんしお家」など12店が初参加。当日は、同4時から梁川町のホテルテトラでオープニングセレモニーを実施。同ホテルに案内所を設置するほか、ドリンクを100円で提供し、数量限定でスイーツを無料で振る舞う。

 システムはこれまでと同じで、参加者はチケットの購入が必要。5枚つづりで前売りが3500円、当日が4000円。参加店やローソンチケット、チケットぴあで販売し、ウェブ(http://www.goryokaku−bar.com/)でも予約を受け付ける。当日は各店でチケットを提示して飲み物1杯とピンチョス1品を味わう。

 前回に続き、各店が提供するつまみの中から一番おいしかったものを決定する「P(ピンチョス)—1グランプリ」も開催。参加者の投票で、優勝店を決定する。実行委の稲場康祐さん(居酒屋「地元家」代表)は「五稜郭に遊びに来て、自分のお気に入りの店を増やしてほしい」とPRしている。問い合わせは℡070・5617・0099(居酒屋「いか清」室田店長)へ。(山田大輔)