2015年4月4日 (土) 掲載

◎ガゴメせっけん 土産の定番に バイオクリエイトが改良

 化粧品や健康食品の開発、製造を手掛けるバイオクリエイト(函館市大町、高野元宏社長)は、主力商品のガゴメせっけんを改良し、7日にオープンするラッキーピエロの新店舗で販売を始める。同社は「新幹線開業で増加する観光客にガゴメをアピールし、土産品の定番にしていきたい」と意気込んでいる。

 同社はせっけんの製造を7年ほど前から行い、自社ブランドとして販売している。原料に天然油脂とガゴメを使っており、しっとりとした洗い上がりが特徴。

 今回はラッキーピエロとのコラボレーション企画で、ガゴメを天然ものだけにしたほか、包装もラッキーピエロバージョンにして店頭に並べる。

 商品を取り扱うマリーナ末広店は、来年3月の新幹線開業と観光客増加を見込んで7日にオープンする店舗。同社の製造管理責任者、渡辺伸一さんは「ガゴメは地元ではすでに認知されているが、本州の人にはまだ浸透していない。コラボをきかっけに知名度アップにつなげたい」とする。

 また、現在は女性が洗顔用として使用するのがメーンという。渡辺さんは「ラッキーピエロの客層と一緒で、せっけんも老若男女、家族みんなで使えることが特徴」とアピールする。

 85㌘で、価格は600円(税別)。(松宮一郎)



◎大沼・駒ケ岳の魅力 ポストカードで紹介 七飯の高瀬さん

 【七飯】七飯町大沼の土産品企画販売業、高瀬宣夫さん(66)がこのほど、秀峰・駒ケ岳と大沼の写真を使ったオリジナルのポストカードを作製し、販売を始めた。

 昨年9月のカレンダーに続き、大沼、駒ケ岳の魅力をポストカードで紹介。この2年間で撮りためた中から月別に12種類を選んでポストカードにした。

 いずれも大沼と絡めた駒ケ岳で、真っ白な雪景色や雲一つない鮮やかな青空が印象的な1枚など、表情豊かな駒ケ岳を楽しめる。

 高瀬さんは大沼に住んで45年で、自宅の窓から駒ケ岳が見える。「見る位置、空の色、天気によって日々違う表情を見せてくれる。大沼から見る駒ケ岳が一番のビューポイントだと思う」と高瀬さん。「微力ながらでも大沼の宣伝につながれば」と話している。

 1枚100円。森町赤井川のグリーンピア大沼で販売しており、今後ほかの土産店などでも順次置いてもらう。

 問い合わせは高瀬さん(TEL0138・67・2469)へ。(鈴木 潤)



◎青函トンネルで特急から煙 乗客ら127人歩いて避難

 【青森】3日午後5時15分ごろ、青森県のJR海峡線の青函トンネル内で、同3時56分函館発青森行き特急スーパー白鳥34号(6両編成)の5号車床下から白煙が発生した。特急を停車させて乗務員が消火器で消火。発生当時、乗客124人、乗員5人にけがはなかったが、地上に移動後、女性(78)が救急搬送された。

 JR北海道によると、トンネル内を走行中に車掌が5号車からの異臭に気付き、外を見たところ火花が上がっていたという。旧竜飛海底駅から1㌔先で床下のモーター付近から白い煙が出ているのを確認、車両を緊急停車させた。すぐに乗客を後部の1号車に避難させ、運転士1人で車内にあった消火器を持って車外に出て15分後に消し止めた。消火活動を終え、同5時50分ごろに乗客を降ろし、旧竜飛海底駅に誘導した。

 同7時35分ごろ、乗客をケーブルカーに乗せて地上に移動させ、青森県内から手配したバスでホテルまで代替輸送した。

 現場で列車が停車しているため、木古内—津軽今別間は上下線ともに終日運転見合わせとなり、函館—青森間の特急6本と札幌—青森間の急行はまなす2本が運休し


◎道議選告示 道南3選挙区で舌戦 函館市区7人出馬

 任期満了に伴う道議会議員選挙が3日告示され、12日の投開票日まで9日間の舌戦に突入した。道南では函館市選管、北斗市選管、道選管渡島支所、桧山支所で立候補の受け付けが行われ、函館市区(定数5)に7人、北斗市区(同1)に2人、桧山振興局区(同1)に2人が出馬し、選挙戦となった。渡島総合振興局区(同2)は現職2人のみが立候補し、無投票での再選が決まった。

 各候補とも来年3月に開業する北海道新幹線を生かしたまちづくりや大間原発(青森県大間町)などエネルギー問題への対応、人口減少と高齢化対策、雇用創出と経済活性化などを公約に掲げている。

 函館市区は政党公認の7人が出馬。届け出順に、平出陽子氏(民主・現)は唯一の女性候補として女性差別撤廃などを主張。高橋亨氏(民主・現)は本会議での質問の多さなど、行動力をアピールする。見付宗弥氏(民主・新)は候補者中最年少の若さを打ち出して初当選を目指す。

 本間勝美氏(共産・新)は大間原発建設中止を前面に出した選挙戦で議席奪回を狙う。佐々木俊雄氏(自民・新)は道縦貫自動車道の整備促進や一次産業の経営安定などを訴える。志賀谷隆氏(公明・現)は道南ドクターヘリの運航実現などの実績を強調。川尻秀之氏(自民・現)は地元保守政界の重鎮として負けられない選挙となる。

 北斗市区は2人が出馬。高村智氏(無所属・新)は北斗市議からくら替えし、若さと行動力をアピールする。長尾信秀氏(無所属・現)は民主を離党し、党派にこだわらない立場を強調する。

 桧山振興局区も前回に続き、現職と新人の一騎打ち。内田尊之氏(自民・新)はせたな町議からくら替えし、保守の議席奪還を狙う。福原賢孝氏(民主・現)は3期12年の実績を訴えて、議席の維持を目指す。

 渡島総合振興局区は冨原亮氏(自民・現)、笹田浩氏(民主・現)の2人以外に届け出がなく、午後5時の締め切りとともに無投票での当選が決まった。

 期日前投票は4日から11日まで各市町で行われる。時間は午前8時半から午後8時までだが、地域によって時間が異なる場合がある。場所や時間の問い合わせは各自治体の選挙管理委員会へ。(統一地方選取材班)