2015年4月23日 (木) 掲載

◎カラーマンホール蓋設置 観光客お出迎え

 観光客のおもてなしは足元から─。函館市企業局は22日までにカラーマンホール蓋(ふた)計27枚の設置作業を終了した。市内の名所などが描かれたデザイン蓋を着色したもので、毎年この時期に交換。観光客らは塗り替えられたばかりの色鮮やかな蓋を撮影するなどして喜んでいる。

 末広町の企業局庁舎前をはじめ、西部地区や五稜郭地区など人通りの多い場所を中心に「カモメとハリストス正教会」「五稜郭と旧函館区公会堂」「イカ」の3種類の蓋を計24枚設置した。

 今年は戸井地区のタコのキャラクター「トーパスちゃん」が描かれた蓋3枚をカラー化し、地域の園児に喜んでもらおうと市立戸井幼稚園(小安町)周辺に取り付けた。

 5月1日から一般開放する同局庁舎屋上では、4種類すべてを見ることができる。 (今井正一)



◎五稜郭タワー 眺望くっきり…清掃始まる

 ゴールデンウイークの観光シーズンを前に、函館市の五稜郭タワー(中野恒社長)の展望台で22日、ガラスの清掃作業が始まった。来場客は地上90㍍の位置で行われるスリル満点の光景と色づき始めた五稜郭公園のサクラを楽しんだ。

 作業員3人が可動式ゴンドラに乗り込み、縦3㍍、横1・25㍍などの窓ガラス計315枚をワイパーや雑巾を使い、一枚一枚丁寧に洗っていった。

 来場客は「足がすくみそう」「きれいになった」などと話しながら、作業に見入ったり写真を撮ったりしていた。

 同社企画室長の木村朋希さんは「今週末がサクラの見ごろだと思うので、ぜひお越しを。終盤でも、堀の水面を埋め尽くす花びらが楽しめます」と話す。

 清掃作業は23日も午前9時〜午後5時に行われる。雨天や強風で中止、延期になる場合もある。(山崎大和)



◎七飯のコメ 土産品に…3農園が3品種の少量パック開発

 【七飯】北海道新幹線の開業を見据え、七飯町内の3農園がコメ3品種の少量パックを開発した。土産品に最適で「七飯産のおいしいコメを多くの人に楽しんでほしい」とPRしている。

 商品化したのは池田農園(池田誠悦代表)の「ふっくりんこ」、岡田農園(岡田市夫代表)の「ゆめぴりか」、本宿農園(本宿和行代表)の「ななつぼし」。市民団体「どうなん地域WAKU2(わくわく)協議会」(田中いずみ会長)が発案、コーディネートした。

 21日、函館国際ホテルで開かれた「青函食材見本市」でデビュー。JR大沼公園駅に隣接する大沼国際交流プラザ内の特産品販売コーナーで扱い、今後販路を広げていく。

 田中さんは「七飯にはこんなにおいしいコメがあるんだと知って、食べ比べてほしい。新幹線開業に向け、土産品として手に取ってもらえれば」と話す。

 1袋2合分(300㌘入り)。ふっくりんこが420円、ゆめぴりかが450円、ななつぼしが400円。

 問い合わせは田中さん(090・9754・3612)へ。(山崎大和)



◎函館など道内12市町のトートバッグ製作…札幌のデザイン会社

 札幌市のデザイン会社、ジムニーワークス(珊瑚和範社長)は、道内の市町村を地元目線でデザインした「JIMOTO」(じもと)ブランドのトートバッグを27日から発売する。函館をはじめ、12市町の象徴的なスポットをデザインしており、「トートバッグを人々のコミュニケーションツールにしていきたい」としている。

 企業のオリジナルグッズや商品生産を手掛ける同社が、初めての自社ブランドとして企画。「じぶんにもどるところ」をコンセプトに、道内各地区を象徴する物産や観光名所、文化を地元目線で取り上げ、独自のロゴマークをデザインし、トートバッグに仕上げた。

 今回は函館のほか札幌、旭川、帯広など12市町をテーマに製作。函館バージョンは、五稜郭の形をベースに、トラピスチヌ修道院や路面電車、ロープウェイ、ラッキーピエロのハンバーガーをあしらった。

 バッグは大型(税別1500円)と小型(同1200円)の2種類あり、函館は大型が白ベース、小型が白とネイビーの2種類。27日から自社の通販サイト(http://www.kirakirahokkaido.net)で先行発売し、5月からは市内のカフェや雑貨店で販売していく方針。

 珊瑚社長は「観光客向けの土産品とはひと味違うJIMOTOブランドを通じて、全国各地域の地元人が地元を誇らしく思ったり、地域活性化につなげていくことを目指したい」と話している。問い合わせは同社(TEL011・200・9076)へ。(千葉卓陽)